イングランドのサッカー選手・監督がよく使う言葉でサッカー英語を勉強する
前回紹介したサッカー英語に関する記事(サッカー英語の表現・単語を基にしたイディオム)はとても人気があったので、今回もサッカー英語に関する記事を紹介していきたいと思います。
サッカー英語について紹介する前に、まずはイングランドのサッカーについて少し紹介してみたいと思います。イングランドのサッカー選手や監督は・・ハッキリ言ってしまうとイギリス人の立場からしてみると・・あまり頭のいいイメージはありません(笑)。
そして特にサッカー選手の話し方(特にインタビューなど)はメディア関係者やイギリス国民からよくバカにされる事もあります(笑)。^^
彼らはイギリス国民からすると・・しっかりした正式な会話が少し苦手だと思われていますね。特に試合後のインタビューを聞くよくわかりますが、同じ決まり文句やフレーズは何度も出てきます・・・。^^
そして彼らが話すこのような決まり文句のようなコメントは「football cliches」(サッカー・クリシェ)と呼ばれるようになりました。
インターネットで調べると「最も嫌われているサッカーの決まり文句」というリスト記事が沢山出てくるんです。そこで今回の記事では、それらの中からサッカー選手が最もよく使う決まり文句について紹介したいと思います^^
以下に紹介する「サッカー・クリシェ」は使い過ぎるとちょっとおかしいかもしれませんが^^
状況に合わせて会話に使う場合は意外と役に立つもの多いと思います。外国人の友達とスポーツバーでサッカーを観戦する際にサッカー・クリシェを上手に使うと外国人達はみんな喜ぶと思います^^
今回紹介する情報元は、こちらの記事にインスパイヤされて紹介しています。
The 12 most annoying football clichés
最も嫌われているサッカー英語の決まり文句・フレーズ: 1. Football is a funny old game / it’s a funny old game
Football is a funny old game / it’s a funny old game
「やっぱりサッカーは不思議なスポーツです」
このフレーズは試合中に変な事件があった場合や意外な結果になった場合に使われているフレーズです。
例えば、マンチェスター・ユナイテッドのようなビックチームが弱小チームに負けた場合に「it’s a funny old game」というフレーズが使われる事があります。
会話例文:
Aさん:
I can’t believe Manchester United lost to MK Dons!
マンチェスターユナイテッドがMKドンズに負けたなんて信じられない!)
Bさん:
Well, it’s a funny old game…
(まぁね、サッカーはそのような不思議なスポーツだからさ・・・)
※表現的には、たまには変な結果(このような結果)の時もあるというニュアンスが含まれています。
最も嫌われているサッカー英語の決まり文句・フレーズ: 2. He gave 110%
He gave 110%
「彼は110%の力で努力しました」
私は、いつもこの決まり文句を聞くと笑ってしまう事があります。別にこれは私が意地悪な人間だからではありません(笑)^^
元々このフレーズが出てくる前には、「100%の努力」という言葉で十分その気持ちを表現出来ていたんですが、現在では”感情のインフレ”のように、努力の数字を表すパーセントが年々上がってきてしまったんですね。^^
時々「120%」や「150%」と言う監督や選手がいます!(笑)
このフレーズは「がんばった人」の事を説明する際に使われるフレーズですね^^
会話例文:
Wayne Rooney gave 110% today.
(ウェイン・ルーニーは今日凄く頑張りました。)
最も嫌われているサッカー英語の決まり文句・フレーズ: 3. It’s a game of two halves.
It’s a game of two halves.
「サッカー試合では、二つの”ハーフ”があります」
この表現の意味をみて当たり前でしょう?って思うかもしれませんね^^
サッカー試合は90分間で45分の2の”ハーフ”があります。ただ実はこの決まり文句には、もう少し微妙な意味があるんです。
チームがファーストハーフ(前半戦)が上手くいかない場合であっても、セコンドハーフ(後半戦)にはまだ可能性があるという意味の場合に使います。
つまり、サッカーの試合には2つの”ハーフ”がありますので試合の状態はいつでも変わる可能性がある。という表現をしたい場合に使われます。
例えばLiverpool vs Evertonの試合を例にして解説してみます^^
ハーフタイムでのスコアが「Liverpool 1」、「Everton 0」です。Liverpoolは非常に強く簡単に勝ちそうにみえます。しかし試合結果のスコアは「Liverpool 1」、「Everton 4」になりました。このように試合の状態が変わる事もあります。
このようなシチュエーションの時に今回の「It’s a game of two halves」というフレーズを使います。
会話例文:
The game has changed completely. It really is a game of two halves.
(試合の状況は完全に変わりました。サッカー試合では、やはり2つの「ハーフ」がありますね。)
最も嫌われているサッカー英語の決まり文句・フレーズ: 4. This game needs a goal
This game needs a goal
「この試合にはゴールが必要です」
このフレーズも変ですね^^ 当たり前ですがサッカー試合にはゴールが必要だろう!と思ってしまいますよね。しかしこのフレーズはもう少し微妙なニュアンスがあります。
例えば、両方のチームが守りに入った状態が続くとシュートする機会がとても少なくなります。その結果、試合が中々進みません。
しかし、一つのチームがゴールと決めると相手のチームの作戦が変わります。相手のチームは攻撃するモードに入る必要が出てきますので、試合は自然とオープンな状態になり他のゴールが出てくる可能性があります。
会話例文:
Both teams are playing very defensively. This game needs a goal.
(両チームはとても守りに入ったプレイをしています。この試合にはゴールが必要です。)
最も嫌われているサッカー英語の決まり文句・フレーズ: 5. Too good to go down.
Too good to go down.
「このチームは下のリーグに落ちるようなチームではありません」
このフレーズは有名なチームが次のリーグに降格しそうな状態になった際に使われる表現です。
例えば浦和レッズのようなビックチームがJリーグ2に降格しそうになった場合、このフレーズが使われます。
浦和レッズはチームとして成功するはずですが、アンラッキーな結果があったり、選手が怪我をした場合、様々な理由からチームが次のリーグに降格しそうな状態になったとします。このような際に「too good to go down」というフレーズが使われます。
会話例文:
Urawa Reds have so many great players. They are too good to go down.
(浦和レッズは素晴らしい選手が大勢います。浦和レッズは次のリーグに落ちるようなチームではありません。)