イギリス英語のリスニングにお勧めの地方訛りがないアニメは?

イギリス英語のリスニングにお勧めの地方訛りが少ないアニメ・映画を徹底紹介
目次

イギリス英語のリスニングに最適なイギリスのアニメ作品を紹介します!

Mairi
皆さんこんにちは。今回の記事では読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。今回のテーマは「イギリス英語の初心者がリスニングを練習できるお勧めのイギリスアニメ番組」についての質問になります!

当サイトでは、過去に多くのイギリス英語学習者にお勧めのテレビドラマや、子供は勿論、大人向けのアニメや映画を紹介してきました。

その中でもイギリスのアニメについては主に子供の教育向けに紹介したものが多かったと思います。実は子供向けのアニメであっても大人の英語学習者にもリスニング学習で教材として利用するにはお勧めだったりします^^

それでは、実際に頂いた質問内容はこちら:

読者の方の質問:

いつも楽しくサイトを拝見しています。私はもう大人ですが、英語初心者なので、子供,幼児向けのアニメや映画などを見て英語を勉強しようと思っています。

しかし、初心者なので、地方訛りの多く出てくる作品だと聞き取ることができません。mairiさんはこれまでいくつかイギリスのアニメを紹介されていますが、音声についての情報がないものもあったので、イギリスの子供,幼児向けの映像作品(アニメ,映画,ドラマetc. )の中で、標準語が主に使われているものだけを紹介していただけないでしょうか。

そして、それぞれについて、話されている英語のスピードと、それを見る方法を教えていただけるとなおありがたいです。

先ずはご質問ありがとうございました。そして、当サイトをご覧頂きましてありがとうございます。読者の方から質問を頂くと誰かの役に立っているという事を感じてとても嬉しく思います。

それでは、質問に戻りましょう。当サイトでは定期的にイギリスの映画、動画、アニメ、ドラマなど紹介しています。最近、アップしている「映画・ドラマ・アニメの紹介」には必ず出演するキャラクターの英語などについて分析して紹介していますし、その作品を視聴する方法も紹介していますが、昔に書いた記事ではそこまで詳細についてを書いてない記事もありますね。

そういった記事の中で、数年前に「子供向けのイギリスアニメ」に関する記事をアップしましたが、それらの記事では、イギリス英語の地方訛りについての情報等は紹介していませんでした。

以上の事から、今回の記事では「子供向けのイギリス英語のアニメ作品」を紹介しながら「その中で使われる英語の訛り」に関する情報も合わせて紹介してみたいと思います。

それでは、私がお勧めのイギリス英語学習に良いリスニング用のアニメ作品をもう一度まとめて紹介してみたいと思います。

ペッパピッグ(Peppa Pig)

ペッパピッグ

ペッパピッグというイギリスのアニメシリーズは、最近になって日本でも見れるようになりました。おもちゃ屋さんにいけばペッパピッグのトイもありますので、お子さんがいらっしゃる方はもうすでにご存じの方もいると思います。

子供向けのアニメとして知られているペッパピッグですが、実は英語版のペッパピッグは大人の英語学習者のリスニング練習にとても良いと思います。主人公のペッパピッグ(Peppa Pig)は幼稚園に通う女の子の子豚です(笑)。

ペッパはお母さんの「mummy pig」、お父さんの「daddy pig」と弟の「George」(ジョージ)と一緒に住んでいます。パッパの幼稚園のクラスメートや、祖父母の「granny pig」と「grandpa pig」、町の人たちなどのキャラクターも出てきます。

ペッパピッグはイギリス人の子供たちに愛されているキャラクターです。どの子供でもテレビやユーチューブで観ています。ペッパピッグの良い点としては、子供向けのアニメですが、大人が一緒に観ると、大人向けの隠れジョークが出てくる事です。

そして、子供向けのスクリプトなので、難しい単語や早いセリフはあまり出てきません。逆に、難しい単語が出てくると、大人のキャラクターはペッパのために意味を説明してくれます。

例えば、あるエピソードでは、ペッパが「ルーペ」という単語を知りません。ペッパは「and we need one of those funny things that make everything look big」(物を大きくさせるやつもいるよ)というセリフを言って、Mummy Pigは「a magnifying glass」(ルーペだよ)という言葉を教えてくれます。

このようなセリフからイギリス人の子供だけではなく、英語学習者も新しい単語を覚える事が出来るのではないかと思います。

ペッパピッグに出る英語はどんな訛り?

ペッパピッグに出てくる英語は多くの場合「イギリス英語の標準語」になりますので、マニアックな地方の訛りは少ないです。ペッパ、マミーピッグ、ダディーピッグ、グランマピッグ、グランパピッグといったキャラクターは全て普通のイギリス英語を話しています。

しかし、中には地方訛りがあるキャラクターもいます。例えば例をあげるとすると以下のキャラクター達には地方の訛りがあります。

ドクターハムスター(獣医のキャラクター)

このキャラクターはとても強いランカシャー州の訛りを話します。

ダディーラビット(レベッカラビットのお父さん)

このキャラクターはウェールズの訛りを話します。

マミーキャット(キャンディーキャットのお母さん)

このキャラクターはスコットランド訛りを話します。

キャプテン(ダディー)ドッグ(ダニードッグのお父さん)

このキャラクターは「海賊の訛り」を話します(笑)。

カンガルー家

この家族のメンバーはみんなオーストラリア英語訛りを話します。

マダムガゼル(幼稚園の先生)

このキャラクターはフランス出身なのでフランス語の訛りを話します。

多くのメインキャラクターは普通のイギリス英語のアクセントで話していますので、このアニメはイギリス英語初心者にとって最も分かりやすい英語だと思います。

ペッパピッグを観る方法

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英語版のペッパピッグの全てのエピソードはユーチューブで観る事が出来ます。検索する際に「peppa pig full episode」というキーワードで調べると沢山の動画が出てきます。しかし、正しい英語字幕で観たいという方の場合、DVDをお勧めしています。

Ben and Holly’s Little Kingdom(ベンとホリーのリトルキングダム)

Ben and Holly's Little Kingdom

Ben and Holly’s Little Kingdomのアニメシリーズはペッパピッグよりも少しだけ難しいと思いますが、それでも「3歳~7歳」くらいの子供向けなので英語初心者でも理解できるはずです。

このアニメはテイスト的にペッパピッグに少し似ていると思います。そして、ペッパピッグの声優が沢山出てきますので、ペッパピッグを観ていた方は聞き取りやすいのではないと思います。

Benというキャラクターはエルフです。ベストフレンドのHollyはフェアリーです。The Little Kingdom(小さい王国)に住んでいるキャラクター達はみんなとても小さくてイギリスの森の中で暮らしています。

Hollyの両親は王様と女王様です。エルフのBenは両親と一緒に木の中に住んでいます。Hollyの両親は忙しいので、Nanny Plumというお手伝いさんにい面倒見てもらっています。Nanny Plumの声優はペッパピッグのミス・ラビットと同じ人です。

このアニメの面白い点は「The Little Kingdomの階級制度」です(笑)。これは本当のイギリスに似ていると思います。フェアリーは上流階級ですが、自分で何もできませんのであまり役に立ちません。

しかし、エルフたちは労働階級でみんな頑張り屋ですし、とても頭が良いです。それは本当のイギリスの階級分けに基づいているではないかと思います(笑)。

Ben and Holly’s Little Kingdomに出る英語はどんな訛り?

Ben and Holly’s Little Kingdomの殆どのキャラクターは普通のイギリス英語の標準語を話しています。しかし、ペッパピッグと同じように時々地方訛りを話すキャラクターが出てきます。

例えば例をあげるとすると以下のキャラクター達には地方の訛りがあります。

Benのお父さん

Benのお父さんはウェールズ英語の訛りを話します。

Mrs Fotheringill(フェアリー幼稚園の先生)

このキャラクターはエルフなのかフェアリーなのか不明ですが、アメリカ英語で話しています(笑)。

Wise Old Elf

このキャラクターはとても「posh」なイギリス英語のアクセントを話します。昔の上流階級の人のような話し方です。

Redbeard the Elf Pirate

このキャラクターは海賊のキャラクターなのでそういったステレオタイプのアクセントで話します。

Mrs Fig

この先生はスコットランド英語のアクセントで話します。

Ben and Holly’s Little Kingdomを観る方法

Ben and Holly’s Little Kingdomの全てのエピソードもユーチューブで観れる事が出来ます。「ben and holly full episode」というキーワードで沢山のエピソードが出てきます。こちらも正しい英語の字幕を観ながらリスニング学習したいという方はDVDがお勧めです。

Bob the Builder(ボブとはたらくブーブーズ)

Bob the Builderについて

以前に書いた「子供にお勧めのイギリスのアニメ」の記事では、Postman PatとFireman Samという二つのアニメシリーズを紹介しましたが、Postman Patは主に「北部の訛り」のキャラクターですし、Fireman Samの舞台はウェールズです。

そういった地方訛りの多いアニメを避けるその代わりに今回は「Bob the Builder」というアニメを紹介したいと思います。Bob the Builderの主人公はBobという工事現場で働く男の人です。

彼が使う機械(掘削機など)は会話をします。実はこのアニメはかなり長く続いていて、1998年から2011年頃まで続いていたアニメーションです。約250本のエピソードが放送されました。

Bob the Builderは世界中で放送されましたが、アメリカのバージョンはアメリカ人の声優を使っていましたので、ユーチューブで無料で観る際には、アメリカ英語の音声の動画もあるので、選ぶ際にはイギリス英語の音声を選ぶようにして下さい。

Bob the Builderに出る英語はどんな訛り?

元々のイギリス版Bob the Builderの主人公はイギリス人俳優の「Neil Morrissey」でした。彼はイギリスの中部に生まれましたが、あまり強い地方訛りはありませんので初心者でも聞き取れると思います。

WendyというキャラクターはBobのアシスタントです。シリーズが続く中でWendyとBobは結婚するそうです^^ Wendyは典型的なイギリス英語の標準語の話し方なので聞き取りやすいと思います。

Mr Bentleyというキャラクターは色々な役をしていますが、最終的に市長になります。彼は微妙な北部の訛りがありますが、あまり強くはありませんのでリスニングする際には問題ないと思います。

Bob the Builderを観る方法

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Bob the Builderはユーチューブでも観る事が出来ますが、アメリカ版もありますのでイギリス英語のリスニングを練習したいなら、イギリス版を選ぶ必要がありますので気をつけましょう。

ユーチューブで検索する際には「bob the builder uk episode ○○」のようなキーワードでイギリス版のエピソードを選びましょう。DVDは日本のアマゾンなどであまり販売していませんが、イギリスのアマゾンでは買えます。

Charlie and Lola(チャーリーとローラ)

Charlie and Lola

このアニメーションは元々Charlie and Lolaという絵本のシリーズに基づいています。アニメーションは絵本のイラストと同じテイストです。Charlieというキャラクターは男の子で、Lolaは彼の妹です。

妹のLolaは色々なアドベンチャーを経験します。このアニメの特徴としては、子供のキャラクターしか出ないという点です。大人のキャラクターの声が時々聞こえますが、画面には出てきません。そして、CharlieとLolaの役を演じる声優は子供の声優です。

Charlie and Lolaに出る英語はどんな訛り?

CharlieとLolaの話し方は普通のイギリス英語の標準語です。地方訛りはありません。そのため、話し方は初心者にとって聞き取りやすいと思います。

このアニメーションのダイアログはペッパピッグよりも少し難しいので、色々な日常会話に出るイディオム、句動詞などを覚えられると思います。他のキャラクターも出てきますが、私が知っている限りみんな標準語のイギリス英語を話していると思います。

Charlie and Lolaを観る方法

Charlie and Lolaもユーチューブで観る事が出来ます! 検索する際には「charlie and lola full episode」というキーワードを使うと色々なエピソードが出てきます。

このアニメーションは全部で80エピソードが作られました。シリーズは2008年に終わりました。全てのエピソードが収録されたDVDも出ていますので、正しい英語字幕で観たい方はDVDがお勧めです。

冒頭でも紹介したように、Charlie and Lolaは元々は絵本のストーリーでした。英語の絵本は子供の英語教育にも良いと思いますのでお勧めします!

Sarah and Duck(サラとダックン)

Sarah and Duck

Sarah and Duckは「3歳~6歳くらい」の子供向けのBBCアニメシリーズです。このアニメの主人公はSarahという女の子と友達の鴨です(笑)。

そして、ナレーターの声もありますので、Sarahとナレーターの会話を聞けます(Duckさんはあまり話さない!^^)。それぞれのエピソードは10分くらいなので、英語のリスニングにはちょうど良い長さだと思います。

Sarahは色々な事に挑戦していきます。例えば、下記のエピソードではケーキ作りに挑戦しています。このエピソードを観るとケーキ作りに関するボキャブラリーと表現を覚えられるはずです。

Sarah and Duckに出る英語はどんな発音?

Sarahとナレーターの英語は、イギリス英語の標準語の発音なので変わった地方訛りは出てきません。Sarahというキャラクターは子供なので、時々言いたい単語が出てきません。

そういった時にはナレーターがボキャブラリーを教えてくれます。このような会話のやり取りは英語学習者にとっても良い情報だと思います。

他のキャラクターも出てきますが、私が知っている限り、殆どのキャラクターはイギリス英語の標準語の発音を使っています。

実は日本人のキャラクターもあるエピソードに出てくるそうですが、私はそのエピソードを観ていませんので、どういった発音を使っているのか分かりません。このシリーズのスクリプトを見つけました。興味があれば、是非スクリプトを活用してみてください。

Sarah and Duckを観る方法

Sarah and Duckもユーチューブで殆どのエピソードを観る事が出来ます。検索する時のキーワードは「sarah and duck full episode」で探してみて下さい。

そして、このシリーズは日本のテレビ(NHK)で放送されていたようです。しかし、私が知っている限り日本語版しか放送されていないと思います。現在、HULUという動画ストリーミングサービスでも観る事が出来ますが、これも日本語版か英語版なのかは残念ながら不明です。

英語版のDVDは日本のアマゾンで購入する事が出来ます。英語字幕も活用出来ますので、イギリス英語学習者には良いと思います。

イギリス英語のリスニング学習にお勧めのアニメ:まとめ

まとめると、キッズ向けのアニメーションは英語のリスニング学習にとても良いと思います。アニメの良い点はそれぞれのエピソードが短いという点です。英語アニメは短いエピソードを何度も繰り返して観るという勉強テクニックにピッタリ合うスタイルだと思います。

出来れば「字幕付きのDVD」をお勧めします。字幕を付けてみる事によって「聞きながら英単語を読める」事が出来るので、単語の発音とスペルのコネクションを覚える事が出来ます。

そして、聞き取れない単語を辞書で簡単に知らべらると思います。今日紹介したアニメは全て「主にイギリス英語標準語の発音」が出ます。

他にも内容的に面白いイギリスアニメは沢山ありますが、地方訛りが出るアニメも多いので、イギリス英語初心者にはあまりお勧めしません。

例えば、Postman PatやFireman Samは面白いアニメだと思いますが、かなり強い訛りが出てきますので、正直あまりリスニングには向かないと思います。

他にもイギリス英語を勉強していて疑問に思った事や、質問したい内容があれば是非ご連絡くださいね! 私は出来るだけ早く返事します^^ それではイギリス英語の勉強頑張ってくださいね!

イギリス英語のリスニングにお勧めの地方訛りが少ないアニメ・映画を徹底紹介

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