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エリザベス女王の英語の発音は普通のイギリス人と違う?

エリザベス女王の英語の発音は普通のイギリス人と違う?
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エリザベス女王の発音の英語の発音について詳しく解説


Mair
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皆さんこんにちは。今回の記事では、「エリザベス女王の英語の発音」というテーマについてお話していきたいと思います。


皆さん、お久しぶりです。またまたサイトの更新が遅れてしまいました。今回のテーマはサイトの読者の方から頂いた質問が元になっていますので、この質問に答えながらエリザベス女王の発音を分析して紹介していきますね。

それでは、実際に読者の方から頂いた質問はこちらになります!


読者の方の質問:


いつも楽しく拝見させていただいております。

エリザベス女王は毎年、国民にクリスマスメッセージを送っていると思います。以前、エリザベス女王の発音は普通とは少し違うと聞いたことがあります。やはり違うのでしょうか?

RPでも現代と少し昔のものとは違うところがありますか? どのような発音で、この人は上品な発音だなと思うのですか?

コメントをよろしくお願い申し上げます。



先ずはご質問ありがとうございました。そして、いつも当サイトをご覧頂きまして本当にありがとうございます。

実は以前の記事で「エリザベス女王の発音」についてクローズアップした事があります。そちらの記事も是非ご覧くださいね。




この過去の記事の中をみると、読者の方が知りたい内容が書かれていると思いますが、今回はもう一度改めて、エリザベス女王の発音に関する情報をまとめてみたいと思います。

そして、毎年イギリスのクリスマスの時に行われる英国女王のクリスマススピーチの「Queen’s Christmas Speech」についても紹介してみたいと思います。



英国女王のクリスマススピーチ(The Queen’s Christmas Message)について


エリザベス女王の英語の発音は普通のイギリス人と違う?

エリザベス女王のクリスマススピーチの正式な名称は「The Queen’s Christmas Message」といいます。この伝統は1932年から始まりました。

当時、ラジオでジョージ5世のスピーチを放送していました。1952年以降、エリザベス女王はクリスマスデイにスピーチをしています。初めの5年間はラジオで放送されました。

しかし、1957年からはBBCテレビでも放送されるようになりました。1997年からBBCとITVというチャンネルは毎年このスピーチを順番に放送するようになりました。

スピーチの内容はクリスマスの挨拶や、その年の大きな出来事のまとめです。そして、平和などについての深い内容のメッセージも含まれています。

2020年のクリスマススピーチは新型コロナウイルスのパンデミックがテーマになりました。エリザベス女王は医療関係の人に感謝の言葉を送っています。





エリザベス女王は英国国教会の長ですし、クリスマスはキリスト教の祭日なのでクリスマスのスピーチにはキリスト教のメッセージが数多く含まれています。

しかし、キリスト教ではなくても、エリザベス女王の言葉を聞いて癒されると思います。女王様のスピーチはイギリスのクリスマスの伝統なので、スピーチをテレビで観る人は多いです。

もちろん、観ない家族もいますが、去年は800万人くらいの人達がスピーチをテレビで観たそうです。2020年は特に大変な一年だったため、エリザベス女王の意見を聞きたい人が多かったのではないかと思います。



エリザベス女王の発音について


エリザベス女王の英語の発音について


ザ・クイーンズ・イングリッシュ」という表現は「イギリス英語」との同義語になっていますが、実はエリザベス女王が話すイギリス英語にはいくつかの特徴があります。

一般のイギリス人はエリザベス女王の英語の発音とは違う発音を使っています。実はエリザベス女王の発音はかなり古く堅い発音です。イギリス人の若者は勿論、上流階級のイギリス人であっても、このような発音は使いません。

つまり「エリザベス女王の発音はクラシックなRPの発音」です。以前の記事でも書いたようにRPの特徴について書きましたが、もう一度まとめます。

先ずは「エリザベス女王の英語ははっきりと発音します。例えば、2020年のスピーチでは「light」という単語を何度も使っていますが、最後の「t」をはっきり発音しています。

しかし、多くのイギリス人の若者はこの「t」を抜いて発音します。また、何度も「closer」という単語が出てきました。エリザベス女王の発音では「クレウサー」に近い発音を使っています。そして「family」は「フェミリー」になります。

そして、「r」の発音は微妙に巻き舌になります。「family」という単語の発音を聞くと分かると思います。

しかし、エリザエス女王の発音は昔と比較するとかなり変化しています。1950年代のスピーチを聞いた後に現在のスピーチと比較すると、発音は大分ソフトになりました。

昔のエリザベス女王の発音はもっと硬い「RP」でした。それでは、1957年のスピーチを見てみましょう。



こちらの動画を聞いてみて発音の違いは分かりましたか。今のエリザベス女王の発音よりは硬いと思います。





エリザベス女王の発音に対するイギリス人の意見


エリザベス女王は国の女王様なので、当然「とてもポッシュな発音」になることは当たり前の事だと思います。

そして、エリザベス女王の話し方はとても特徴がある話し方なので、よく真似される事があります。私でも真似できる話し方です(笑)。

しかし、イギリス人の日常生活でこういったポッシュな発音を使う人がいた場合、周りの人はかなりビックリすると思います。

何故なら、こういった発音は私のような一般的なイギリス人と違いすぎて直ぐに階級の違いを感じるからです。ちなみに私はイギリスで生活している時にでそういうとてもポッシュな発音を使っている人と会った事はありません。

自分のおばあちゃんもかなり正式な「RP」の発音を使っていましたが、エリザベス女王の話し方ほど固くありませんでした。

以前にも触れた事がありますが、一般のイギリス人は自分の地方の訛りを使って話します。昔のイギリスでは、RPはポジティブな事でしたが、最近はアッパークラスの人でも堅いRPを話す事を避ける傾向があると思います。

その理由としては、こういった不況の時にアッパークラスでポッシュな人や貴族の人達は、周りから結構嫌われると思います。これは貴族の人や昔からお金持ちのエリートの人達は、一般の人の苦労が分からないというイメージがあるからだと思います。

堅いRPのアクセントはそういった人のシンボルなので嫌われる傾向にあるのではないかと思います。そのため、多くのアッパークラスの人は自分のポッシュな発音をわりと抑えていると思います。

例えば、エリート系の政治家は一般のイギリス人と会話する際にポッシュなアクセントを抑えます。デイヴィド・キャメロン(元総理大臣)はわざと自分のポッシュな発音を抑えて一般の人と仲よくしようとしていました。


まとめ:エリザベス女王の英語


まとめると、エリザベス女王の英語はとても高級で硬いRPの発音ですが、時代と共に発音もかなり変わったと思います。昔の話し方と今の話し方はだいぶ違うと思います。

一般のイギリス人は女王様と違って、自分の地方の訛りを使って話します。上流階級の人はまだ堅いRPを話す人もいますが、その多くはお年寄りの人だと思います。

ポッシュなイギリス人でも若者はその「ポッシュな話し方」を避ける傾向にあると思います。そして、政治家はその良い例だと思います!

これで以上になります。質問を下さった方が知りたい回答になりましたでしょうか^^ 他にも質問があれば、是非ご連絡くださいね!



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