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イギリス人は日常ハンカチを使うのか?ハンカチ(handkerchief)という英単語のルーツについて
今回の記事は久しぶりにイギリスのカルチャーとイギリス人の日常生活の事について書いてみたいと思います。そして先週、ブリティッシュ英語の読者の方から面白い質問を頂きました。
質問内容はこちらです。
読者の方の質問:
今日、「そういえばハンカチが少ない!」と思って、せっかくなのでイギリス製のハンカチを探していたんです。それで、「イギリス ハンカチ」とgoogleで調べたら、なんと!
「イギリス人はハンカチで鼻をかむの?」「イギリス人の若者はハンカチを持たない?」などが出てきました。ハンカチって本当に使わないんですか??男女関係なく使わないのか、鼻をかむのか?!知りたいです〜。

参考記事:
- イギリス留学を考えている人は必見!イギリス人の国民性を知ってイギリス英語の理解を深める:イギリス人のステレオタイプと事実についてのコラム
- イギリス留学者・イギリス英語ファンは必見:イギリス人が選ぶイギリス人の性格と国民性を紹介している本のベスト4
- イギリス人らしさ・イギリス人の国民性を測るアンケート!?(笑):あなたのイギリス人度を測る面白テスト紹介!
イギリス人のハンカチに関する私の考え
私はハンカチの歴史が気になって色々と調べてみました。英語のウィキペディアによると、「handkerchief」という単語には英語とフランス語のルーツがあります。
「Hand」は英語の「手」という意味になります。そして、「kerchief」は元々「couvir chef」というフランス語で、「頭に被る」という意味です。
つまりハンカチはその昔ヘッドスカーフでした。しかし時代が過ぎて後に手で持つグッツになりました。イギリス人は「handkerchief」という単語を省略して「hanky」と呼ぶ場合が多いです。
現在のイギリスでは、ハンカチの使用は明らかに減っている傾向があります。私の周り人(友人や家族、親戚など)にはハンカチを”常に持ち歩いている”という人はいないと思います。
イギリスでは、「ハンカチ」は元々「鼻をかむ布」として使われていました。しかし現在、殆どのイギリス人はその行為が「衛生的に悪い」と思っているのでハンカチ持っていた場合であってもそのような使い方はしません。
現在のイギリス人は鼻をかむ際に日本の皆さんと同様に紙ティッシューを使います。ハンカチを使って鼻をかむ人はいませんが、もしやってしまった場合・・・「汚くて気持ち悪いな!」と思われると思います(笑)。
仮にハンカチを使ったとしても、顔や頭の汗を拭うくらいだと思います。そしてこの場合でも殆どが中年やお年寄りの男性といった感じです。
またハンカチは一般的に、「男性の物」だと考えられています。イギリス人の若い女性は殆どの場合、カバンの中に紙ティッシューを携帯していると思います。
日本では、一般的に男女共にハンカチを持っている人が多いと思います。そして日本人はハンカチを使って鼻をかまないですよね^^。
日本人がハンカチを使う主な理由としては、お手洗いに行った際に手を洗ってから拭く為の物、厚い日に顔の汗を拭く物という認識だと思います。
そして、ヨーロッパの「ハンカチ」よりも、日本人が使う「ハンカチ」は「ミニハンドタオル」のような物だと思います。私は日本に来てからミニハンドタオルを使うようになりました。そして私は毎日、自分のバックの中にミニハンドタオルを携帯しています。
その理由として日本では時々、お店のトイレ(特に古いデパート等)にハンドドライヤーが付いていない事があります。そんな事もあり自分のミニタオルが必要になりました。
私がイギリスに住んでいた時、トイレには必ずハンドドライヤーがあったので自分のミニタオルを持つ必要がありませんでした。
そして、イギリスの夏は日本の夏ほど蒸暑くないので、日常でそんなに汗をかくことも少なく(スポーツをしていれば別ですが)タオルがあまり必要ではありませんでした。
これは私の意見なんですが、日本人の方がおしゃれでアクセサリーや小物が好きなのでハンカチを持つ人が多いのではないでしょうか。その点では、イギリス人はだらしないのかもしれません(笑)。
そうはいっても、イギリス人の男性は正式なスーツを着るときに飾り物として必ずハンカチを持つと思います。スーツジャケットのポケットには綺麗な絹ハンカチを入れる習慣があります。
私は女性なのでスーツ用のハンカチについてあまり詳しくありませんが、ユーチューブで以下の動画を見つけました。この動画はイギリスのスーツメーカーがポケットハンカチの折り方を教えています。興味がある方は是非、ご覧下さい。
もう一つ。イギリス人とハンカチに関するステレオタイプとしては、「ビーチに行く際にハンカチを頭に被るイギリス人おじさん」がいるというステレオタイプのイメージがあります(笑)。
これは本当のファッションなのかどうか分かりませんが、イギリスの多くのコメディー番組やビーチリゾートの絵葉書によく使われているイメージです(笑)。このイラストはいい例ですね^^
参考記事:「The British Abroad」
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