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イギリス英語の「th」の発音に関する質問
今回の記事も当サイトの読者の方から頂いた質問にお答えしていきたいと思います。今回の質問も前回の質問に引き続き、イギリス英語の発音に関する質問です。ご質問を頂いた方ありがとうございます^^
前回の質問:(イギリス英語の「r」の発音と「消える音」について)
今回頂いた質問内容は以下のような質問です。

イギリス英語の発音に関する質問内容:
「theの音がたまにtiの音に聞こえてしまいます。例えばsynthesize等の単語です。」
この質問に答える為に、イギリス英語の発音の中で二つの発音ポイントについてお話したいと思います。一つ目のポイントは、「th」の発音です。そして、二つ目の発音ポイントは「シュワー(schwa)」という母音についてです。
イギリス英語の「th」の発音について
英語の「th」は、単語によって発音が違います。「th」には二つの発音があります。
まずはそれぞれの発音の特徴をみていきましょう。
「ð」の場合
先に「th」の「ð」という発音をご紹介します。この発音は代表的なものとして以下の単語に入っています。
- the
- this
- that
- weather
- feather
- father
など・・・
「ð」という音を出すためには、自分の舌を前歯の間に挟んで、声を出しながら空気を吹き出します。単語で上手く説明する事は難しいので、こちらを参考に聞いてみてください。
(@wikimedia)
この「th」の発音は英語の種類によって「d」に近い発音になる事があります。
例えばアイルランド英語では、「ð」はよく「d」になってしまいます。
「θ」の場合
もう一つの「th」の発音は「θ」です。この発音は以下の単語に入っています。
- thin
- thick
- thank you
- death
- faith
- synthesize
など・・・
「θ」を発音する為には、舌を前歯の間に挟んで息を吹きます。しかし音を出さないようにします。(イメージ的にはソフトな音)
(@wikimedia)
この発音は、単語によっても、英語圏各国の英語の種類によっても違います。国によっては「t」っぽく聞こえる事もあります。例えば、アイルランド英語では「θ」はよく「t」の音になります。例えば、「thank you」は「tank you」に聞こえる事もあります。
イギリス英語の発音: シュワー(schwa)という母音
「シュワー(schwa)」とは、母音の一つですがアルファベットで表わす事が出来ませんが発音記号では「ə」になります。シュワー(schwa)という発音は、「a」と「e」と「u」の間の凄く微妙な音です。
例として・・・
- about の「a」はシュワー(schwa)です。
- listen の「e」はシュワー(schwa)です。
- pencil の「i」もシュワー(schwa)です。
シュワー(schwa)の発音
日本語では、「シュワー(schwa)」という母音がありませんので、日本人が英語を話す時に母音の発音がきれいになり過ぎる可能性があります。自分の英語の発音をネイティブのようにしたいのであれば「シュワー(schwa)」という発音をマスターする必要があると思います。
では、また本題の質問に戻りますが、「th」は「ð」か「θ」の発音がありますが、場合によって、「t」のように聞こえる場合があります。
そして多くの英語の母音は実際に「ə」という発音になっています。ですから、「synthesize」の「the」の部分は「ti」に聞こえる可能性があります。その「the」の中の「e」は「ə」という発音です。
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