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quid、dough、moolahってどんな意味? 

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イギリス英語のお金(ポンド)・通貨に関するスラング



今回の記事では、3つのイギリス英語特有の単語quid、dough、moolahの意味と使い方について紹介したいと思います。これら三つの単語は全て「お金」、「ポンド」という意味になります。

イギリス人はお金の話をする際に「pound(発音:パウンド)」という正式な言い方も使いますが、日常会話では「quid」というスラングもよく使います。

まず最初に口語・スラングを紹介する前にイギリスの通貨(poundとpence)について説明していきたいと思います。



poundとpenceの意味と使い方


イギリスで使われている通貨はpoundになります。イギリスについてあまり知らない外国人(日本人も)はイギリスがユーロを使っていると思っている人が多いようです。イギリスがEUから離脱した、しないに関わらずずっと前からイギリスの通貨はポンドです。

ポンドより小さい通貨単位はpence(ペンス)になります。100ペンス=1ポンドになります。イギリスでの値段は下記のように表現されています。


£1.99の場合

  • one pound and ninety-nine pence
  • one pound and ninety-nine p
  • one pound ninety-nine
  • one ninety-nine


penceという単語は会話の中では「p」(発音:ピー)に省略される場合が多いです。1ペンスはよく「penny」と呼ばれます。そして、小銭はよく「pennies」と言います。以上の事から、イギリスの駄菓子はよく「penny sweets」と呼ばれます。

1ポンドは硬貨(コイン)です。私が子供の頃は1ポンドの紙幣がありましたが1984年に硬貨になりました。現在イギリスの紙幣は、5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドの4種類です。「紙幣」は「banknote」という言い方になりますが、日常会話では「note」と言います。

例えば、「ten pound note」や「twenty pound note」という言い方になります。

今現在の5ポンド紙幣はElizabeth Fryという女性の絵柄が印刷されています。彼女は有名な博愛主義者でした。2016年の9月からは、Winston Churchillという有名な政治家が絵柄が印刷されています。

10ポンド紙幣の絵柄はCharles Darwinという生物学者です。20ポンド紙幣はAdam Smithという経済学者です。50ポンド紙幣はMatthew Boulton(製造業者)とJames Watt(エンジニア)の絵柄になっています。

そして、5ポンド紙幣は「a fiver」というスラングになります。10ポンドは「a tenner」と呼ばれます。それでは、実際のイギリス人の使い方を確認してみましょう。


Tenner、fiverの使い方 例文



A: I lost a fiver yesterday.
(私は昨日、5ポンドをなくしてしまった。)

B: Oh dear, that’s a shame.
(ああ、それは残念ですね。)



A: Can I borrow a tenner?
(10ポンド借りていい?)

B: Sorry, I don’t have any money on me.
(ごめん、今現金を全く持っていない。)



それではようやくこの記事のメインテーマ quid、dough、moolahの意味を紹介していきます。




quidの意味と使い方


Quid(発音:クイッド)は簡単に説明するとpoundと同じ意味になります。単数形と複数形は両方ともquidです。逆にpoundの複数形はpoundsになります。

このQuidはスラングですが、ニュアンス的に下品なスラングではありませんので、カジュアルな会話であれば気楽に使えます。ビジネスシーンではカジュアル過ぎるのでpound(s)という言い方を使いましょう。

残念ながらQuidという単語の由来は不明ですが、おそらくラテン語の「quid pro quo」という表現から来ているではないかと考えられています。このラテン語は「何かのための何か」という意味になります。

つまり、「何かをもらう際に渡すもの」という意味になります。ですから、Quidはその表現の省略かもしれません。とても使いやすいです。単純にpound(s)の代わりにquidに置き換えれば問題ありません。

例えば:

  • ten pounds = ten quid
  • one pound = a quid




quidの使い方 例文:



A: How much was that book?
(その本はいくらだった?)

B: This book only cost a quid.
(この本は1ポンドだったよ。)



A: Can you lend me ten quid?
(10ポンド貸してくれる?)

B: Sorry, I’ve only got a fiver.
(ごめん、5ポンド札しか持ってない。)


※fiverは£5という意味になるスラング。




moolahの意味と使い方


イギリス英語には「お金」という意味になるスラングが多いです。例えば「moolah」(又はmoola)は元々アメリカ英語から来たスラングですが、これも「お金」という意味になります。

発音は「ムーラ」になります。これはquidと違いイギリスの通貨(ポンド)にだけに限らず、全ての種類の貨幣という意味になります。このスラングはquidほど使われていません。

そして少し男っぽい単語なので女性は皮肉めいた冗談を言ったりする以外はあまり使いません。それでは、実際のイギリス人の使い方を例文で確認してみましょう。


moolahの使い方の例文



A: John’s got plenty of moolah.
(ジョンはお金が多い。)

B: That’s because he works as an accountant and he’s incredibly stingy.
(それは何故なら会計士だし、とてもケチな人だから。)



A: Did you give Dave the moolah for fixing the shower?
(デイヴにシャワーの修理代を渡した?)

B: Yeah, I paid him yesterday.
(うん、昨日払ったよ。)





dough、doshの意味と使い方


次の「dough」(発音:ドー)という単語もmoolahと同じように「お金」という意味になります。そして「dosh」は特にイギリス英語っぽいスラングです。

もう一つ紹介したいのが、イギリス北部のスラングで「brass」(発音:ブラス)という単語があります。brassは「黄銅」という意味になります。明らかに「小銭の色」から来ているスラングです。


dough、dosh、brassの使い方 例文:



A: Has Mike given you the dough yet?
(マイクはあなたにお金を払った?)

B: No. He must have forgotten.
(いいえ。彼は忘れたに違いない。)



A: Do you fancy going to the pub tonight?
(今夜はパブでも行かない?)

B: I can’t go out tonight. I haven’t got any dosh.
(私は今夜パブに行けないよ。お金が全くないから。)



Where there’s muck there’s brass.
(イディオム:「糞のある所には富がある」、「手を汚さずに金もうけはできぬ」)


※「muck」は「糞」、「汚れ」という意味になります。




まとめ: quid、dough、moolahの意味と使い方


まとめると、quid、dough、moolahは全てイギリス英語の日常会話においては「お金」という意味になります。しかし、quidだけはpoundの代わりに使う単語です。

カジュアルな英語なのでビジネスシーン等、フォーマルなシーンでは使用する事を避けた方が無難です。しかし、イギリス人とのカジュアルな会話では使うと喜ばれると思います。



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