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イギリス英語とアメリカ英語のスラングの違い:「nut」や「nuts」はイギリス英語でどういう意味なの?
今回の記事では、イギリス英語特有のスラングとイディオムを紹介したいと思います。今回紹介する単語は「nut」になります。
皆さんは勿論、「nut」という単語の正式な意味を知っていますよね^^。日本語で「ナッツ」や「木の実」という意味になります。しかし、英語の「nut」は他にも多くのスラングやイディオム的な意味と使い方があります。
今回の記事ではそういったスラングとイディオム的な使われ方を紹介していきたいと思います。今回紹介する多くの使い方は英語圏の国中で使われていますが、中には「イギリス英語特有のスラング」もありますので、イギリス英語とアメリカ英語の違いも同時に紹介していきたいと思います。
それで、今回もはじめましょう^^!

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1. 「クレイジー」という意味の「nuts」
「クレイジー」、「狂っている」という意味の「nuts」は英語圏の国中で使われていると思います。この単語は主に形容詞として使います。
それでは、実際の使われ方を例文でみていきましょう。
実際の例文:
He is completely nuts.
(彼は完全に頭がおかしいよ。)
That plan is nuts.
(その計画はクレイジーだよ。)
「go nuts」という動詞として使うと色々な意味とニュアンスがあります。「喜びでクレイジーになる」や、「凄く怒る」、「暴れる」などの意味があります。
実際の例文:
I went nuts when Leicester City won the Premier League.
(レスター・シティがプレミアリーグで優勝した時に私はあまりにも喜んでクレイジーになった。)
※レスターファンの私にとってはこれは本当の話です(笑)
My dad went nuts when I crashed his car.
(私がお父さんの車に突っ込んだときに彼は凄く怒ったよ。)
他にももう一つの関係している別の使い方があります。これは「to be nuts about ~」というフレーズです。
主に「~が大好き」、「~のファン」、「~マニア」という意味になります。
実際の例文:
I’m nuts about him. I love him.
(私は彼の事が大好きだよ。彼を愛しているよ。)
He is nuts about football.
(彼はサッカーが大好きです。)
2. 「~のファン」、「~おたく」という意味になる「nut」
このスラングは上記に紹介した表現に似ていますが、使い方はもっと簡単です。「~nut」というフレーズは「~のファン」、「~おたく」という意味になります。
実際の例文:
My dad is a computer nut. He is amazing at programming.
(うちの父親はパソコンマニアです。彼はプログラミングが凄く上手です。)
My brother is a big football nut. He goes to every match.
(私の弟はサッカーの大ファンです。彼は必ず全ての試合を見に行きます。)
3. 「おかしい人」、「クレイジーな人」という意味の「nutter」
これはイギリス英語特有のスラングです。「nutter」は名詞で、「クレイジーな人」という意味になります。
他に「nutcase」という言い方もあります。これは「nutter」と同じ意味と使い方です。他にも「hard-nut」、「tough-nut」という同じ意味のスラングがあります。
実際の例文:
Your mate is a complete nutter.
(君の友たちはめっちゃクレイジーな奴だよ。)
Don’t pick a fight with Dave. He’s a nutcase.
(デイヴに喧嘩を売らない方がいいぞ。彼はとんでもないクレイジーな奴だよ。)
4. 「睾丸」という意味の「nuts」
また下品なスラングを紹介してすみません(笑)。「nuts」はイギリス英語のスラングでは「睾丸(キンタマ)」という意味になります。
アメリカ英語でも通じると思いますが、アメリカ人は主に「balls」というスラングの方を使う気がします。「nuts」は小学生の男の子が使いそうなスラングです(笑)。
実際の例文:
She kicked me in the nuts!
(彼女は俺のキンタマを蹴りやがったぞ!)
5. 「ヘッドバットをする」という意味の「nut」
イギリス英語のスラングでは「nut」は「頭」という意味もあります。ですから、「use your nut」というフレーズは「頭を使え」、「よく考えなさい」という意味になります。
「nut」を動詞として使うと「ヘッドバットする」という意味になります。
実際の例文:
Aaaaahhh! He just nutted me! He’s broken my nose!
(いてえええ!彼は俺をヘッドバットしたぞ!俺の鼻を壊した!)
Mike nutted Dave in the pub. The landlord called the coppers and Mike got nicked.
(マイクはパブでデイヴをヘッドバットした。パブのオーナーは警察を呼んでマイクは逮捕された。)
※この例文はイギリス英語スラングたっぷりですね^^「landlord」は「パブのオーナー」という意味になります。「coppers」は「警察」になり、「get nicked」は「逮捕される」という意味です。
6. 「nut」が含まれているイディオムについて
最後は、他の「nut」という単語が入っているイディオムを紹介してみたいと思います。
こうやって改めてみてみると「nut」が入っているイディオムって意外に結構あるもんですね^^
- be off one’s nut = 誰々がクレイジー(イギリス英語特有)
- do one’s nut = 怒る、いらいらする (イギリス英語特有)
- a hard/tough nut to crack = 難しい問題
以上、今回は「nut」と「nuts」の様々なスラング、イディオム的な使い方と意味を紹介してみました。やはりスラングに関してはイギリス英語とアメリカ英語の違いは多いですね^^
もし他にも知りたいスラングの意味や使い方があれば、是非ご連絡くださいね^^
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