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「I’m fine」はイギリス英語とアメリカ英語で使い方・ニュアンスの違いはある?

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「I’m fine」と言う表現から国際恋愛のミス・コミュニケーションの原因を探りましょう(笑)


本日も当サイトの読者の方から面白い質問が届きました^^ 今回の質問はイギリス英語とアメリカ英語の違いの中でも面白いテーマです。

それは夫婦喧嘩を起こす可能性のある「ミス・コミュニケーションの原因」についての話になります。では、質問をみていきましょう^^

読者の方から頂いた質問はこちらです:



読者の方の質問:


あるディナーの席での雑談の中でで、アメリカ人とイギリス人のご夫婦から聞いたI’m fine の英米でのニュアンスの違いが、とても印象に残っています。

御夫婦のどちらかが「週末に映画でも観に行かない?」誘ったところ、答えは「I’m fine」。

答えた方は乗り気でなかったのに、答えを聞いた方は、映画に行くものだと理解し、当日ちょっとした夫婦喧嘩になったという笑い話でした。

I’m fineをストレートに解釈すれば、「いいよ。行こうよ」。一方、レストランで飲み物のお代わりを勧められて、断る場合もI’m fine。

そのご夫婦は、イギリス英語とアメリカ英語の違いによるミス・コミュニケーションだと説明されていましたが、本当のところどうなんでしょうか。





国際恋愛のコミュニケーションのミスはとても面白いテーマですね^^ 日本人と欧米人の国際恋愛・結婚はコミュニケーションの問題が多いと思います。

実は同じ英語圏の国であるイギリス人とアメリカ人の夫婦・カップルであってもコミュニケーションミスはよくある事なんです。これを聞くと多くの日本人の方は「同じ英語圏の国なのにコミュニケーションのミスがあるなんてあるの?!」びっくりする人もいるかと思います。

実は同じの英語圏の国でも使う英語には特徴がありますので、各国の英語には微妙なニュアンスの違いがあります。特に英米のカップルにはコミュニケーションの問題がよくあると思います。

そして、今回の話に上がっている「Fine」は特に使い方やニュアンスが難しい単語だと思います。「fine」という単語を使うと、コミュニケーションのミスの可能性が高くなると思います。

英和の辞書で「fine」という形容詞を調べると、「優れた」、「立派な」、「見事な」という「最大級的な」意味が出てきますが、ネイティブの私の意見としては、日常会話で使う「fine」はもう少し微妙で落ち着いた意味があります。

その上、場合によっては「声のトーン」や「ボディーランゲージ」で「fine」は反対の意味を与える時があります。それでは、「fine」のそれぞれの使い方を考えてみましょう。





「元気だよ」という意味の「fine」


「元気だよ」という意味の「fine」

中学校の最初の英語の授業では、子供達は「How are you?」→「I’m fine, thank you, and you?」という挨拶・会話を学びます。

「I’m fine」は一般的に「私は元気です」という日本語に翻訳されていますが、シチュエーションによっては他の意味になります。

例えば、相手が病気の後「I’m fine now」という答え方をした場合には、「私は今とても元気だよ」という意味ではなく、もしかして「少し治った」や「まぁ、悪くない」という意味になるかもしれません。


イギリス人は「I’m fine」をよく使います。とても元気な時でも、「悪くない」時、「ぎりぎり生きているような」時(笑)でも「I’m fine」をと言うイギリス人は多いと思います(笑)。

アメリカ人は一般的に元気の時には「I’m good」や「I’m great」という表現を使います。「I’m good」はイギリスでも少しずつ使われるようになって来ましたが、殆どのイギリス人は「I’m good」が正しい英語じゃないという考え方があります。


結局、「I’m fine」という答え方のトーンやイントネーションでその「本音」が分かります。それでは、実際の使い方を例文でみていきましょう!


実際の例文:


A:How are you? I know you had a terrible accident recently.
(調子はどうですか?最近酷い事故に遭ったと聞いたんですけど。)

B:I’m fine. I broke both my legs but I’m just starting to walk a bit now.
(まぁ、悪くないね。両方の足を骨折したけど、最近またちょっとだけ歩けるようになったね。)

※この例では「fine」と答えましたが、明らかに「良い状態」ではありませんね^^


夫:Are you ok? What’s wrong?
(大丈夫?どうしたの?)

妻:I’m fine! Leave me alone!
(なんでもないよ。ほっといてよ!)

※イギリス人(もしかしてアメリカ人)の夫婦では、奥さんが「I’m fine」と言ったら、「絶対に怒っている」というイメージがあります(笑)。奥さんは自分が怒っている理由を説明したくありません。

一般的に旦那が悪い事をやったけど鈍感なので奥さんがどうして怒っているのかまだ理解していません。奥さんは旦那が自分の悪い行動を反省して欲しいと思っています(笑)。




「結構です」という意味の「fine」


イギリス人はレストランやパーティーなどのシーンで飲み物や、食べ物などを断る際に「I’m fine, thank you」という表現を使います。日本語でいうとこの表現は「結構です」という意味になります。

他には、「No, thank you」という表現も使います。アメリカ人は「I’m fine」という表現を使いますが、「I’m good, thanks」という表現の方が使われていると思います。



実際の例文:


ウェイター:Would you like another glass of wine?
(もう一杯のワインはいかがですか?)

客:No, I’m fine, thank you. Can we have the bill, please?
(いいえ、私は結構です。お会計お願いします。)


母:Do you want some more cake?
(もう少しケーキを食べる?)

子:I’m fine. It was a really nice cake but I’m full now.
(いや、いらない。ケーキは美味しかったけどお腹が一杯になった。)




「それは大丈夫だよ」、「了解」、「構いません」という意味の「fine」


この使い方は少しトリッキーだと思いますが、相手の提案に「賛成」する際に「That’s fine」という答え方をする事が出来ます。

そして、もう一つの使い方は、相手が何かについて謝る際に「It’s fine/That’s fine」を使う事が出来ます。その場合には、「構わないよ」とか「許してあげるよ」という意味になります。


実際の例文:


A:Why don’t we meet at half six near the station?
(じゃあ、6時半に駅の近くで待ち合わせしようか?)

B:Yeah, that’s fine with me. See you there.
(そうですね。それがいいと思う。じゃあ、後でね。)

※「fine」という単語を使って、「B」は「A」の提案に賛成しています。


A:Your parcel will be delivered on Monday afternoon. Is that all right?
(お荷物は月曜日の午後にお届けします。それでよろしいでしょうか?)

B:Yes, that’s fine.
(はい、大丈夫です。)

※「B」の人は別に荷物が到着する日に強い拘りはありませんので「はい、大丈夫です」(That’s fine)という答え方を使っています。


A:I’m so sorry! I just knocked your glass over and broke it!
(本当にごめん!グラスをこぼして壊してしまったよ!)

B:It’s fine! Don’t worry about it. It was an old glass anyway.
(大丈夫だよ!気にしないで!古いグラスだったし。)

※「B」の人は「fine」という単語を使って「気にしないで」、「構わないよ」という意味を表現しています。


以上「fine」の最もよく使われている意味を紹介しましたので、頂いた質問に戻ります。

残念ながら、私はそのアメリカ人・イギリス人の夫婦の会話を聞かなかったので、詳しい具体的な答え方をする事が出来ませんが、私が想像しているシチュエーションとしては、このような感じなのではないでしょうか。


アメリカ人: Would you like to go to watch a movie on Saturday?
イギリス人: I’m fine.


冒頭でも紹介しましたが、イギリス人は何を断る際に「I’m fine」という答え方をよくします。私はアメリカ英語にそこまで詳しくありませんが、もしかすると、アメリカ英語で「I’m fine」は「私は行ってもオッケー!」というニュアンスがあるかもしれません。

ですから、この質問をしたアメリカ人は「I’m fine」という答えを聞いて「行きたいね」と思ってしまったのかもしれません。

勿論、私はその二人の会話を聞かなかったので、これは間違っている可能性があります(笑)。イギリス人同士でも「fine」を使うとコミュニケーションミスがある可能性はあると思います。

こういったシチュエーションで多くのイギリス人は日本人と似ている点があるのではないかと思っています。それは「本音」と「建前」があって、相手に「空気を読んで欲しい」という場合です。

相手が空気を読む事があまり上手ではなかったら、それはコミュニケーションの問題が起きる場合があると思います。


「fine」以外にも英米のコミュニケーションミスを引き起こす単語はあります。私は以前に別の記事で「I don’t mind」と「I don’t care」の意味の違いを紹介しました。

参考:「どっちでもいいよ」はイギリス英語で何と言いますか? I don’t mindとI don’t careの違いについて


今回頂いた、質問では、具体的な答え方をする事は出来ませんでしたが、これに関しては私も「英語は難しいね」という事を改めて感じました(笑)。それでは他の質問があれば、是非ご連絡くださいね^^





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