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イギリス英語特有の単語:「jiffy bag」,「Mickey Mouse degree」,「caff」,「supply teacher」とは?
先週、アップした記事では「5つのユニークなイギリス英語の単語」を紹介しました。この記事は意外と人気が出ましたので、今回の記事ではさらに4つのユニークなイギリス英語の単語を紹介したいと思います。
参考:「イギリス人との会話で意外に役立つユニークなイギリス英語特有の単語を紹介」
今回紹介するイギリス英語特有の単語はこちらになります:
- jiffy bag
- Mickey Mouse degree
- caff
- supply teacher
以下に紹介する単語はイギリス英語の会話、映画、ドラマ、小説などにも出てきますので、イギリス英語に興味がある方は是非覚えてみて下さいね。いつか役に立つと思います^^

こちらの記事もお勧めです:
- イギリス英語特有のスラング「lippy」,「dicky」,「nippy」「gippy」ってどんな意味?
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1. jiffy bag
意味: 郵送で用いるクッション封筒
「jiffy bag」とは、元々ブランド名から来ている言い方です。「jiffy」または「in a jiffy」という単語は「一瞬」、「早く」という意味としても使えます。
もしかすると、そのブランド名はその「一瞬、早く」という意味から名づけたのかもしれません。
アメリカ英語では「padded envelope」という言い方が使われています。イギリスでも「padded envelope」は一応、通じますが、会話では「jiffy bag」という言い方がよく使われています。
実際の例文:
I put my mum’s birthday present in a jiffy bag and sent it to her yesterday.
(私は母親の誕生日プレゼントをクッション封筒に入れて郵便で送りました。)
2. Mickey Mouse degree
意味: ランキングの低い大学からの簡単そうな学位・資格
この表現は「Daily Mail(デイリーメイル)」などの「ミドルクラス」向けの新聞でよく見かけます。
イギリスの最も有名な大学は「オックスフォードやケンブリッジ」になりますが、イギリス国内に全部で100以上の大学があります。
勿論、日本と同じように大学のランキングシステムがあります。ランキングの低い大学は伝統的な科目以外の「簡単そうな資格・学位」を教えている大学が多いです。
例えば、そういったランキングの低い大学で「メディア学」や「マーケティング学」などの学位を勉強すると、良い成績で卒業しても良い会社には入れないかもしれません。
そういった学位は「Mickey Mouse degree」と呼ばれます。この表現は勿論、失礼で「見下している」ような表現になります。
この表現は特にメディアに使われています。ちょうど今週、香港出身の留学生がイギリスの大学を訴えようとしているというニュースが新聞に出ました。
その留学生は通った大学で得た学位が「意味がない」という事を主張しています。このストーリーを紹介している新聞は殆どの場合「Mickey Mouse degree」というキャッチコピーを使っています。
参考:「Graduate sues Anglia Ruskin University claiming she ended up with a ‘mickey mouse’ degree」
参考:「Student sues Anglia Ruskin University for ‘Mickey Mouse’ degree that has not helped her career」
実際の例文:
My cousin got a Mickey Mouse degree from the local university and now she works in McDonald’s.
(私のいとこはローカルのランキングの低い大学から簡単な学位を得た。彼女は今マクドナルドで働いています。)
イギリスの大学のランキングに興味があれば、こちらのリンクをご覧ください:
参考:「Best universities in the UK 2018」
3.caff
意味: 伝統的なイギリスの喫茶店
「caff」というスラングは元々「cafe」(カフェ)という単語から来ています。イギリス英語では、「cafe」と「caff」は区別されています。
「cafe」という正しい言い方は主に「スターバックス、コスタコーヒーなどの有名なフランチャイズカフェ」に対して使われています。そして、おしゃれなインディーズ的なカフェも「cafe」と呼ばれています。
そして「coffeeshop」という言い方も使われています。「caff」という言い方は主に「イギリスの伝統的なカフェ」に対して使われています。
こういったカフェは別におしゃれではありませんし、メニューもベーシックなコーヒー、紅茶などの飲み物を販売しています。
そして、ケーキやお菓子ではなく「ソーセージサンド」、「ベーコンサンド」、「イギリスの伝統的な朝ご飯」(fry-up!)などのシンプルな料理を出しています。
他には「greasy spoon」という言い方もあります。「greasy spoon」は元々アメリカ英語のスラングでしたが、現在は英語圏中で使われています。
実際の例文:
I had a slap-up full English breakfast at the caff this morning.
(私は今朝、カフェでとても美味しいイギリス風朝ご飯を食べたよ。)
※「slap-up」もイギリス英語スラングで「一流・素晴らしい」という意味になります。主に食べ物に対して使うスラングです。
4. supply teacher
意味: 学校の先生が病気の時に代わりに学校に来る先生
イギリスの学校では、ある先生が病気になった場合に急遽「supply teacher」が呼ばれます。その「supply teacher」はその学校の先生ではありませんが、緊急の時に呼ばれます。
多くの場合、「supply teacher」は最近引退した先生が多いです。パートタイムで代理として学校で教えている先生になります。
私の子供の頃、「supply teacher」が来ると、生徒たちは必ずふざけていました(笑)。何故なら「supply teacher」は厳しくないというイメージがありました^^
ですので、いつもの先生が病気になったらみんなが喜んでいました(笑)。酷いですね・・・! アメリカ英語では「substitute teacher」という言い方が使われています。
実際の例文:
母:What did you do in maths today?
(今日の数学の授業に何をしたの?)
子:Nothing.
(何もしてない。)
母:Why not?
(どうして?)
子:Mrs Jones was ill so we had a supply teacher. All the kids were messing about in class.
(ジョーンズ先生は病気で来なかったから違う先生が来た。生徒たちは授業中にずっとふざけていた。)
母:That’s terrible!
(それは酷い!)
以上、今回はイギリス英語学習者に役立つイギリス英語特有のユニークな英単語のパート2を紹介してみました。
他にも知りたいイギリス英語、気になる英語、イギリスのカルチャーについて質問があれば是非、メールして下さいね^^
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