寒い季節にイギリス風ホットワイン・モルドワインを楽しみましょう!
今回の記事では、この季節にとてもぴったりな美味しい「ホットワインのレシピ」をシェアしたいと思います。皆さんは「ホットワイン」は好きですか^^
私はホットワインが大好きです! しかし、イギリス人の私は「hot wine」という言い方はしません。英語では「mulled wine(モルドワイン)」という言い方になります。
「mulled」という単語は「mull」という動詞から来ています。「mull」は「砂糖とスパイスを入れて温める」という意味になります。そして、日常英会話で使うと、「mull ~ over」という句動詞になり、「~をゆっくりと考える」という意味になります。
「mulled wine」は北ヨーロッパでとても人気があります。ちなみにドイツのmulled wineは「Glühwein」と言います。そして、スウェーデンのバージョンは「Glögg」と言います。
しかし、mulled wineというコンセプトは元々はローマ帝国時代に始まったそうです。2世紀くらいにローマ帝国が北ヨーロッパまで広がりました。寒い北ヨーロッパに移動したローマ軍人は体を暖める為に温かいワインを飲んだそうです。
しかし、それらのワインの質は悪かったので、味をよくするために砂糖、スパイス、ハーブ、果物などを入れる習慣が始まりました。
現在のイギリスでは、mulled wineは「クリスマスの飲み物」として考えられています。冬にイギリスに行くと、殆どのパブは自分達のお店で作ったオリジナルのmulled wineを販売しています。
そして、イギリスのクリスマスマーケットに行くと、よくmulled wineを売っている屋台があります。mulled wineが好きなイギリス人は自分の家で作ります。私はそういう人です(笑)。
マリがお気に入りの美味しいモルドワインレシピを紹介
モルドワインの美味しい作り方といっても、個人によって好みがありますので、mulled wineの「正しい」レシピはありません。人によって作り方が違いますが、一般的にはこちらのような材料が入っています:
- 砂糖
- オレンジ(又はみかん)
- レモン(フルーツ自身と皮も一緒に)
- シナモン(スティックと粉)
- クローブ
- オールスパイス
- ナツメグ
- アニス(八角)
私が作る際には、上記の材料を全て入れます。スパイスの量は別に決まっていませんが、作りながら自分の好みに合わせて味付けした方が良いと思います。
私の場合は、ワイン1瓶を使った場合には、材料は以下の量を使います:
- 砂糖(ブラウン砂糖の方が美味しい)2さじ
- 蜂蜜 1さじくらい
- オレンジ 1個(8スライスに切る)
- レモン中身とレモンの皮(1個分)
- シナモンスティック 2本
- シナモン粉 2さじ
- クローブ 1さじ
- オールススパイス 1つまみ
- ナツメグ 1つまみ
- アニス(八角) 2個
上記の材料と1瓶分のワインを鍋に入れてゆっくりと温めていきましょう。ワインを沸騰させてしまうとアルコールが殆ど蒸発してしまいますので、ポイントはゆっくり温めるという点です。
ホットワインマスターは長時間かけて、電気鍋で作る人がいます(笑)。私はそんな忍耐力がありませんので、15分以内で出来るアマチュアです(笑)。しかし味は美味しいですよ^^
これは本当に私の「フィーリング」で作ったレシピなので、もっと甘い味にしたい方は砂糖を増やしたり、逆に甘さを控えめにしたい方は、砂糖の量を減らしたり、蜂蜜をカットすればいいと思います。
私の意見では、蜂蜜や砂糖はワインとフルーツの酸味をカットする役割があるので、出来ればちょっとでも入れた方が良いと思います。
多くのイギリス人は最後、ブランディーか他のリキュールを加えますが、私はあまり酔っ払いたくないので薄いアルコールのスパイスワインの味で十分です(笑)。
他のmulled飲み物はありますか?
イギリスでは、モルドワインは「赤ワイン」だけではなく、他のお酒を使った「mulled」の作り方があります。例えば「mulled cider (ホットシードル)」や、「mulled perry (洋ナシシードル)」、「mulled white wine (ホット白ワイン)」も人気があります。
それでは、今年のこれからの季節、冬には是非、イギリス風ホットワインを作ってみてくださいね!
モルドワインに関するお勧めの本・商品
ホットワインのレシピブック
ホットワイン用のスパイス
(別々で多くのスパイスが買いたくないなら、これはお勧めです)