聞きたくてたまらない、どうしようもない馬鹿という意味の英イディオム
しばらく制作中であった、「ブリティッシュ・イングリッシュ・イディオム・マスター」というebook辞書・教材をようやくリリースする事が出来ました。
この教材では、他の英語教材では省かれてしまうような英語の細かなニュアンスや、イディオムの使い方、歴史、ルーツ等も合わせて紹介したかったことから、制作にとても多くの時間を要しました。
その結果、時間を掛けただけあって個人的には満足出来る仕上がりになったと思っています^^。イギリス英語に興味のある方やイギリス英語を勉強している方は是非読んでみて下さい^^。
英語圏のネイティブが話す日常会話には、約数千個のイディオムが使われていますので、ネイティブが使う英会話をしっかりと理解したいと思っているなら、イディオムを勉強する必要があります。
全ての英語圏の国で通じるイディオムも数多くありますが、各国にはユニークなイディオムもあります。この為に私は「ブリティッシュ・イングリッシュ・イディオム・マスター」を書こうと思っていました。
イギリスのテレビドラマ(シャーロック、ドクター・フー、ダウントン・アビーなど)や映画(ラブ・アクチュアリー、ブリジェット・ジョーンズの日記)を観るとイギリス英語特有の表現・イディオムが耳に入ると思います。
しかし、これらのイディオムは日本人英語学習者向けの教材には中々入っていません。やはり、イギリス英語を勉強している日本人の学習者はイギリス英語特有のイディオムを勉強する必要があると思っています。イディオムの大切さを理解して頂いた上で、今回の記事では3個のイディオムを紹介します。
to be all earsの意味と使い方
to be all ears(聞きたくてたまらない事)
このイディオムは日常会話で非常によく使われます。友達のニュースや大切な情報を「聞きたくてたまらない」といった際に使うような表現です。このイディオムは他の英語圏の国でも通じると思いますが、特にイギリス英語の日常会話でよく使われています。
to be all earsの使い方 例文
A: So, I went on a date with George last night…
ねぇ、昨夜ジョージと一緒にデートに行ったのよ・・・
B: Ooh! How did it go? Tell me about it! I’m all ears!
お!どうだった?教えてね!聞きたくてたまらないよ!
as thick as two short planksの意味と使い方
as thick as two short planks(どうしようもない馬鹿)
イギリス英語のスラングでは「thick」という単語は「頭が非常に悪い」、「馬鹿」という意味になります。「as thick as two short planks」というイディオムは、もう一つ上のレベルアップバージョンです(笑)。つまり・・・「どうしようもない馬鹿」というニュアンスになります。このイディオムはイギリス英語特有のイディオムです。
as thick as two short planksの使い方 例文
My classmate Peter is as thick as two short planks.
私のクラスメートのピーターはどうしようもない馬鹿です。
to be born with a silver spoon in one’s mouth
to be born with a silver spoon in one’s mouth(裕福な家に生まれる事、金持ちの家に生まれる事)
このイディオムは他の英語圏の国でも通じる表現ですが、イギリス人は特に「社会階級意識」が強いのでこの表現をよく使うと思います。
あまりポジティブな表現ではありません。「この人は成功したけど、元々裕福な家に生まれたので成功を買えた」というニュアンスとしてよく使われています。
to be born with a silver spoon in one’s mouthの使い方 例文
The British Prime Minister David Cameron was born with a silver spoon in his mouth.
イギリスの首相デイヴィッド・キャメロンは裕福な家に生まれました。
※この文章を言った場合、婉曲的に「デイヴィッド・キャメロンは裕福な家庭に生まれたので普通の人の生活や悩みが理解出来ない」といったニュアンスになります。