イギリス英語とアメリカ英語のボキャブラリーの違い
私はあるニュース記事を読んでいてこのような興味深い記事を発見しました。この記事は『イギリス人を困らせる10個のアメリカ英語の単語』という内容だったので、当サイトの読者の方の為になるのではないかと思ったので紹介したいと思います。
この記事はCollins Dictionary (コリンズ辞書)のブログに掲載されたいたものです。私はこの記事を読んで別に困らなかったのですが(笑)。イギリス英語とアメリカ英語にはボキャブラリーの違いがあります。
イギリス人は殆どの場合、アメリカ英語の単語を理解出来ますが、日常会話では必ずイギリス英語の単語を使います。この為、日本人の留学生やイギリスに観光に行く方は、現地ではイギリス英語特有のボキャブラリーを使って会話した方が良いかもしれません。
それでは「Collins Dictionary」に掲載されているボキャブラリーの違いを紹介していきたいと思います。
Cookie:(クッキー)
以前に別の記事でイギリス英語とアメリカ英語の単語の使い方の違いとして『イギリス英語でクッキーはbiscuit? アメリカ英語のクッキーとの違い」という記事を紹介しました。
一般的にイギリス人は「cookie」という単語より「biscuit」という単語を使います。そしてアメリカ人は「biscuit」という単語を使いますが、それは「クッキー」という意味になりません。アメリカ英語では「biscuit」という食べ物は「スコーン」に似ているケーキの事になります。
Zucchini:(ズッキーニ)
この単語は確かに多くのイギリス人を困らせると思います。zucchiniという単語を使うイギリス人は殆どいないと思います。イギリス人はzucchini」ではなくcourgetteと言います。
アメリカ英語の「zucchini」という単語は元々イタリア語の単語です。イギリス英語のcourgette(発音:コージェット)は元々フランス語の単語です。
Mad:(怒っている)
アメリカ英語の「mad」は「怒っている」という意味になり、イギリス英語の「mad」は「クレイジー」や「頭がおかしい」という意味になります。Collins Dictionaryの記事によると、もう一つの似た違いとして「pissed (off)」という表現をあげています。
アメリカ英語では「pissed」というスラング(少し下品)は「怒っている」という意味になりますが、イギリス英語では「pissed」は「超酔っ払った状態」という意味になります!
そしてイギリス英語では、「pissed off」という表現は「怒っている」という意味になります。間違えないようにしましょう!
Resume:(履歴書)
イギリス人はこの単語を使いませんが勿論意味は分かります。イギリス英語では、履歴書のことを「CV」や「Curriculum Vitae」という単語を使います。実は、「resume」と「CV」は少し違う意味になります。アメリカで使われている「resume」はヨーロッパ風「CV」より短い書類です。
Gotten (getの過去分詞)
Gottenという単語は元々イギリス英語でも使われていましたが、300年前に「got」になりました。アメリカ英語ではもっと古い「gotten」という単語が残っています。例えば:
イギリス英語:I’ve got fat this year.
アメリカ英語:I’ve gotten fat this year.
日本語:私は今年、太ってきたね。
Realtor:(不動産屋)
イギリス人は「realtor」という単語を使いませんが、ハリウッド映画やアメリカのテレビドラマの影響もあり、殆どのイギリス人は「realtor」という単語の意味を理解していると思います。イギリス人は「estate agent」という単語を使います。
他のビジネス関係のボキャブラリーの違いでは、「lawyer」(弁護士)という単語の使い方の違いです。アメリカ英語では「lawyer」や「attorney」(弁護士)という単語が主に使われていますが、イギリス英語では一般の事務弁護士は「solicitor」と言います。法廷弁護士はイギリス英語で「barrister」になります。
Freshman:(大学一年生)
私は別の記事でイギリスの教育制度とアメリカの教育制度のボキャブラリーの違いについて紹介しました。イギリスの大学は3年間で、1年生の生徒は「first year student」、2年生の生徒は「second year student」、3年生の生徒は「third year student」という言い方になります。
入学したばかりの生徒は最初の1学期目は「freshers」と呼ばれます。アメリカの大学では、1年生は「freshman」になり、2年生は「sophomore」になり、「4年生」はseniorになります。
アメリカ英語では「school」という単語は大学の事に対しても使われています。しかしイギリス英語では「school」という単語は、高校までという意味として使います。イギリス英語では、大学は必ず「university」や「uni」になります。
Parenthesis:(丸かっこ)
イギリス人は「parenthesis」という単語の意味を理解出来ますが、日常会話では「bracket」という単語を使う事が一般的です。
日本語: 丸カッコ
イギリス英語:bracket, round bracket
アメリカ英語:parenthesis (複数形:parentheses)
日本語: かぎカッコ
イギリス英語:square brackets
アメリカ英語:brackets
似ているテーマですが、「ピリオド(.)」はアメリカ英語では「period」になり、イギリス英語では「full stop」という言い方になります。
Crosswalk:(横断歩道)
私はこのアメリカ英語の言い方をはじめて耳にしました!イギリス英語では横断歩道を「crossing」や「pedestrian crossing」という言い方になります。
Gas/gasoline:(ガソリン)
イギリス人は「gas/gasoline」という単語を使いません。イギリス英語では車のガソリンは、「petrol」という単語を使います。そしてガソリンスタンドは「petrol station」になります。
イギリス英語とアメリカ英語の車や運転関連のボキャブラリーには多くの違いがありますので、イギリスやアメリカで車を運転する際には気をつけてくださいね!