車・運転関係・道路に関するイギリス英語のボキャブラリーとアメリカ英語のボキャブラリーの違い紹介
実は車・運転・道路に関する単語もイギリス英語でアメリカ英語では違いが多いです。ですから、これからイギリス旅行に行って現地でレンタカーを借りて運転しようと思っている方はこれらの違いを知っておくべきだと思います。
海外旅行での移動手段といえば、一般的には電車やバスを乗り継いで旅をする事が普通だと思いますが、自分で車を借りて運転しながらローカルの道路を走って移動すると電車やバスの旅行では味わえない面白い景色が見えると思いますので、個人的には凄くお勧めです。
イギリスの交通ルールと車の仕様に関する日本との違い
日本人にとってイギリスで車を運転する事は、アメリカよりも比較的簡単だと思います。実はイギリスは日本と同じく左側通行(右ハンドル)です。そして、イギリスの道路や交通マナーは旅行者にとっても比較的安全だと思います。
そして、何よりイギリスの美しい景色が見たいと思っている方は、尚更自分で車をレンタルしてドライブに行くとローカルの美しい村の景色を楽しみながら移動できるので、普通の旅とはまた違った楽しみ方が出来るのでお勧めしたいです。
しかし、日本の車とイギリスの車を比べた際には主に二つの違いがあります。まず、一つ目にイギリスの大部分の車は「オートマチック車」ではなく「マニュアル車」が一般的です。ですから、レンタカーを借りようと思っている人は、事前にレンタカー会社に連絡してオートマチックの車があるかどうかを確認した方がいいと思います。
そして、イギリスの道路には「サークル道路」(roundabout)という形の道路が数多くあります。
このサークル道路は交通渋滞を緩和する目的で作られているため、イギリスのどんな小さな街に行っても必ずある道路です。慣れないうちは意外と危ないので先にサークル道路のルールを理解してから運転する事をお勧めします。
イギリスと日本の運転・道路のルールは比較的近いと思いますが、やはりいくつかの違いあります。私は初めて来日した際に日本の道路の横断歩道のルールをを知ってある事にびっくりしました。
日本の道路の交差点では、歩行者の信号が青の場合、車は歩行者がいない事を確認出来れば交差点を曲がる事が出来ますよね。ですから、歩行者は道路を渡る際に信号が青でも車が来ていないか確認する必要がありますよね。
しかし、イギリスの道路では「車の信号と歩行者の信号は順番に変わる」ので、歩行者としては「信号が青であれば車は必ず来ない」という考えになります。つまり、イギリスでは車は左に曲がりたくても、青信号まで待つ必要があります。
イギリスと日本の自転車の交通ルールの違い
そして、イギリスと日本の自転車のルールもかなり違うと思います。イギリスは現在、自転車は歩道を使ってはいけない事になっています。自転車者は道路や自転車専門コースしか使う事が出来ません。
もし歩道に乗った場合は警察に注意され罰金を支払わされます。この法律は比較的最近出来上がったと思います。私が子供の頃は自転車の交通ルールはあまり厳しくなかったのですが、時代と共に自転車のマナーが段々と悪くなった事から現在のような法律になりました。
この為、イギリスでは所謂「ママチャリ」をあまり見ません。もしイギリスで自転車に乗ろうと思っているなら、車と同じ交通ルールを守る必要があるので、歩道ではなく車道を使って走る事になります。その際には絶対に道路の右側に走らないようにしましょう。
少し話はそれてしまいましたが、イギリス英語とアメリカ英語では、運転・車・道路に関する単語の違いは多いです。そして、多くの日本語の車・運転に関するボキャブラリーは、アメリカ英語から来たものが多いかもしれません。
それでは、具体的にイギリス英語とアメリカ英語の運転・車・道路に関する単語の違いを紹介したいと思います。
イギリス英語で「車のボンネット」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「車のボンネット」はイギリス英語で「bonnet」と言います。
一方、アメリカ英語では「hood」と言います。
bonnetの使い方 例文:
The car’s engine is under the bonnet.
(車のエンジンはボンネットの下にあります。)
イギリス英語で「車のトランク」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「車のトランク」はイギリス英語で「boot」と言います。
一方、アメリカ英語では日本語と言い方と同じく「trunk」と言います。これをみると日本語のトランクはアメリカ英語から来ていますね。
bootの使い方 例文:
Put the bags in the boot.
(カバンをトランクに入れてください。)
イギリス英語で「駐車場」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「駐車場」はイギリス英語で「car park」と言います。
一方、アメリカ英語では「parking lot」と言います。この言い方をみると日本語の「パーキング」という言葉もアメリカ英語から来ていそうですね。
car parkの使い方 例文:
This car park is full.
(この駐車場は満車です。)
イギリス英語で「ギヤのシフトレバー」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「ギヤのシフトレバー」はイギリス英語で「gear lever」や「gear stick」と言います。
一方、アメリカ英語では「stick shift」と言います。
gear leverの使い方 例文:
Use the gear lever to change gears.
(チェンジレバーを使ってギアを変えます。)
イギリス英語で「サイドブレーキ」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「サイドブレーキ」はイギリス英語で「handbrake」と言います。
一方、アメリカ英語では「parking brake」や「emergency brake」と言います。
handbrakeの使い方 例文:
Always use the handbrake when parking the car.
(車を駐車する際にかならずサイドブレーキを使いましょう。)
イギリス英語で「レンタカー」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「レンタカー」はイギリス英語で「hire car」と言います。
一方、アメリカ英語では日本語と同じく「rental car」と言います。
rental carの使い方 例文:
I drove a hire car from London to Manchester.
(私はロンドンからマンチェスターまでレンタカーを運転しました。)
イギリス英語で「方向指示器(ウィンカー)」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「方向指示器(ウィンカー)」はイギリス英語で「indicator」と言います。
一方、アメリカ英語では「turning signal」や「blinker」と言います。
indicatorの使い方 例文:
We must use the indicator when turning.
(曲がる際にウィンカーを使う必要があります。)
イギリス英語で「高速道路」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「高速道路」はイギリス英語で「motorway」と言います。
一方、アメリカ英語では「freeway」や「highway」と言います。
motorwayの使い方 例文:
There was an accident on the motorway yesterday.
(昨日に高速道路で事故が起きました。)
イギリス英語で「ナンバープレート」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「車のナンバープレート」はイギリス英語でもそのまま「number plate」と言います。
一方、アメリカ英語では「license plate」と言います。
number plateの使い方 例文:
You can tell a car’s age by looking at the number plate.
(ナンバープレートを見ると車がどれくらい古いのかわかります。)
イギリス英語で「歩道」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「歩道」はイギリス英語で「pavement」と言います。
一方、アメリカ英語では「sidewalk」と言います。
pavementの使い方 例文:
You mustn’t cycle on the pavement in the UK.
(イギリスでは自転車で歩道を走ってはいけません。)
イギリス英語で「道路の夜間反射装置(ライト)」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「道路の夜間反射装置」はイギリス英語で「cats’ eyes」と言います。
一方、アメリカ英語では「reflectors」と言います。リフレクターという言葉も最近に日本語として使われていますね。
cats’ eyesの使い方 例文:
On country roads, sometimes there are cats’ eyes instead of street lights.
(田舎の道路には街灯の代わりに道路の夜間反射装置が使われる場合があります。)
イギリス英語で「ワゴン車」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「ワゴン車」はイギリス英語で「estate car」と言います。
一方、アメリカ英語では「station wagon」と言います。このステーションワゴンという言い方も既に日本語として使われていますね。
estate carの使い方 例文:
My father drives an estate car.
(私の父親はワゴン車を運転しています。)
イギリス英語で「仮免許プレート」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「仮免許プレート」はイギリス英語で「L-plates」と言います。
イギリスでは運転免許を持っていない人(日本の仮免許と同じシステムです)は自分の車に特別な「ナンバープレート」を付ける必要があります。これを「L-plate」と呼びます。
L-plateは白に赤文字で「L」(=learner・初心者)と書いてあります。
一方、アメリカ英語では・・・。そういったコンセプトはありませんので、そういった言葉もありません。これはおそらくアメリカの自転車運転免許の制度の違いが関係していると思います。
アメリカの運転免許証は日本やイギリスよりも簡単に取得する事が出来るという事も関係していると思います。
L-platesの使い方 例文:
The car in front has L-plates.
(前の車には仮免許プレートが付いています。)
イギリス英語で「トラック」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「トラック(車)」はイギリス英語では「lorry」と言います。
一方、アメリカ英語では日本語と同じく「truck」と言います。これもアメリカ英語から来た日本語ですね。
lorryの使い方 例文:
My uncle is a lorry driver.
(私の叔父はトラックの運転手です。)
イギリス英語で「タイヤのパンク」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「タイヤのパンク」はイギリス英語では「puncture」、「flat tyre」と言います。
一方、アメリカ英語では「flat tire」と言います。イギリス英語とはスペルが違いますね。
punctureの使い方 例文:
My bike has got a puncture.
(私の自転車はパンクしてしまいました。)
イギリス英語で車種類の「セダン」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「車種のセダン」はイギリス英語では「saloon」と言います。
一方、アメリカ英語では「sedan」と言います。この言い方も日本語のセダンと同じ言い方ですね。ですから、元はアメリカ英語から来た日本語ですね。
saloonの使い方 例文:
Saloon cars are very popular in the UK.
(イギリスではセダン系車はとても人気があります。)
イギリス英語で車種類の「カーナビ」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「カーナビ」はイギリス英語では「sat nav(satellite navigation system)」と言います。
一方、アメリカ英語では「GPS(global positioning system)」と言います。この言い方も日本語になっていますね。
sat navの使い方 例文:
I don’t know the way so let’s use the sat nav.
(私は道が分からないのでナビを使いましょう。)
イギリス英語で車種類の「高速道路の出入り口のランプ」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「高速道路の出入り口のランプ」はイギリス英語では「slip road」と言います。
一方、アメリカ英語では単純に「ramp」と言います。この言い方も日本語になっていますね。
slip roadの使い方 例文:
Turn off the motorway at the next slip road.
(次のランプで高速道路から出てください。)
イギリス英語で「車のフロントガラス」は何と言う? アメリカ英語では?
日本語の「車のフロントガラス」はイギリス英語では「windscreen」と言います。
一方、アメリカ英語では単純に「windshield」と言います。この言い方も日本語になっていますね。
slip roadの使い方 例文:
The windscreen is dirty.
(車のフロントグラスは汚いですよ。)
やはり、今回のリストをみると車・運転・道路に関するアメリカ英語は日本語になっているものが多いですね。イギリスに滞在して車に乗る予定がある方は是非覚えて使ってみて下さいね。