英スラング gormless、dappy、dipstickの意味・使い方・ニュアンス
今回の記事では少しくだらない英語のスラングを紹介したいと思います(笑)。紹介するスラングは全て「馬鹿」や「アホ」という意味になる単語です^^
これらはイギリスのテレビや映画などを観ていると、必ずといって良いほどこれから紹介する単語が出てくると思います。読者の皆さんのイギリス英語力を上達させるために細かいニュアンスと使い方を紹介したいと思います。
実は、以前に別の記事で「馬鹿」という意味になるイギリス英語の単語や言い方について紹介しましたが、今回はさらに違う単語を思い出したので、もう一度同じテーマで紹介してみようと思いました(笑)。
Gormlessの意味と使い方
Gormless:「鈍間な」、「ピュアで鈍感なバカ」、「頭が悪そう」(形容詞)
この単語の発音は「ゴームレス」と言います。元々はイギリス北部の方言のスラングです。この単語はかなり昔から使われています。小説の「嵐が丘(1847年)」という作品で使用されました。その時のスペルは「gaumless」でした。
Gormlessは形容詞なので「gormless idiot」(=頭の悪い馬鹿)、「gormless expression」(=馬鹿の表情)といったフレーズで使われます。ニュアンス的には「のろまな」や「ピュアで鈍感なばか」、「頭が悪そう」といった意味になります。
Gormlessの使い方 例文:
That man looks a bit gormless.
(あの男はちょっと頭が悪そうです。)
She always has a gormless expression on her face.
(彼女はいつも頭が悪そうな表情をしているね。)
You gormless fool!
(お前! バカやろう!)
dappyの意味と使い方
dappy:「忘れっぽいバカ」(形容詞)
このスラングも形容詞です。これは比較的新しいスラングだと思います。若者は勿論、お年寄りの人たちも使っています。この単語も「バカ」という意味ですが、ニュアンス的に「忘れっぽいバカ」という使い方です。
アメリカ英語だと「airhead」というスラングが最も近いと思います。他にも「dippy」という単語もあります。これも同じ意味になります。
dappyの使い方 例文:
Do you know Rachel? She’s nice but a bit dappy.
(レイチェルという子を知っている? 彼女は優しいけど、忘れっぽくてちょっと頭が悪いですよ。)
I am so dappy! I left my mobile at home again!
(私は忘れっぽいなぁ!また携帯を家に忘れちゃったよ!)
You are so dappy!
(あなたは凄く忘れっぽいね!)
dipstickの意味と使い方
dipstick:「バカ(主にコックニーが使う俗語)」(名詞)
この単語は元々イギリス英語なのかどうか不明ですが、一般的なイギリス人であればこの単語を知っていると思います。「dipstick」という単語は「オイルの深さを測る棒」という意味になりますが、スラングとして使うと「バカ」という意味になります。
英和辞書で調べると「米俗」として紹介されていますが、イギリスの「Only Fools and Horses」というクラシックなテレビコメディー番組のお陰で、”コックニーが使う俗語”として知られるようになりました。dipstickは名詞として使います。これは単純に馬鹿という意味になります。
dipstickの使い方 例文:
You dipstick! What on earth have you done?!
(お前はバカだね!一体何をやってんの?)
Rodney? He’s a complete dipstick.
(ロドニー君?彼は全くのバカだよ。)
Don’t be a dipstick.
(ばかばかしい事をするなよ。)
イギリスの「Only Fools and Horses」というテレビドラマは新しいエピソードは作られていませんが、その当時はとても人気があったドラマなので、今でも再放送される事が多いです。
イギリスのテレビを観ると、このようなシチュエーションコメディーを見かける事が多いと思います。こういった類の番組の中から数多くのイギリス英語のスラング、表現が出てきたと思います。
上の動画の画質は悪いですが、もし興味があればDVDで見てみてください。かなり面白いコメディーだと思います^^