イギリス英語で一階は「first floor」ではない? 英語でビルの階数の言い方
皆さん、こんにちは! 今回は、イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いに関するテーマとして「ビルの階数の英語の言い方」を紹介したいと思います。実は「イギリス英語で1階、2階」という場合には、アメリカ英語と違う言い方をします。
以上の事から、ビルの階数の言い方はイギリス英語とアメリカ英語の大きな違いの一つです。この点で日本語のビルの階数の言い方とアメリカ英語のビルの階数の言い方は似ています。
ですから、今回紹介するイギリス英語のビルの階数の言い方をはじめて聴く方はびっくりするかもしれませんね^^。私自身も初めて日本に来た時に日本語のビルの階数の言い方には中々慣れませんでした^^
しかし今は、日本の生活が長いので逆にイギリスに行く際にイギリス英語のビルの階数の言い方に中々慣れません(笑)。
とにかく、イギリスに行く予定がある方は必ずイギリス英語の言い方を知っておきましょう。それでは、「ビルの一階、二階」はイギリス英語で何というのでしょうか?
「一階」はイギリス英語で何と言う?
イギリス英語でビルの「一階」は「first floor」ではなく、「ground floor」と言います。アメリカ英語は日本語と同じく「first floor」(直訳:一階)になります。
イギリスのエレベーターに乗ると「一階」は殆どの場合「G」(ground floorの頭文字)か「0」(=0階)と表記されています。これは他のヨーロッパの国も同じシステムです。
他のヨーロッパの国(例えば、フランス、イタリア、スペインなど)はイギリスと同じ階数の数え方を使っています。つまり、道路と同じ高さの階を「1階」ではなく「0階」として考えます。
イギリス人の「一階(ground floor)」の使い方 例文:
My office is on the ground floor.
(私の事務所はビルの一階にあります。)
Please come to the reception on the ground floor.
(一階にある受付に来てください。)
The ladies’ toilets are on the ground floor.
(女性のトレイは一階にあります。)
「二階」はイギリス英語で何と言う?
イギリス英語でビル「二階」は「first floor」といいます。アメリカ英語では「second floor」になります。イギリスのエレベーターに乗って「二階」に行きたい場合には「1」と書いてあるボタンを押して下さい。
ちなみにイギリスのエレベーターには日本のエレベータになる「閉まるボタン」は多くの場合ありません。扉が閉まるまでじっと待つ形になります。
イギリス人の「二階(first floor)」の使い方 例文:
There are no toilets on the first floor.
(二階にはトイレがありません。)
In my house, the living room is on the first floor. The ground floor is a garage.
(私の家はリビングが二階にあります。一階は車庫です。)
This lift does not stop on the first floor.
(このエレベーターは二階で止まりません。)
「地下」はイギリス英語で何と言う?
イギリス英語でもアメリカ英語でも「地下の階」は「basement (floor)」と言います。もし地下の階が1つ以上ある場合(地下1~2階など)には、「basement floor 1」、「basement floor 2」などの言い方になります。
イギリスのエレベーターのボタンに表示されている表記は多くの場合「B1」や「B2」などになっていると思います。
イギリス人が「地下」という際の例文:
There is a convenience store in the basement of this building.
(このビルの地下にはコンビニがあります。)
The restaurants are in the second basement floor.
(レストランは地下2階にあります。)
There is no basement floor in this building.
(このビルには地下がありません。)
イギリス英語、アメリカ英語、日本語の「ビル階」の言い方:まとめ
まとめると、日本語とアメリカ英語のビルの階数の言い方(考え方?!)は同じです。つまり、道路と同じレベルの階は「1階」として考えられます。
イギリスと他の殆どのヨーロッパ国々は道路と同じレベルの階は「ground floor」といいます。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
4階 | fourth floor | third floor |
3階 | third floor | second floor |
2階 | second floor | first floor |
1階 | first floor | ground floor |
地下 | basement | basement |
他の英語圏の国は場合によってイギリス英語の言い方を使っています。例えば、下記の国はイギリス英語の言い方を使います:
- オーストラリア
- ニュージーランド
- アイルランド
- 南アフリカ
- インド
- パキスタン
- マレイシア
カナダ英語でビルの階数の言い方は?
カナダは地方によって言い方が違いますし、ビルによっても違いがあるようです(笑)。カナダでもフランス語を使う地方ではフランス語の呼び方を使っています。
フランス語とイギリス英語のビルの階数の考え方は同じです。しかし、カナダでもビルによってはアメリカ英語の言い方が使われているようです。ですから、カナダは世界で最も複雑なビルの階数の言い方をする国だと思います(笑)。