英語の親父ギャグ!? I don’t knowの代わりに使える4つの表現
英語で「知らない・わからない」という場合、一般的には「I don’t know」と表現する方が多いと思います。しかし、実際にイギリス人と会話すると、I don’t know以外の表現も数多く使う事に気がつくと思います。
そこで今回の記事では「知らない・わからない」という意味になる英語表現をピックアップして紹介したいと思います。
I have no ideaという表現
まず最初に紹介する表現は「I have no idea」という表現を紹介したいと思います。この表現は一般的に「まったく知らない」というニュアンスを与える表現です。日本語に直訳すると「私にアイディアは全くない」という意味になるので少しだけ変な表現だと感じると思います。
これは失礼な表現ではありませんが、かなりダイレクトな表現なのでカジュアルなシーン限定で使うような感じになります。ですから会社の上司と話す際には使うべきではありません。繰り返しますが、かなりダイレクトな言い方なので文脈によっては使用を気を付けるべきです。
この表現は英語圏の国の「おやじギャグ」によく出てきます(笑)。例えばこのようなシーンで使われています。
英語圏のおやじ: What do you call a deer with no eyes? ….No idea!
(目のない鹿は何というの? No idea!)
※ヒント:No ideaはno eye deerに聞こえる!
それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認して覚えてみましょう。
I have no ideaの使い方 例文
A: Darling, do you know where my car keys are?
(ねえ、ダーリン、僕の車のカギはどこにあるか知ってる?)
B: I’ve no idea! Where did you leave them? Look for them yourself!
(全く分からないよ!どこに置いたの?自分で探して!)
※夫婦の日常会話(笑)
A: What’s the capital city of Slovenia?
(スロベニアの首都は何ですか。)
B: I’ve no idea. What’s the answer?
(全く分からないね。答えは?)
A: It’s Ljubljana.
(リュブリャナです。)
B: I’ve never heard of it!
(聞いたことない!)
I haven’t a clueという表現
次は「I haven’t a clue」という表現を紹介します。この表現の「clue」は「ヒント」という意味になります。直訳っぽい意味になりますが「私には答えのヒントもない」という意味の表現です。直訳だと意味がわかりにくいと思いますが、先程紹介した「I have no idea」と同じように「全くわからない」という意味になる表現です。
イギリスのBBC radio4というラジオ番組では1972年から「I’m sorry, I haven’t a clue」というクイズ番組がずっと放送されています。面白いラジオ番組なので興味がある方は是非聞いてみてくださいね!
そして他には「I haven’t a scoobie」という関連語もあります。これは「I haven’t a clue」の「ライミングスラング」です。「scoobie」は「Scoobie Doo」(アニメのキャラクター)の省略です。そして「Scoobie Doo」は「clue」の韻を踏むので代わりに使われています。
この表現の由来を気にする必要もないと思いますが「I haven’t a scoobie」という表現を耳にした場合には、それは「わからない!」という意味になりますので、その意味のまま覚えておきましょう(笑)。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
I haven’t a clueの使い方 例文
A: What time does the football kick off?
(サッカー試合のキックオフは何時?)
B: I haven’t a clue. It’s usually 3pm, isn’t it?
(わからないね。普段は3時じゃない?)
A: Yes, but I think the schedule changed.
(そうさけど、スケジュールが変わったと思う。)
A: What are you going to wear to the party?
(パーティーでは何を着る予定なの?)
B: I haven’t a clue. It’s not a posh do, is it?
(わからないね。高級なイベントじゃないでしょう。)
A: I don’t think so.
(高級じゃないと思う。)
※「posh do」は「高級なパーティー・イベント」という意味になるイギリス英語特有の表現です^^
I don’t have the foggiestという表現
次に紹介する「foggiest」は「foggiest idea」の省略です。つまり、「I don’t have the foggiest idea」という表現が元です。「foggiest」の発音は「フォギエスト」になります。
この表現は「全くわからない」という意味になりますが「あなたが言っている意味が全く分からない」というニュアンスでよく使われています。それでは、実際の使い方を例文でみてみましょう。
I don’t have the foggiestの使い方 例文
A: What was the boss talking about in that meeting? I didn’t really understand.
(あのミーティングでは上司が何の話をしていたの? よくわからなかったよ。)
B: Me neither. I don’t have the foggiest. I’ll email him later.
(私も。全く意味がわからなかったよ。後で彼にメールするよ。)
A: Do you know what’s wrong with the printer? I sent something to print but it’s not working.
(プリンターに問題があるけど原因は分かる? プリントしたいデータをプリンターに送ったけど全く動いていないよ。)
B: I haven’t the foggiest. It’s always playing up.
(全くわかりません。いつも問題を起すプリンターだよ。)
※「play up」はイギリス英語で「人を悩ます」という意味があります。
search meという表現
最後に紹介する表現は「search me!」という表現です。これは凄くカジュアルな表現になるので使うシーンは限定すべきです。「search」は「探す」という意味になり、直訳すると「私の頭の中で答えを探しても答えは出ないよ」という意味になります。
少しふざけた表現なのでビジネス上では使うべきではありません。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
Search me!の使い方 例文
A: Where’s Jack?
(ジャックはどこにいるの?)
B: Search me! I haven’t seen him since last night!
(知らない!昨日の夜から見ていないよ!)
A: Why is our electricity bill so high?
(電気代はどうしてこんなに高いの?)
B: Search me! I’ve been trying to economise.
(知らないよ!私は節約しようとしているのに。)
他の「I don’t know」という意味になる表現
今回紹介した以外には「I don’t know」の代わりに使える表現は数多くあります。例えば以下のような表現も同じ意味として使えます。
- I wish I knew (the answer).
- I haven’t the faintest idea.
- I’m not sure.
- Don’t ask me!
- Your guess is as good as mine!
それでは今回はこれで以上になります。イギリス英語に関する質問があれば、是非ご連絡くださいね!