Not exactly、No, exactlyの意味と使い方、ニュアンス
今回の記事も引き続き、当サイトの読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。今回は「not exactly」と「no, exactly」という二つのフレーズに関する質問です。
質問はこちらです↓
質問:
「私は、現在ケンブリッジ出版のテキストである‘real listening & speaking 2’を使って勉強しているのですが、そのなかで‘no exactly’という表現が出てきました。辞書でしらべたのですが、意味が出て来なくて、代わりに‘not exactly’が出てきました。これは、同じ意味なのでしょうか。」
私の答え:
この音声を実際に聞いていないので、音声(会話)の文脈なしでは少し答えにくい質問なのですが、「not exactly」と「no, exactly」はかなり違う意味になります。実は、この二つの表現は全く逆の意味になります。
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Not exactlyとはどういう意味なのか?
「Not exactly」は日本語の意味で「そうとは言えない」や「ちょっと違いますね」という意味になります。つまり、誰かの意見や主張に反対する際に使う表現です。しかし、これは誰かに反論する遠回しな言い方です。イギリス人は遠回しな表現をよく使います!
では、例文を通して、使い方を覚えていきましょう!
Not exactlyの使い方 例文
A: You two are good friends, aren’t you?
(あなた達は仲がいいよね。)
B: Not exactly…
(いや、ちょっと違う・・・(つまり仲が悪いという意味になります))
そして、「not exactly」というフレーズは「~とはいえない」という使い方もあります。
This restaurant is not exactly cheap, is it?
(このレストランは安いとはいえないね。)
まとめると、「not exactly」はネガティブな表現です。誰かの意見に反対する際に使うフレーズです。
「No, exactly」はどういう意味なのでしょうか?
先程もお伝えしたように実際にこの音声を聞いていないので100%はわかりませんが、このフレーズはおそらく「相づち」だと思います。つまり「no, exactly」というフレーズを使った人は「相手の意見や言っている事に同意している」という事になります。
英語の相づちと日本語の相づちは少し異なります。日本語では、「そうですね」や「え」、「うん、うん」という相づちが使われると思いますが、英語では「yes」や「yeah」や「no」や「exactly」等の相づちをする事が一般的です。英語では、「no」という単語も相づちになります。
例えば、相手が否定文を言って、自分が同意する際に「no」と言っても大丈夫です。その際は、否定文に同意しているという意味になります。
No, exactlyの使い方 例文
まずは、noの使い方を見てみましょう。
A:It’s not raining at the moment, is it?
(今雨降ってないよね。)
B:No.
そうですね。(=今雨降ってないね)
A: He’s not very happy today.
(彼は今日あまり嬉しくないね。)
B: No, he’s not.
(そうだよね。)
「Exactly」という単語も相づちや同意する場合に使う単語になります。「Exactly」は会話上では、「その通り!」や「あなたが言っている事は正しいよ!」という意味になります。
A: I think the manager should resign.
(私は(サッカーチームの)監督は辞めるべきだと思うよ。)
B: Exactly!
(その通り!私もそう思うよ。)
つまり、「no」という相づちの言葉と「exactly」という同意する言葉を合わせると、話している人は相手の意見や主張に同意しているという事になります。
多分、質問した方が聞いていた音声は下記のような文章だと思います。これらの文章はイギリスの日常会話でよく使われます。
A: We shouldn’t do this. (否定文)
(私たちはこれをしない方がいいよ。)
B: No, exactly. (意見に同意する)
(そうだよね。)
A: He’s not a very good boss. (否定文)
(彼はあまり良い上司じゃない。)
B: No, exactly. (意見に同意する)
(そうだよね。その通り。)
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