イギリスのニュースメディアで流行中の単語(Buzzword)
皆さん、hello again! How are you?
現在の東京は10月という事もあってとても涼しい気候になりました。何かこういった天気は何処かイギリスの夏の天気を思い出してしまいます^^
今回の記事は、いきなりですがイギリスのニュースメディア(新聞、テレビニュース、SNSなど)で流行っている単語(Buzzword)を紹介したいと思います。
英語学習に関する記事ばかりでは退屈になってしまう方もいる!?かもしれませんので^^ これから毎月このような記事も書いていきたいと思います。
イギリスの新聞の記者は新しい単語を作る事が得意です。そしてそういった事の為に英語学習者にとってイギリスの新聞を読む事が難しくなる場合もあると思います。
そんな事から、私はこれから毎月当サイトでイギリスのメディアで流行っている単語の意味とそれぞれのルーツを紹介したいと思います。
私が紹介していく単語の意味が理解出来れば、イギリスの新聞が少し読みやすくなるのではないかと思います。今回紹介するbuzzwordは「Collins Dictionary」という辞書のブログに紹介されました。
参考にした記事はこちら
「‘Cereal café’, ‘Corbynomics’ and ‘Kill list’: September’s Words in the News」
では、新しいbuzzwordを紹介していきます。
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イギリスのニュースメディアで流行っている単語(Buzzword): 1. Kill list
Kill list: イギリスの政府が作った「殺したい人」のリスト
イギリスの政府はシリアで「ISIS」(日本語:イスラム国)に入っている人をドローンを使い暗殺を考えています。現在最もターゲットになっている人の名前はこの「kill list」に掲載されています。
この間、ISISに参加したイギリス国籍のテロリストはドローンによって殺されました。下記の記事によると、イギリスの政府は最も危険な5人のテロリストを殺そうとしているそうです。
参考:「Jihadi John tops Britain’s ‘kill list’ of 5 terrorists」
イギリスのニュースメディアで流行っている単語(Buzzword): 2. PigGate
PigGate: キャメロン総理大臣の「豚頭事件」
キャメロン総理大臣の「豚頭事件」というスキャンダルは9月にとてもビッグなニュースになりました。「豚頭事件」が分からない人の為に少しだけ説明しておきます。
キャメロン総理は大学の頃(オックスフォード大学)、「Piers Gaveston Society」というサークルで行われたあるパーティーに参加しました。
このサークルはエリートなお金持ちしか入れない「ダイニングクラブ」です。このサークルのメンバーは色々な高級レストランで遊ぶそうです。
しかし、このサークルに初めて参加する際に色々な「罰ゲーム」を受ける必要があるという噂があります。キャメロン総理の罰ゲームは豚の生首の口に「何か」を入れる事だったそうです(何を入れたか言いたくないけど、キャメロンのボディーパーツです!)。
このニュースは9月に大スキャンダルになりました。この出来事はイギリスのメディアにより「PigGate」という名前が付けられました。
※PigGateはまだ「噂」という状態です。キャメロン総理自身はこのストーリーを無視しています。しかし、もうすでにウィキペディアの記事になりました^^
参考:「https://en.wikipedia.org/wiki/Piggate」
PigGateの影響でツイッター等のSNSで多くの豚関係の言葉遊びがうまれました。
例えば:
#hameron (Camの代わりにhamになった!)
#snoutrage (「outrage」(非道な行為)の「out」の代わりに「snout」(豚の鼻)になった!)
参考:「From #piggate to #Hameron: how Twitter reacted to David Cameron claims」
イギリスのニュースメディアで流行っている単語(Buzzword): 3. Corbynista
Corbynista: Jeremy Corbyn(イギリスの労働党の新リーダー)のファン
先月、イギリスのLabour Party(労働党)は新しいリーダーを選出しました。彼の名前はJeremy Corbynといい、比較的「左翼的」(left wing)な政治家です。
彼のファンはメディアによって「Corbynista」と呼ばれるようになりました。
これは少し「ふざけた」名前です。「~ista」という呼び方には少し「バカにしている」ニュアンスが含まれています。
例えば、Guardianという新聞を読む人は「Guardianista」というふざけた名前で呼ばれています。何故なら、イギリスでは定期的に読んでいる新聞によってその人の考え方と価値観が反映されているケースが多いです。(これは他の国でも同じ現象があると思いますが^^) Guardianを定期的に読む人は左翼的で社会的なイメージがあります。
下記の新聞記事は「Corbynista」という人間の種類をクローズアップしています。
参考:「Modern tribes: the Corbynista」
イギリスのニュースメディアで流行っている単語(Buzzword): 4. Corbynomics
Corbynomics: Jeremy Corbynが考えている経済
この単語は分かりやすいと思います。日本では「アベノミックス」という単語があります。イギリスでは先月「Corbynomics」というbuzzwordが作られていました。
Jeremy Corbynはかなり左翼的な政治家なので、CorbynomicsとAbenomicsの経済方針はかなり異なる気がします(笑)。しかし、両方とも「量的緩和政策」(英語:quantitative easing/QE)をしようとしています。
参考:「A beginner’s guide to Corbynomics」
イギリスのニュースメディアで流行っている単語(Buzzword): 5. Cereal Cafe
Cereal Cafe: 朝ごはん用のシリアルしか売っていないカフェの種類
実はイギリスでCereal Cafeは一つしかありません。しかし、最近このカフェがニュースに出た理由として、「スラム高級化反対」(anti-gentrification)のデモでアタックされた事によって注目されました。
ところで、このカフェの名前は「Cereal Killer」です。これは「Serial Killer」(連続殺人犯)の言葉遊びです。
下記の記事の見出しにもう一つの言葉遊びがあります。「make a killing」というイディオムは「大儲けをする」という意味になります。
参考:「Can the Cereal Killer cafe, which sells only cereal, really make a killing?」
では、また来月ニュースで流行っているbuzzwordを紹介しますので是非読んでくださいね!