イギリス英語とアメリカ英語の「並ぶ」や「行列」の言い方の違いを紹介します
今回の記事では日常会話でよく使われる単語のイギリス英語の言い方を紹介していきたいと思います。今日紹介する単語は並ぶ、行列という意味になる英語です。ちなみに並ぶの品詞は動詞で、行列は名詞になりますが、イギリス英語の扱いでは同じ単語になります。
そして、このテーマにはイギリス英語とアメリカ英語の言い方の違いもありますので、合わせてイギリス英語とアメリカ英語の違いについても紹介していきたいと思います。
こちらもお勧めです:
並ぶはイギリス英語で何と言うの?
イギリス英語: queue, queue up
アメリカ英語: line up, wait in line
イギリス英語では、「to queue」や「to queue up」という動詞が使われていますが、アメリカ英語では「to line up」、「to wait in line」という言い方の方が使われています。
しかし、「to line up」などの「アメリカ英語っぽい」言い方は勿論、イギリスでも通じますし、「to queue up」もアメリカで通じます。
イギリス英語でも色々なバリエーションもあります。例えば、「to form a queue」(行列を作る)、「to make a queue」などの言い方も使われています。
例文:
イギリス英語: I queued for hours to get tickets for the musical.
アメリカ英語: I waited in line for hours to get tickets for the musical.
(私はミュージカルのチケットを取るために数時間も並んでいました。)
イギリス英語: British people like to queue.
アメリカ英語: British people like to wait in line.
(イギリス人は並ぶ事が好きです。)
※これは変な文章かもしれませんが、「イギリス人は行列で待つ事が好き」という噂(ステレオタイプ)があります(笑)。私の意見では、イギリス人は別に「並ぶ事が好き」というわけではないと思いますが、「並ぶという行為が最もフェアで分かりやすい並び方」という事から行列を作る事が当たり前のマナーになっているんだと思います^^
そして、「行列を作って待つのはフェア」という考え方がありますので、「jump the queue」(=列に割り込む行為)をする人は嫌われます(笑)。
行列はイギリス英語で何と言うの?
イギリス英語: queue
アメリカ英語: line
名詞として使ってもイギリス英語の言い方は変わりません。つまり、「行列」と「並ぶ」は両方とも「queue」になります。
アメリカ英語では一般的に「line」という言い方が使われていますが、最近Netflixという動画サービスのウェブサイトの影響で「queue」という単語は、アメリカ英語の日常会話でも使われるようになったようです。
この理由としては、「queue」という言葉はIT用語です。Netflixのウェブサイトでは自分の「ウォッチリスト」は「queue」になります。
ですから、アメリカ人はNetflixの話をする際に「queue」という単語を使っているようです^^
参考:「Is the end of the line? Why Americans have started to say ‘queue’ like the Brits thanks to Netflix」
例文:
イギリス英語: Excuse me, are you in the queue?
アメリカ英語: Excuse me, are you waiting in line?
(すみません、並んでいますか?)
イギリス英語: Is this the queue?
アメリカ英語: Is this the line?
(これは行列ですか?)
列に割り込むはイギリス英語で何と言うの?
イギリス英語: jump the queue, queue-jump
アメリカ英語: cut in line
上記で少し話しましたが、イギリス英語で「列に割り込む」は「jump the queue」という表現になります。この表現を省略すると「queue-jump」という表現になります。
アメリカ英語では「cut in line」という表現の方が使われています。
例文:
イギリス英語: You mustn’t jump the queue.
アメリカ英語: You mustn’t cut in line.
(列に割り込んじゃいけないよ。)
イギリス英語: That man queue-jumped! That’s not fair!
アメリカ英語: That man cut in line! That’s not fair!
(あいつは列に割り込みやがった!それはやっちゃいけないよ!)
以上、今回はイギリス人の日常会話には比較的よく出てくると思います「並ぶ」や「行列」のイギリス英語の言い方とアメリカ英語の言い方を紹介してみました^^