イギリス英語で「リフォーム」は何と言う? アメリカ英語やオーストラリア英語との言い方の違い
私は最近、DIYやリフォーム関係のユーチューブ動画にはまっています。そんなリフォーム動画の中でも、特に日本の凄く古い家を購入して自分でリフォームするという少しマニアックなジャンルの動画が好きです(笑)。
現在私は東京のマンション暮らしなので、こういった田舎の広い家に憧れますね^^。私の将来の夢はこういった田舎の和風の古い家に引っ越して自分でDIYしてインテリアをデザインする事です(笑)。
これはただの夢なのですが(笑)。そういった流れで今日の記事のテーマを思いつきました。今回のテーマである「リフォーム」という和製英語ですが、これは一見すると英語で通じそうですが、「reform」という英語は正確には「改革」という意味になります。
つまり、住宅の工事とはあまり関係ない意味になりますね。ですから、日本語のリフォームという意味を英語で言う場合には、ネイティブは違う単語を使います。
そこで今回の記事では「リフォーム」という意味になる英語を紹介しながら、イギリス英語とアメリカ英語の違いも紹介したいと思います。そして、「家のリフォーム」に関する用語も紹介していきたいと思います。
イギリス英語で「リフォーム」という意味の renovationの扱い方、オーストラリア英語との違いは?
イギリス英語で「リフォーム」という際には、多くの場合「renovation」(発音:レノヴェーション)と言います。「renovation」は名詞です。動詞を使う場合には「renovate」という言い方になります。
「renovation」の場合、ただ「ペンキを塗る」や「壁紙をはる」という簡単なDIYではなく、「新しいキッチンを作る」、「新しいお風呂場を作る」といったような大きな工事というニュアンスの単語になります。
この単語はオーストラリア英語でも使われています。オーストラリア人は単語を省略する事を好むので、「reno」という短いバージョンを使います。発音は「レノ」になります。
それでは、実際のネイティブの「renovation」と「renovate」の使い方を例文で確認してみましょう。
renovationの使い方 例文
A: What are you doing at the weekend?
(あなたは週末に何をする予定ですか。)
B: We are in the process of renovating our bathroom so I need to go to the DIY shop to buy some tools.
(今、風呂場をリフォームしている途中だからホームセンターに行って道具を買う必要があります。)
A: What does your father do for a living?
(お父さんの仕事は何ですか。)
B: He’s a carpenter. He specialises in kitchen renovation.
(彼は大工です。彼はキッチンリフォームの専門家です。)
A: How’s your new house?
(新しいおうちはどうですか。)
B: It’s great. We need to renovate most of the ground floor though.
(とてもいい感じですよ。ただ1階の大部分をリフォームしないと駄目です。)
アメリカ英語で「リフォーム」という意味の「remodeling」の扱い方
アメリカ英語では「リフォーム」という際に「remodeling」(名詞)という言い方の方が使われています。動詞として使うと「remodel」になります。
イギリス英語の「renovation/renovate」という言い方はアメリカ人にも通じますが、多くの場合、アメリカ人は「remodeling/remodel」という言い方を使っています。ニュアンス自体は同じです。発音は「リモデル・リモデリング」に近いです。
それでは、実際のアメリカ英語の使い方を例文で確認してみましょう!
remodelingの使い方 例文
A: How much did it cost to remodel your kitchen?
(キッチンリフォームはいくらかかりましたか。)
B: It was about $10,000 in total.
(全部で約$10,000かかりました。)
A: Are you going to keep the old bathtub?
(古いお風呂をそのまま使いますか。)
B: No, it’s just too old and dirty. We’re going to completely remodel the bathroom.
(いいえ、古くて汚すぎですよ。風呂場を完全にリフォームする予定です。)
A: How’s the house remodeling going?
(家のリフォームはどうですか。)
B: It’s taking a lot of time and a lot of money!
(時間とお金がかかりますね!)
DIYで出来る簡単なリフォームという際の「to do up」の意味と使い方
もう一つのカジュアルなリフォームという言い方は「to do up」という表現です。これは句動詞です。この言い方は特にイギリス英語でよく使われていますが、基本的にはどの英語圏の国でも通じるはずです。
これは単純に「綺麗にする」、「リフォームする」という意味になります。多くの場合、DIYできるレベルのリフォームについて話す際に使う表現になります。
※句動詞に興味がある方は、是非私が書いた句動詞の書籍をご覧ください。
リフォームが必要な家の事を英語で何と言う?
また、イギリス英語で「リフォームが必要な家」の事を「a doer-upper」と言います。これはカジュアルな口語です。そして、アメリカ英語ではそういったリフォームを必要とする家の事を「a fixer-upper」と呼びます。
これらも結構役に立つ表現だと思いますので、是非覚えてみて下さいね。それでは、「to do up」と「a doer-upper」の使い方を例文でみていきましょう。
to do upの使い方 例文
A: What did you do on Saturday?
(土曜日に何をしましたか。)
B: We are doing up the house so I spent a couple of hours painting the living room walls.
(今家をリフォームしているから、リビングルームの壁に数時間かけてペンキを塗りました。)
A: I can’t afford to buy a house. What should I do?
(私はマイホームを買う余裕がない。どうすればいいかな。)
B: Buy a doer-upper and spend time making it liveable.
(リフォームが必要な家を買って、住みやすくために時間かけて綺麗にすればいいよ。)
A: Do you plan to do much to your new flat?
(新しいアパートをリフォームしたりする予定はありますか。)
B: Just do up the kitchen a bit.
(キッチンを少し綺麗にするだけかな。)
他の「リフォーム」に関連する英語のボキャブラリー
英語のリフォーム関連の用語は本当に多いので、全て紹介する事は難しいですが、そういったリフォーム関連のボキャブラリーの中でも、今回は「イギリス英語とアメリカ英語の言い方の違い」にクローズアップして紹介してみたいと思います。
先ずはイギリス英語で「ペンキ職人」や「壁紙を張る職人」の事を「decorators」と言います。アメリカ英語では、そういった職人の事を単純に「painter」と言います。イギリス英語では、そういった作業を「the decorating」と言います。
そして「ペンキの種類」もイギリス英語とアメリカ英語の言い方で違いが多いです。例えば、イギリス人は部屋の中に塗るペンキの事を「emulsion」といいます。一方、アメリカ英語でそういったペンキの事を「latex paint」と言います。
他にもペンキの種類のによって細かい違いはありますが、私もあまり詳しくありませんのでそこまで紹介しない事にしました(笑)。
paintという単語に関するイディオム表現
「paint」は「ペンキ」という意味になりますが、英語には「paint」という単語が入ったイディオムがとても多いです。これはリフォームの話とはあまり関係ありませんが、面白い表現があるので、ついでに紹介したいと思います^^
like watching paint dry = つまらない・退屈
このイディオムを直訳すると、「ペンキが乾くことを見るみたい」という意味になります。つまり、「退屈・つまらないアクティビティー」といった状態をあらわす表現です。
like watching paint dryの使い方 例文
Mr Tanaka’s lecture is like watching paint dry.
(田中先生の授業はとてもつまらないです。)
この表現の由来は分かりませんが「祝う」というニュアンスを与える表現です。
paint the town redの使い方 例文
Mike and his friends painted the town red after their team won the cup.
(マイクと友達は自分の好きなサッカーチームがトーナメントで優勝した後に祝いのお酒を飲みに行きました。)
the Forth Bridgeはスコットランドにあるとても長い橋です。この橋にペンキを塗るには時間がかかりすぎて、ある作業が終わったと思ったらもう次の箇所のペンキを塗り始める必要があります。
つまり、「中々終わらない作業」という意味になります。この表現もとてもよく使われますので、是非覚えてみて下さいね。
like painting the Forth Bridgeの使い方 例文
When you have children, keeping your house tidy is like painting the Forth Bridge.
(子供がいると家を綺麗な状態に保つ事は中々終わらない作業です。)
paint oneself into a cornerの使い方 例文
Tom painted himself into a corner by promising to take his children to Disneyland when he knew he couldn’t afford it.
(トムはお金がないくせに子供たちをディスにーランドに連れていくと約束してしまい自分を困らせました。)
まとめ:リフォームの英語
まとめると、英語ネイティブは「reform」という単語を使いません。イギリス人は一般的に「renovate/renovation」という言い方を使います。
一方、アメリカ人は同じ意味で「remodel/remodeling」という言い方を使っています。そして、「to do up」という句動詞もイギリス英語でよく使われています。
以上になりますが、他にもイギリス英語のこんな言い方が知りたいといった質問があれば是非ご連絡くださいね!