teaはお茶という意味だけじゃない? teaに関するイギリス英語の表現
今回クローズアップする、teaとは「紅茶・お茶」の「tea」ではなく「食事」という意味になる「tea」です。多くのイギリス人は「夕食の事を”tea”と呼ぶ」という事を以前に別の記事で紹介したと思います。
しかし、「afternoon tea」と「high tea」の違いについては、まだ紹介した事がなかったと思います。そのため、今回の記事では「tea」、「high tea」、「afternoon tea」の違いを詳しく紹介したいと思います。
afternoon teaとはどんな意味?
まず「afternoon tea」とは、伝統的に夕方くらいに食べる軽い食事です。つまり、メインの食事をする前の軽食という意味になります。この習慣は1840年代から続いています。
一般的にafternoon teaで食べる軽食は、軽めのサンドイッチやペストリー、スイーツといったものが主になります。そして、もちろん食べながら紅茶を飲みます。
昔のイギリス人は今と違って1日2回しか食事をとらなかったそうです。つまり、朝ごはんと夕食しかありませんでした。そのため、夕方の4時くらいになると、当然皆お腹が空いてきます。その空腹・小腹を埋めるために、紅茶とサンドイッチを食べる習慣が出来上がったようです。これは特に高級な女性が行った習慣でした。その習慣が「afternoon tea」と呼ばれるようになりました。
他にも「low tea」という言い方もあります。この名前は「低いテーブル」(low table)で食べた事が由来になったようです。
現在、多くのイギリスの高級ホテルでは「afternoon tea」を楽しむ事ができます。イギリス人の女性はこのコンセプトが特に好きです。例えば、誰かの誕生日や特別なイベントがある際には「afternoon tea」の女子会を行う人が多いです。イギリスの新聞のThe Timesによれば、The Savoyというホテルのafternoon teaがナンバー1に選ばれているそうです。
high teaとはどんな意味?
この「high tea」という表現は現在では、あまり使われていませんが、昔の小説などを読むとよく出てくる表現です。Hiという名前から想像すると「高級感」があると思ってしまうかもしれませんが、「high tea」とは高級な食事ではありません。
これは単純に「high table」(高いダイニングテーブル)のHiが由来になっています。つまり、「背の高いダイニングテーブルで食べる夕食」という意味です。つまり、一日中働いていた労働者にエネルギーを与えるためのボリュームの多い食事です。現在のイギリス人が単純に「dinner」と呼ぶ食事のことを指します。
teaの意味とは?
最後は「tea」という単語を紹介したいと思います。多くのイギリス人は夕食を「dinner」と呼びますが、中には「tea」と呼ぶ人もいます。これは特にイギリスの北部で使われている表現ですが、南の方でも使われています。
特別な食事という意味ではなく、単純に「夕食」という意味になる単語です。それでは、実際のイギリス人の使い方を例文を通して覚えていきましょう。
teaの使い方 例文
A: Mum, what’s for tea?
(お母さん、夕食はなに?)
B: I’ve made spag bog. Is that alright?
(スパゲッティボロネーゼを作ったよ。それでいい?)
A: Yeah, that sounds good. I’m hungry.
(うん、おいしそう。お腹空いたよ。)
A: Tom! Come down now! Tea’s ready!
(トム!下の階に来て!夕食ができたよ!)
B: I’ll come in as soon as I’ve finished this game!
(ゲームが終わったらすぐに行くよ!)
まとめ:「tea」、「high tea」、「afternoon tea」の違い
まとめると「tea」は「夕食」という意味になり、「afternoon tea」は4時くらいに食べる軽食(サンドイッチとケーキ)になり、「high tea」は「量の多い夕食」という意味になります。
私は「afternoon tea」が特に好きです! 東京でafternoon teaを楽しめるお勧めの場所は何処かありますか。皆さんご存じの方がいたら是非教えて下さい。