throwを含むイギリス英語特有のイディオムを紹介
今回の記事では久しぶりに「イギリス英語特有のイディオム」を紹介してみたいと思います。今回のテーマは「throw」という単語が入っているイディオムです。
このサイトでもイギリス英語特有のイディオムは沢山、紹介していますが、サイトでは紹介しきれない知識をイギリスのイディオム専門書として私は以前を書いています。興味があれば、是非、読んでみてくださいね^^
詳しい情報:「イギリス英語イディオム専門辞書:ブリティッシュイングリッシュ・イディオムマスターの詳細」
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1. 「throw a sickie」
意味: 病気ではないのに仮病で仕事や学校を休む事
この表現は「病気ではないが仕事や学校を休みたいから病気のふりをして休む」という意味になります。
イギリス人はたまにこういう事をやる人がいます(笑)。例えば、イングランド代表サッカーチームがワールドカップに出る際、たまに試合が平日に行われる事があります。
そういった際に、いきなり病気のふりをして仕事を休んでテレビで試合を観るイギリス人は多いと思います(笑)。
実は私も一回だけ高校の頃「throw a sickie」をして父親と一緒にウィンブルドンのテニストーナメントを観にいった事があります。。。(シー!先生に言わないで! 笑)
また、「throw a sickie」の代わりに「pull a sickie」という言い方も使えます。
実際の例文:
I’ve got a terrible hangover this morning. I’m going to throw a sickie and have a duvet day at home.
(私は今日、二日酔いが酷い。私は病気という理由で仕事を休んで家で布団の中でごろごろする。)
※「duvet day」はイギリスの若者のスラングです。「duvet」は「掛け布団」という意味になります。「duvet day」は「布団の中で一日中ごろごろする」という意味になります^^
A:Are you going to watch the England match tomorrow?
(明日、イングランドの試合を観る?)
B:I can’t. I’ve got work.
(無理だよ。仕事がある。)
A:Why don’t you throw a sickie and come to my place to watch it?
(病気を理由に仕事を休んで、私の家に来て一緒に観ない?)
B:All right then!
(じゃあ、そうしよう!)
2. 「throw a wobbler/wobbly」
意味: 怒りやパニックで騒ぐこと
このイディオムはイギリス英語だけではなく、オーストラリア英語でも使われています。
実際の例文:
Mum is going to throw a wobbler when she sees that broken window.
(お母さんはその割れた窓を見たら怒るよ!)
My sister says she’s not scared of anything but she threw a wobbly when she saw a cockroach in the kitchen.
(私の姉は何も怖くないと言っているけど、キッチンでゴキブリを見た時に凄く騒ぎ出したよ。)
3. 「throw/bowl a googly」
意味: 突然意外な質問を聞く事・情報を言う事
この表現はアメリカ英語の「throw a curveball」にとても似ているイディオムです。この表現は野球用語から来ています。「curveball」は「曲球」という意味になります。
「googly」はクリケット用語です。「googly」は少し説明しにくいですが、クリケットの「曲球」の一種です。簡単に言うと、バッターは「ボールがどのようにスピンするのか分からない」といったような打ちにくい球という意味です。
・「googly」の投げ方
とにかく、このイディオムは「相手をびっくりさせる意外な質問を聞く事」、「予想できない意外な情報を言う」という意味になります。
実際の例文:
Mike threw me a googly when he suddenly asked me out on a date after work.
(マイクはいきなり仕事の後に私をデートを誘った。私はびっくりした。)
Our boss threw us a googly by telling us we could go home early on Friday.
(私たちの上司はいきなり「金曜日に早く帰っていいよ」と言った。私たちはびっくりした。)
以上、今回は「throw」という単語が入ったイギリス英語特有のイディオムを紹介してみました。