イギリス人はトイレを「loo」と言う? アメリカ人はトイレを「restroom」と言う?
皆さん、こんにちは。今回はイギリス英語とアメリカ英語の違いの中で、ある単語の違いにクローズアップしたいと思います。今回紹介する違いは「トイレ」の言い方の違いです。
読者の皆さんは「イギリス英語でトイレ」は何と言うのかご存知でしょうか? 一般的に「トイレ」は英語で「toilet」という言い方になる事は皆さんご存知だと思いますが、実はイギリス英語とアメリカ英語では他の言い方が沢山あります。
例えばの話ですが、海外旅行に行った際に最もよく使う単語は「トイレ」になるかもしれません(笑)。レストランでトイレに行きたい場合、ショッピングセンターやスーパー、デパートでトイレに行きたいと思うような事もあると思います。
そんな事もあり、今回はイギリス英語とアメリカ英語の「トイレ」の言い方の違いについてお話してみようと思います。そして、この違いを知ることは以外に大切だと思います。
何故なら会話相手がイギリス人、アメリカ人によってトイレの言い方を間違ってしまうとけっこう恥ずかしい意味になるからです(笑)。
実は以前に、別の記事でも少しだけイギリス英語の「loo」という単語を紹介しましたが、今回はさらに、例文も交えてもう少し深く説明したいと思います。
イギリス英語とアメリカ英語で「トイレ(toilet)」は何と言う?
「toilet」という言い方はイギリス人の日常会話で一番よく使われる「トイレ」の言い方になります。発音は「トイレット」です。イギリス英語ではトイレの部屋の事を「toilet」と呼びます。
そして、トレイの便器自体も「toilet」という意味になります。つまり、イギリス英語で「toilet」はもっと広い意味で使います。
一方、アメリカ英語で「トイレ」という場合には、この単語をあまり使わない方が良いと思います。アメリカ英語で使う「toilet」は主に「便器」というニュアンスを与えます。
ですから、アメリカ人との会話では「toilet」は少しダイレクトで下品な印象を与えます。アメリカ英語で「トイレ」は「bathroom」や「restroom」という少し遠まわし言い方の方が一般的です。
ネイティブが「toilet」と言う際の例文:
Where are the ladies’ toilets?
(女性のお手洗いはどこにありますか?)
We need to clean the toilet. It’s filthy.
(トイレを掃除しないとだめだよ。とても汚いよ。)
Dad has gone to the toilet. He’ll be back in a minute.
(パパはトイレに行ったよ。もう直ぐ戻ってくる。)
イギリス英語の「トイレ」の言い方「loo」について
イギリス人やオーストラリア人は「トイレ」という場合に「loo」という言い方をよく使います。「loo」の発音は「ルー」です。
「Loo」というは言い方は主にイギリス人女性がよく使う婉曲的なトイレの言い方です。残念ながら、この単語の本当の由来は不明ですが、おそらくフランス語の「le lieu(あの場所)」という表現から来ているようです。
もう一つの由来の噂としては、昔の便器には「waterloo」というブランド名が書いてあった事が関係しているようです。しかし、「loo」の本当の由来についての証拠はありませんので、意外とミステリアスな言い方ですね(笑)。
イギリス人が「loo」という単語を使う際の例文:
I need the loo! Where’s the nearest one?
(私はトイレに行きたい!一番近いトイレはどこ?)
The loos in this hotel are very posh!
(このホテルのトイレはとても高級な感じですよ。)
The loos at my workplace are really dirty.
(私の職場のトイレはとても汚いです。)
イギリス英語で「トイレ」という意味になる「lavatory」について
私は当然、エリザベス女王とトイレの話をした事がありませんが、もし仮にそういったトイレの会話をする機会があるとすれば、エリザベス女王は「toilet」ではなく「lavatory」という言い方を使うと思います(笑)。
この「lavatory」という単語は、一般のイギリス人が使わないようなフォーマルな単語ですが、イギリスの上流階級の人や王家の人達は「lavatory」という言い方を使うようです。
私のような一般のイギリス人はそのような単語を会話で使いませんが、これは色々な場所でトイレを表す単語として使われています。例えば、高級ホテルのトイレのドアには「lavatory」と書いてある場合が多いと思います。
イギリス人は時々「lav」と言うふざけた省略の言い方を使いますが、「lavatory」はかなり「アッパークラス」な言い方だと思います(笑)。
イギリス人が「lavatory」という単語を使う際の例文:
The lavatories in this hotel are very clean.
(このホテルのお手洗いはとてもきれいです。)
Excuse me. Where are the lavatories?
(お手洗いはどこにありますか?)
The lavatories are out of order.
(お手洗いは工事中です。)
イギリス英語のスラングで「トイレ」という意味の「bog」
「bog」はイギリス人が使う「トイレのスラング」の言い方です。ニュアンス的には日本語の「便所」に近い感じだと思いますので、とても下品な言い方です。この「bog」は元々「沼」という意味になる単語です。
そして「bogroll(トイレットペーパー)」というスラングもあります。「bog」はタブーなスラングではありませんが、少し下品なのでフォーマルなシーンで絶対に使わない方が良いです(笑)
イギリス人が「bog」というスラングを使う際の例文:
Mike has gone to the bog.
(マイクはトイレに行った。)
I need to go to the bog. I’ll be back soon.
(俺は便所に行きたい。直ぐ戻ってくるよ。)
The bogs in this pub are disgusting.
(このパブの便所はとても汚い。)
イギリス英語のその他の「トイレ」の言い方
イギリスで最もよく使われているトイレの言い方は「toilet」と「loo」だと思いますが、イギリス人の日常会話では他の言い方もあります。例えば、「ladies」と「gents」という言い方もよく使われます。
「ladies」は「女性のトイレ」という意味になり、「gents」は「gentlemen」の省略で「男性のトイレ」という意味になります。そして、「WC」という書き方もよく町の標識や看板に出てきます。
これは「water closet」という表現の頭文字略です。しかし、「WC」は話言葉というよりも、主に「トイレの表記」として使われています。
イギリス英語の様々なトイレの言い方の例文:
Mum has gone to the ladies.
(お母さんはトイレに行きました。)
Dad has gone to the gents.
(お父さんはトイレに行きました。)
The WC is in carriage 5.
(お手洗いは5番車両にあります。)
イギリス英語のトイレの言い方:まとめ
今回の記事では、イギリス英語で「トイレ」という際の様々な言い方を紹介してみました。殆どの言い方はどのようなシーンでも使えますが、「bog」という言い方は下品なスラングなのでフォーマルなシーンで使わない方が良いです。
そして「lavatory」はとてもフォーマルな言い方なので、会話で使うと不自然な感じになります。最も安全な言い方としては「toilet」、「loo」、「ladies/gents」だと思います。