over the hill、chew the fat、have a chinwag、tread on thin iceの意味とは? 使い方は?

over the hill、chew the fat、have a chinwag、tread on thin iceの意味と使い方 英イディオムの多用する表現
目次

イギリス英語で多用するイディオム「最盛期(全盛期)を過ぎた」,「おしゃべりする(ゴシップ)」,「危ない橋を渡る」は何と言う?

皆さんこんにちは。今回の記事では、久しぶりにイギリス人が日常会話でよく使うイディオムを紹介したいと思います。今回紹介するのは「over the hill」と「chew the fat」と「tread on thin ice」という3つのイディオムです。

これらのイディオムは、基本的にどの英語圏の国でも通じます。しかし、イギリス英語に限っては特によく使われる事が多いので、イギリス英語の学習者は覚えておくべきイディオムだと思い皆さんに紹介しようと思いました。

特にイギリスのテレビドラマや映画等をみていると、これらの表現は出てくると思いますので、覚えておけばきっと役に立つ思います。

over the hillの意味と使い方

over the hillの意味と使い方

まず最初に紹介する「over the hill」というイディオム表現は「(人の)最盛期(全盛期)が過ぎた」という意味になります。つまり、ある人の「人生のピークが過ぎた」という意味になります。「hill」は「」という意味になります。このイディオムは「山頂まで登ってこれから下る」というイメージを与える表現です。

この表現はイギリス英語でよく使われます。よく使うシーンとしては「ユーモア溢れる誕生日カード等に書いてあるようなイディオム」になります(笑)。それでは、実際にイギリス人の使い方を例文でみてみましょう。

over the hill 使い方 例文

A: Do you think Ronaldo is still the best footballer?
(ロナウドはまだ世界一凄いサッカー選手だと思いますか。)

B: No, he’s over the hill now. I think there are better players around now.
(いいえ、彼はもうピークを過ぎたね。最近もっといい選手があちこちで活躍しているね。)

A: I was going to invite you to my birthday club at a nightclub, but I thought you wouldn’t enjoy it now you are in your 40s.
(私はナイトクラブで行われる誕生日パーティにあなたを誘おうと思ったけど、40代のあなたはもうクラブを楽しめないかなと思って・・。)

B: Of course I want to go! I’m not over the hill yet!
(もちろん行くよ! まだそんなに年じゃないよ!)

A: Do you still run marathons?
(あなたはまだマラソンをしているの。)

B: No, I’m over the hill now. My knees are too painful so I just do yoga now.
(私はもう年だから無理だよ。膝が痛すぎてヨガしかできないよ。)

chew the fat、have a chinwagの意味と使い方

chew the fat、have a chinwagの意味と使い方

次に紹介する「chew the fat」というイディオムを日本語に直訳すると「脂肪を噛む」という意味になりますが、イディオムとして使うと「おしゃべりする」や「ゴシップをする」という意味になります。

おそらく「硬い脂肪を噛んでいる際の口の動き」というイメージからできたイディオムなのではないかと思います。

考えると少し気持ち悪いイメージですが(笑)、とても面白いイディオムだと思います。イギリス英語では「have a chinwag」というこれと同じ意味になるイディオムがあります。これは「顎が振れる」という直訳になります。

これは「お喋るの際の口の動き」をイメージしたイディオムですね。このイディオムも面白い表現の仕方だと思います。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。

chew the fatの使い方 例文

A: Did you go out with Maggie yesterday?
(昨日マギーとお出かけしましたか。)

B: Yeah, we went to a cafe and chewed the fat for about three hours.
(はい。カフェに行って3時間もおしゃべりしました。)

A: Can I ring you later? I want to chew the fat with you about something.
(後で電話してもいい?色々話したい事がある。)

B: Ok! Ring me about 7pm. I want to hear all the goss!
(いいよ。7時くらいに電話して。すべてのゴシップを聞きたい!)

A: What did you talk about with your boss?
(上司と一緒に話していたのは何だったの?)

B: We were just chewing the fat about the new project.
(新しいプロジェクトについて打ち合わせしていたよ。)

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tread on thin iceの意味と使い方

tread on thin iceの意味と使い方

この「tread on thin ice」という表現を日本語に直訳すると「薄い氷を踏む」という意味にいなります。イディオムとして使うと「危ないシチュエーション」や「危ない橋を渡る」という意味になります。

つまり、「気をつけて歩かないと氷が割れて自分が落ちる」という意味になります。ちなみこのイディオムはバリエーションがとても多いです。例えば、いくつの例を紹介すると。

  • skate on thin ice
  • walk on thin ice
  • be on thin ice
  • dance on thin ice

このような別の言い方がいくつもあります。このイディオムは「誰かの行動を注意する」という際によく使われます。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。

tread on thin iceの使い方 例文

A: Did Bob get sacked last week?
(ボブは先週で首になったの?)

B: No, but he’s treading on thin ice. The boss gave him one last warning.
(首になっていないけどもう危ないよ。上司は最終勧告を告げたらしい。)

A: I heard Carl cheated on his missus again!
(カールはまた奥さんに浮気したって聞いたよ!)

B: He’s walking on thin ice. She’ll divorce him soon.
(彼は危ない橋を渡っているね! そろそろ離婚されちゃうね。)

A: Time to do your homework!
(宿題をやる時間だよ!)

B: No. I don’t want to.
(いやだ。やりたくない。)

A: You’re walking on thin ice!
(私は怒るよ!)

まとめ:イギリス英語でよく使われるイディオム

今回の記事ではイギリス人がよく使う三つのイディオム表現を紹介しました。chew the fat等はイギリス以外にもオーストラリアで使われているので、覚えておくイディオムだと思います。

それでは、今回紹介したものをまとめると。

  • over the hill (最盛期を過ぎた)
  • chew the fat(お喋り・ゴシップをする)
  • tread/walk/skate/dance on thin ice(危ない橋を渡る)

他にも、イギリス英語、イギリスのカルチャーについて知りたい事があれば是非ご連絡くださいね。質問は以下のページからお願いします。必ず質問に答えます!

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over the hill、chew the fat、have a chinwag、tread on thin iceの意味と使い方 英イディオムの多用する表現

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