英語学習におすすめのイギリス映画:スコットランドの「天使の分け前」(The Angels’ Share)
今回はイギリス英語学習におすすめのイギリス映画を紹介したいと思います。実は今週末この映画を観ました。この映画のタイトルは「天使の分け前」(英語:The Angels’ Share)というスコットランド映画です。
内容的にはイギリス映画でも珍しい!?ハッピーなエンディングで終わりました。内容的にハラハラ、ドキドキする激しい部分もありますがとても楽しめる映画だと思います。
この映画はスコットランドのグラスゴー市の中でも最も貧しいエリアが舞台になっています。そして主人公達は中々自分の人生を変える事が出来ない「ヤンキー達や犯人、ダメンズが主役です(笑)。(スコットランド英語でヤンキーの事を”neds”と言います。)
映画のはじめは彼らが過去に犯した罪によって裁判所で罪を裁かれているシーンから始まります。しかし幸運な事に彼らは懲役刑を避ける事が出来ました。その代わりに「community pay-back」(軽罪者の公共労役)をする事になります。
この映画のメイン主人公は「Robbie」というキャラクターです。彼の犯罪歴はとても酷いですが、現在は彼女がいますし、もう直ぐパパになりますので、これから自分の人生をやり直したいと思っています。
彼はこの「community pay-back」の作業で「community service」の係員の「Harry」仲が良くなります。Harryの影響もあり、Robbieは少しづつ高級スコッチウィスキーの専門家になっていきます。果たしてRobbieはこのスキルを使って、自分の人生を変えていく事が出来るようになるのでしょうか?荒んだ生活から抜け出す事が出来るようになるのでしょうか・・・?
これ以上説明すると、映画の面白みがなくなるので続きは作品をお楽しみ下さい^^ それに映画のストーリーと映画の結末がバレてしまうと思うので(笑)。この映画はスコットランドのグラスゴーが舞台なので、各キャラクターたちが話す英語は凄く分かりづらい訛りで話すと思います。しかしスコットランドに興味があれば、お勧めの映画ですね。ただ字幕を見ながら映画を見た方が良いでしょう。(笑)
そして、この映画のはじめの部分はとても暗いですが、最終的にはコメディー映画になっていきます。その中でスコットランド人のブラックユーモアを感じる事が出来ます。
この映画の監督(ケン・ローチ)は、よく社会問題を中心にした映画を作っていますが、この映画は社会問題プラスコメディーといった内容です。しかしコメディーの中にも、真面目な要素が入っている点は彼の作品らしいと思います。おそらく彼の表現したい事としては、住む場所や家族の環境は人の人生に影響を与える。そして人にチャンスを与えたら、その人の人生を変える事が出来るという点だと思います。
「天使の分け前」(The Angels’ Share)に出るスコットランド英語
グラスゴーの訛りは、他のイギリス人にとっても聞き取りにくい場合が多いと思います。しかしこの話し方に慣れた場合、この訛りが逆に好きになる事もあると思います^^。そしてスコットランドの訛りは「魅力的な訛り」=「魅力的なアクセント」と考えられています。(笑)
グラスゴーの訛りは、イングランド英語の「RP」と違って、「r」という音をはっきり発音します。ただアメリカ英語の「r」の発音よりも、イメージ的にはスペイン語やイタリア語の「r」の発音に近いと思います。
グラスゴーや他のスコットランド英語の訛りについて興味がある方は、このオンライン「グラスゴースラング辞書」を見て下さい^^。
参考URL:(http://www.glesga.ndo.co.uk/glesgaglossary.htm)
スコットランド英語・グラスゴー訛りのスラング・ベスト10
- aye ・・・ はい (yes)
- cheers ・・・ ありがとう・どうも
- chippy ・・・ フィッシュアンドチップの店
- cludgie ・・・ トイレ
- dae ・・・ する(do)
- duds ・・・ ズボン
- polis ・・・ 警察
- erse ・・・ お尻・けつ(arse)
- (the) filth ・・・ 警察
- ned ・・・ ヤンキー(chav)
「天使の分け前」(The Angels’ Share)作品
角川書店 (2013/11/8)
売上ランキング: 6,523