イギリス英語

「presumably」という副詞はどういう意味?「perhaps」と「presumably」はどう違う?

「presumably」と「perhaps」はどう違う?

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「presumably」と「perhaps」の違いについて意味と使い分けを細かく説明します!



最近、嬉しい事に数多くの「読者の方からの質問」がやってきました^^!

今回の質問は「イギリスに滞在した経験のある方」から頂いた質問です。質問のテーマは「presumably」と「perhaps」の使い方、使い分けに関する質問です。



読者の方から頂いた質問はこちらです:


読者の方の質問:


質問:

20年ほど前(ダイアナ妃が亡くなられた頃)、仕事で3年間ロンドンに赴任していました。最近このサイトを知り、「そう、そう」とうなずきながら楽しく、懐かしく拝見しています。

当時から疑問に思っていたことの一つに、「多分」に当たるイギリス英語の表現です。以前のこのサイトで、イギリス英語ではperhaps を多用する傾向があるという記事を読みました。

私の経験では、イギリスではpresumably という表現を頻繁に聞いた記憶があります。

perhaps とpresumably 、どのような使い分けがなされているのでしょうか?




先ずはご質問ありがとうございます!このサイトに質問頂けると私もとても嬉しいですし、そして何よりもやりがいを感じます^^

読者の方がおっしゃった通りに、イギリス人は「maybe」よりも「perhaps」という単語を使う傾向があります。そして、イギリス人は「presumably」という副詞もよく使います。

しかし、意味とニュアンスは微妙に異なりますので、今回はその辺りの使い分けと使い方を細かく説明したいと思います。先ずは、もう一度「perhaps」という単語の使い方を復習していきましょう。


「presumably」と「perhaps」はどう違う?「presumably」と「perhaps」はどう違う?

こちらの記事もお勧めです:




1.「perhaps」の意味と使い方



まず「perhaps」とは、日本語にすると「多分」や「おそらく」、「~かもしれない」という意味になります。日本の中学校や高校では、私が知っている限り、「perhaps」という副詞はあまり紹介されていません。

殆どの場合、「maybe」という単語が紹介されていると思います。何故なら、「perhaps」は日常会話で「アメリカ人よりもイギリス人の方が」使う傾向にあるからです。

日本の教育制度では、アメリカ英語が中心となっていますので、イギリス英語でよく使われている単語・表現はあまり教えられていません。

しかし、「perhaps」と「maybe」は主に同じ意味と使い方になります。それでは、例文で使い方をみていきましょう。



実際の例文:


A:Where have my keys gone?
(私のカギはどこ行っちゃったの?!)

B:Perhaps they’re in your bag.
(カバンの中に入っているんじゃないの?)

※「B」の人はカギが何処にあるのか全く分かりませんが、推測として「カバンの中に入っている」という意見・提案を述べています。


A :I wonder where Jimmy is?
(ジミーはどこにいるかな?)

B:Perhaps he has already gone home. He’s got work tomorrow.
(多分、彼はもう帰ったよ。彼は明日仕事があるし。)

※「B」の人は「ジミー」がどこにいるのか全く分かりませんが、「もう帰った」という事を推測しています。

「perhaps」は日本語に翻訳すると、「多分」、「~かな」というように「推測している」というようなニュアンスがあります。

誰かに質問された場合「perhaps」という答えをすれば、それは「分からないけど、~ではないか?」という何かを「推測している」ニュアンスを与える事が出来ます。




2.「presumably」の意味と使い方



「presumably」は副詞ですが、「presume」という動詞から来ています。「presume」は日本語でいうと「みなす」、「推定する」という意味になります。

英語の使い方では、「presume」は「100%かどうか分からないが、証拠を見てから~はそうだと高い確証がある」というニュアンスです。

つまり、「perhaps」は「ただの推測」というニュアンスですが、「presumably」は「論理的に考えると~だという確率が高い」というニュアンスになります。

微妙な違いですが、「perhaps」と「presumably」は両方ともイギリス英語の日常会話で使われていますので、この機会に覚えておくと間違いなく役に立つと思います(笑)。


実際の例文:


A:Where have my keys gone?
(私のカギはどこ行っちゃったの?!)

B:Presumably they’re in your bag.
(カバンの中に入っているでしょう?)

※「B」の人はカギがカバンの中に入っているという事は分かりませんが、論理的に考えるとカバンの中に入っている可能性が高い。

何故なら、「A」の人はいつもカギをカバンの中に入れる習慣がある。(などの理由でカギがカバンの中に入っている事が想像できる)


A:I wonder where Jimmy is?
(ジミーはどこにいるかな?)

B:Presumably he has already gone home. He’s got work tomorrow.
(彼はもう帰ったかもしれない。彼は明日仕事があるし。)

※「B」の人は「ジミー」が何処にいるのかは分かりませんが、ジミーがもう既に帰った可能性が高いと思っています。

もしかして、ジミーは前に「もうそろそろ帰るよ」とか「明日仕事だから今日は早く帰るよ」などの話をしていたのかもしれませんので、その事を考えると「もう帰った」という確率が高い。



「presumably」と「perhaps」の違いに関するまとめ



まとめると、この二つの単語の違いは「確率」の違いです。ただの推測の場合、「perhaps」(又はmaybe)を使います。

そして、ある証拠・情報を考えた上で「その確率が高い」と思った際には「presumably」という単語を使う事が出来ます。

以上になりますが、頂いた質問の答えになっていますでしょうか^^ 他の質問があれば、是非ご連絡くださいね^^




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