Contents
スポーツを通してイギリス英語のイディオムを勉強する方法(クリケット関係のイディオム)
どんな国の言語であっても同様の事が言えると思いますが、その国で使われているイディオムは、その国の文化・考え等が基になっているものが多いと思います。
イギリス英語でも当然、多くのイディオムが使われています。そしてこれらのイディオムは同じくイギリスの文化を基にしているものが多いので、とても面白いイディオムも多いです^^
そこで今回の記事では、クリケットというスポーツをテーマにしたイギリス英語のイディオムを紹介したいと思います。クリケットはというスポーツはイギリスでとても人気のあるスポーツです。
参考記事:「クリケットについて」
ここで紹介するこれらのイディオムは、クリケットのルールやクリケットのカルチャーから生まれたイディオムですが、現在では普通のイギリス人も日常会話として使っています。
クリケットに全く興味のない人達もこれらのイディオムを使っていますので、イギリスのテレビ番組や映画を見た時に、これらのイディオムを聞く機会があるかもしれません。
参考記事:
- イギリス人がよく使うボキャブラリーとイディオム:「clever」の意味と使い方について
- 「死ぬ」・「亡くなる」という意味になるイギリス英語のスラング・イディオムの使い方と例文紹介
- イギリス英語でよく使われている諺(イディオム)を紹介!パート2
クリケット関係のイディオム一覧
- sticky wicket
- it’s not cricket
- to be stumped
- to hit ○○ for six
- to bowl over, to be bowled over
クリケット関係のイギリス英語イディオム: 1. sticky wicket
意味: sticky wicket (困っている、難しいシチュエーションになった時)
例文: He was arrested for drink driving, so he’s on a bit of a sticky wicket. (彼は飲酒運転で逮捕された事で、今少しまずい状況です。)
クリケット場は英語では「wicket」と言います。Stickyは「ベタベタしている」という意味です。
雨が降った場合、クリケット場は濡れてベタベタな状態になります。そしてバッターはそんな状況ではプレイしずらいので困ります。この事から難しいシチュエーション=「sticky wicket」になりました。
クリケット関係のイギリス英語イディオム: 2. it’s not cricket
意味: it’s not cricket (フェアではないルール違反な行動、正しい行動ではない)
例文: He lied on his CV to get the job. It’s just not cricket. (彼は履歴書にウソを書きました。それはフェアではない。)
クリケット選手は「紳士」というイメージがあります。クリケットにおいてスポーツマンシップという考えはとても重要な為、選手たちは審判に文句を言わないし、フェアに試合を行おうとします。ですから誰かがずるい行動、ルール違反な行動を起こした際に「これはクリケットっぽくないね」というような表現を言います。
クリケット関係のイギリス英語イディオム: 3. to be stumped
意味: to be stumped (全く意味が分からない、問題を解決できない)
例文: This maths question is too difficult. I’m completely stumped. (この数学の問題は難しすぎる。まったく解けない。)
クリケットのルールにおいて、「to be stumped」はバッターがアウトになるルールです。
クリケット関係のイギリス英語イディオム: 4. to hit ○○ for six
意味: to hit ○○ for six (激しいショックを受ける・受けさせる)
例文: When my husband and I divorced, I was hit for six. (私は旦那と離婚した時、本当にショックを受けました。)
クリケットでは、野球のようなホームランのルールがありません。しかしホームランに似た「six」というルールがあります。バッターがボールを打ちグラウンドに大きく飛ばしたら6ポイントになるルールがあります。クリケット場は広いので6点はかなりパワフルなヒットです。
クリケット関係のイギリス英語イディオム: 5. to bowl over, to be bowled over
意味: to bowl over, to be bowled over (関心する、感動する)
例文: I was bowled over by One Direction’s live performance at the weekend. (私は週末、ワンダイレクションのライブを見てとても感動しました。)
クリケットのルールではバッターの後ろにある3本のスティックがピッチャーの投げたボールによって倒された場合、バッターはアウトになります。クリケットではこれを「bowled out」か「bowled over」と言います。
私もクリケットが好きなので、日本にいながらイギリスのクリケットの試合をネットで見る事がありますが、先日たまたま日本のクリケットの情報を探していた際に「日本クリケット協会」という組織をみつけました。日本にもクリケットの文化がしっかりと根付いているようですね。とても嬉しいです^^
・日本クリケット協会
http://www.cricket.or.jp/
スポンサーリンク
ブリティッシュイングリッシュマスターは本サイトの運営者である私が完全監修・制作したイギリス英語を習得する為の専門教材です。音声のレコーディングから、本文の制作・編集も私が手作りしているので、イギリス人としての英語のニュアンスも完璧です。ネイティブのイギリス人が使う自然なフレーズや、アメリカ英語との違いを中心にイギリス英語の文法、発音、スペルについてもアメリカ英語と比較しながら詳しく紹介しています。
教材内では、イギリスのカルチャーも紹介していますので、イギリス英語以外にも、イギリスのカルチャーに興味がある方にも是非読んでもらいたい内容です。RPアクセントの音声も付属しているので、通勤中の電車中や空いた時間を使ってこの音声教材でいつでもイギリス英語の発音が勉強出来ます。

スポンサーリンク
イギリス英語に特化したイディオム教本
ブリティッシュイングリッシュイディオムマスターはイギリス英語のイディオムを学習する為の専門教材です。本教材ではイギリス英語特有のイディオム表現や諺、その他にもマニアックなイギリス英語のイディオムを紹介している日本でも珍しいイギリス英語専門の辞書教材です。
イギリス人の日常会話やイギリスの映画、テレビドラマ、新聞、小説等に使われているイディオムをコツコツと集め、イディオムの歴史やルーツを調べて日本人のイギリス英語学習者の為に分かりやすく解説しています。
1つのイディオムにつき2つの例文を掲載しているので、イディオムの使い方やニュアンスもしっかりと学習できます。この教材もmp3の音声が付属しているので、場所を選ばす空いた時間を有効に利用していつでもイギリス英語のイディオムが勉強出来る教材です。
