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「上流階級の人」という意味のブリティッシュイングリッシュのスラングを紹介

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イギリス英語のスラングで「hooray Henry」、「sloane ranger」、「rah」ってどんな意味?



Mair
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皆さんこんにちは。ブリティッシュEigoのMairiです。今回の記事では、イギリスの新聞やメディアによく出てくる「人の階級に関するイギリス英語のスラング」を紹介してみたいと思います。


今日これから紹介するブリティッシュイングリッシュのスラングは、全てイギリスの「アッパークラス(上流階級・エリートな人たち)の人」という意味になる表現です。しかし、とてもイギリス英語らしい表現ですね^^。


イギリスのメディアも日本のメディアと同じように「人の種類に”名前”を付ける」という事が好きです。例えば、日本語では「草食男子」、「肉食女子」、「ギャル」、「おっさん女子」(私?!)などの種類の人がいると思います。

実はイギリス人もそういった「~系の話」が好きなのですが、一般的には洋服のテイストや人の性格といった事ではなく「階級によって人の種類のカテゴリーを作る」という傾向があります。(やっぱり!)

例えば、「white van man」という種類の人がいます。white van manと呼ばれる人は「ワーキングクラスの男性で白いミニトラックにのっている」というタイプの人です。

こういった人は車を運転する際にとてもアグレッシブな運転をします。White van manは自営業をしています。

そして、所謂、職人(水道工事等)さんのような仕事をしています。私は先日、たまたま新聞を読んでいた際に、この表現を見かけました。



他にも「the chattering classes」という表現があります。これは「ミドルクラスのインテリ系」という意味になります。この表現も新聞や雑誌の記事によく出てきます。

しかし、今日これから紹介したい単語は全て「アッパークラス」の人の種類を説明する「hooray Henry」、「sloane ranger」、「rah」という三つの単語です。


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「Hooray Henry」というイギリス人の種類とはどんな人?



Hooray Henryという種類のイギリス人は「うるさくて自信のあるアッパー・クラスの男性」を指すスラングです。複数形は「Hooray Henries/Hooray Henrys」です。

こういった男性はイギリスの私立学校に通って「posh」なアクセントで話します。同じようなタイプの男性と一緒にパーティーや高級レストランに行く事が好きです。


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彼らが好むスポーツはラグビーやローイングです。オックスフォード大学やケンブリッジ大学にはよくいるようなタイプの男性です(笑)。大学を卒業したらロンドンの投資銀行で働く場合が多いです。

そして、中には政治家になる人も多いです。Hooray Henryの良い例としては、元総理大臣のデイビッド・キャメロンです。


私が通った大学にもこういったタイプの男性は沢山いました。(おそらくですが、彼らはオックスフォードやケンブリッジ大学の面接に落ちた人だと思います(笑)。)

彼らは主に「歴史」や「PPE」(哲学、政治学、経済学)を専攻していたので、私自身はあまり接触する機会は少なかったです。そして、彼らもまたラグビー部、ローイング部に入っていました。

私が入っていたクリケット部にも、少しだけそういった人がいました。Hooray Henryは新聞記事によく出てきます。特に政治家に関する記事や王家に関する記事に出る言葉です。






イギリス人が「Hooray Henry」を使う際の例文:



David Cameron is a Hooray Henry.
(デイビッド・キャメロンは派手な上流階級の人です。)


The university rugby team is full of Hooray Henrys.
(大学のラグビーチームはうるさい上流階級の奴だらけです。)


Kate’s new boyfriend is a bit of a Hooray Henry.
(ケイトの新しい彼氏はちょっと調子に乗っているアッパークラスの人だね。)




「Sloane Ranger」というイギリス人の種類とはどんな人?



この単語もイギリスのメディア等でよく目にします。「Sloane Ranger」とは「Hooray Henry」の”女性のバージョン”になります。「Sloane Ranger」という名前はロンドンの「Sloane Square」という”高級なエリア”とテレビドラマの「Lone Ranger(ローン・レンジャー)の言葉遊び」から出来た言葉です。

Sloane Rangerと呼ばれる女性はお金持ちの家族の娘で、ほとんどの場合、フリーターといった人が多いです。キャリアがあった場合、PR会社やメディア関係の仕事をしています。こういう女性は学費の高い私立女子学校に通っていました。

Sloane Rangerが好むファッションスタイルは「高級アウトドア」です。例えば、「バーブァー」というブランドのコートとエルメスのスカーフなどの組み合わせ等。

この種類の人の良い例としては、結婚する前のウェールズ公妃ダイアナとケンブリッジ公爵夫人のキャサリンです。また、「Sloane Ranger」だけではなく、省略の「Sloanies」や「Sloanes」という言い方もあります。



イギリス人が「Sloane Ranger」を使う際の例文:



This pub is full of Sloane Rangers. Let’s go somewhere else.
(このパブはアッパークラスの女性がいっぱいいる。違うパブに行こう。)


Princess Diana was the archetypal Sloane Ranger.
(プリンセスダイアナは典型的なアッパークラス女性でした。)


You look like a Sloane when you wear that jacket.
(あなたはそのジャケットを着るとアッパークラスの女性に見えるよ。)





「Rah」というイギリス人の種類とはどんな人?



「Rah」というタイプの人は簡単に言うと「Hooray Henry」と「Sloane Ranger」と同じ意味になりますが、性別は関係ありません。「Rah」の発音は「ラー」になります。これはアッパークラスの若者のアクセントをバカしているスラングです。

「Rah」は一般的に18歳から25歳くらいまでの年齢です。彼らは仕事をしていませんが、家族のお金で旅行したり遊んだりします。女性のRahはカジュアルな洋服を着て、髪の毛を緩い団子の形にする人が多いです。

男性のRahはキルティングのジャケット、ショーツ、ビーチサンダルなどのファッションスタイルです。

イギリスのテレビに出たMade in Chelseaというリアリティ番組はRahのライフスタイルを紹介していました。


Made in Chelsea:





イギリス人が「Rah」を使う際の例文:



I was thinking of joining the rowing club but it’s full of Rahs.
(私はローイング部に入ろうと考えていたけどアッパークラスな奴がいっぱいいる。)

All the Rahs live in Chelsea.
(アッパークラスの若者はみんなチェルシーに住んでいます。)

I don’t like Charlotte. She’s such a Rah.
(私はシャーロットの事が好きじゃない。彼女は調子に乗っているアッパークラスな人だから。)




イギリス英語で「上流階級の人」という表現に関するまとめ



今回の記事では3つの「アッパークラスの人」を表現する際のスラングを紹介しました。これらはイギリスの新聞や雑誌の記事を読むとよく出てきます。

まとめると、「Hooray Henry」は「うるさくて調子に乗っているアッパークラスの男性」です。「Sloane Ranger」は西ロンドンのおしゃれなエリアで遊ぶアッパークラスの女性です。「Rah」は遊ぶ事が好きなアッパークラスのイギリス人の若者です。


日本語でも似たようなコンセプトの表現があると思いますが、もし何か面白い表現があれば是非教えてくださいね^^!


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