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chemistのイギリス英語の意味とは? イギリス英語とアメリカ英語の「薬局」の違いについて

chemistのイギリス英語の意味とは?
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イギリス英語とアメリカ英語の「薬局」の言い方の違い



Mair
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皆さんこんにちは。Mairiです。今回の記事では「chemist」という単語にクローズアップしてイギリス英語とアメリカ英語の「薬局」の言い方の違いを紹介したいと思います。


読者の皆さんは、英語で「薬局」と言う場合に何というのかご存知でしょう? イギリス英語を話す私の場合、「薬局」という際に「chemist」という単語を使いますが、アメリカ人は他の言い方を使います。

そして、「chemist」は「薬局」以外の意味もありますので、今回の記事では「chemistの意味・使い分け」と「薬局」という際の色々な英語の言い方を紹介したいと思います。

海外に行く際に現地の薬局に行く機会があるかもしれませんが、その際には単語だけではなく、そういった薬局で使える役に立つフレーズも合わせて紹介してみたいと思います。

それでは、「薬局」はイギリス英語とアメリカ英語で何というのでしょうか・・?






「chemist」というイギリス英語の意味と使い方


「chemist」という単語は、全ての英語圏の国で使われています。この使い方は「化学者」という意味になります。

つまり、大学で化学を専攻して化学の研究をしている人という場合に「chemist」と言い方をします。この使い方はイギリスでも使われています。


chemistのイギリス英語の意味とは?

しかし、イギリス英語特有の使い方として「chemist」を「薬局」という意味で使う場合です。例えば、イギリスの最も有名な薬局は「Boots」というお店です。この薬局はどの町に行ってもがあります。


この店は日本で例えると、有名なドラッグストア(マツモトキヨシみたいな店!)と同じような店です。つまり、薬だけではなく、化粧品、ビューティーのグッズ、お菓子、子供のグッズなどの商品を販売している薬局です。(お酒とたばこは売っていませんが!笑)

Bootsの正式な名前は最近まで「Boots the Chemist」でしたが、現在は「Boots」という店名になっています。Bootsのようなドラッグストアはイギリス英語で「the chemist’s」といいます。

そして、処方箋を出す薬局も「the chemist’s」といいます。「処方せん」は英語で「prescription」といいます。「処方薬」は「prescription medicine/drug」といいます。

昔のイギリス英語で、「薬剤師」は「chemist」といいましたが、現在は「pharmacist」という言い方が一般的です。



イギリス英語の「chemist」を使った例文:



My daughter is a chemist. She works at Cambridge University.
(娘は化学者です。 彼女はケンブリッジ大学で働いています。)


I want to be a chemist when I grow up.
(私は大人になったら科学者になりたいです。)


I need to go to the chemist’s to buy some painkillers.
(私は痛み止めを買うために薬局に行かなければならない。)


Where’s the nearest chemist’s?
(ここから一番近い薬局はどこにありますか?)


I need to pick up my prescription medicine from the chemist’s.
(薬局に処方薬を取りにいかなければなりません。)


You don’t need to go to the doctor for a cold. Just go to the chemist’s and get some cough medicine.
(風邪のために病院に行く必要ないですよ。 薬局に行って咳止めを買ったらいいでしょう。)




「pharmacy」の意味と使い方


この「pharmacy」という単語も全ての英語圏の国で使われていますが、最近イギリスでも「chemist」の代わりに使われるようになってきています。

「chemist」という言い方は、まだ「pharmacy」よりも使われていますが、「pharmacy」の使用率は少しずつ上がっています。下記のグラフはイギリス英語での「chemist」と「pharmacy」の使用頻度の比較です。



このグラフが紹介するデータは本(小説など)から取られていますので、日常会話上の使用率ではありませんが、「ライティングに関して」は「pharmacy」の使用率が上がったという事が分かると思います。

アメリカ英語で「pharmacy」は「処方せんの薬局」という意味になります。アメリカ人は「chemist」という言い方は使いませんので、アメリカで薬を買いたい時、処方薬をもらいたいという場合には、必ず「pharmacy」という言い方を使いましょう。

そして「薬剤師」は英語で「pharmacist」といいます。「pharmacist」は、どの英語の種類でも「薬剤師」という意味になります。


アメリカ英語で「pharmacy」を使うの例文:



I work at a pharmacy. I’m a pharmacist.
(私は薬局で働いています。 私は薬剤師です。)

My son is studying pharmacology at university.
(私の息子は大学で薬学を勉強しています。)

The pharmacy is next door to the hospital.
(薬局は病院の隣にあります。)

The pharmacy is not open yet.
(薬局はまだ開いていません。)

What time does the pharmacy close?
(薬局は何時まで開いていますか?)




「drugstore」というアメリカ英語の意味と使い方


「drugstore」という単語はイギリス英語で使われていません。この言い方はアメリカ英語です。アメリカ英語の「drugstore」は日本のマツモトキヨシのようなドラッグストアを指します。

つまり、薬だけではなく、色々な化粧品、お菓子、健康グッズなどの商品を販売している店です。イギリスの「Boots」はアメリカ英語だと「drugstore」と呼ばれると思います。

アメリカの「drugstore」の中には「pharmacy」(処方薬を出す薬局)がある場合もあります。「drug」は「薬」という意味になる単語です。

イギリス英語では「drug」はもちろん「薬」という意味になりますが、「麻薬」というネガティブなニュアンスを与える単語になります。ですから、「drugstore」という単語は、イギリス人にとって少し変な名前なんですね。

ですから、イギリス人は「drugstore」という言い方を聞くと「麻薬を売っている店」という変なイメージが頭に浮かんできます(笑)。


アメリカ人が「drugstore」という単語を使う際の例文:



Is there a drugstore in this town?
(この町には薬局がありますか?)


Can I buy painkillers at the drugstore?
(薬局で痛み止めを買えますか?)


Is there a pharmacy in that drugstore?
(その薬局は処方薬も出していますか?)


Does that drugstore sell alcohol?
(その薬局はお酒を売っていますか?)




「chemist」、「pharmacy」、「drugstore」のまとめ


まとめると、イギリス人は「薬局」を「chemist」か「pharmacy」といいます。「chemist」は古い言い方ですが、まだ「pharmacy」よりも使われている単語です。イギリス人は「drugstore」という言い方を使いません。

アメリカ英語では「chemist」は「化学者」という意味になります。「薬局」はアメリカ英語で「drugstore」か「pharmacy」といいますが、「pharmacy」は「処方薬を出す薬局」というニュアンスを与えます。

以上、「chemist」、「pharmacy」、「drugstore」の意味と使い分けを紹介しました! イギリス英語に関する質問があれば、是非、私(マリ)に連絡してくださいね!


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