イングランド・UK・グレートブリテンの違いは何でしょうか?
日本人の間で使われている「イギリス」という名称は、英語の「UK」の「U」にあたる単語です。そして「UK」は、The United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandの省略になります。
イギリスの本当の名前は、非常に長いことから殆どの人々は省略してUKと呼びます。
そしてUKは連合国です。つまり一つの国ではなく、4つの国の連合国です。その4つの国の中には、イングランド(England)、スコットランド(Scotland)、ウェールズ(Wales)、北アイルランド(Northern Ireland)が含まれています。
そしてそれらの4つの国は、州ではなく県でもなく国なのです。各国は自国のカルチャー、言語、習慣があります。日本人でヨーロッパのサッカーに興味がある方はご存知だと思いますが、イギリスの各国は違うそれぞれの国に代表チームがあります。
ですから、「イギリス」というサッカーチームはありません。例えばデイヴィッド・ベッカムはイングランドの代表選手でした。マンチェスター・ユナイテッドのライアン・ギッグズはウェールズの代表選手でした。
しかしオリンピックの場合は、「イギリス」という括りでチームが編成されます。これらは、よく「Team GB」と呼ばれていますが、北アイルランドの選手も含まれていますので、正しくは「Team UK」と言った方が良いと思います。
そして次に多い疑問として、Great Britain(グレートブリテン)とは何のでしょうか?という質問にも答えていきたいと思います。
ヨーロッパの地図を見るとイギリスが島国だという事が分かるでしょう。イギリスの中で一番大きい島は、「Great Britain」と呼ばれています。
イングランドとスコットランドとウェールズはGreat Britain上にありますので、その3つの国の人々は「British」と呼ばれています。
北アイルランドは「アイルランド」という島にあります。北アイルランドはアイルランドという国にくっ付いていますが、アイルランドは別の国です。アイルランド共和国はユーロの通貨を使っていますしパスポートも違います。大統領もいますし、全く違う国なのです。
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イギリス人と仲良くなる為に知っておきたい事
スコットランド人とウェールズ人と北アイルランド人は、British(ブリティッシュ)と言われるより、自分の国の国籍と呼ばれる事が好きです。スコットランド人は自分の事を「I’m Scottish」と言いますし、ウェールズ人は「I’m Welsh」と言います。
彼らは、滅多にI’m Britishと言いません。地理的に彼らはBritishですが、アイデンティティー的に自分の国の人だと思っています。逆にイングランド人は「English」でも「British」でも使います。それと変わった事ですが移民や、○○系イギリス人の人達は「British」という単語をよく使います。
イギリス人の友達を作る時に知っておきたい基礎知識
イギリス人の友達を作る際に何故こんな事を知るべきなのでしょうか。
これはイギリス人の友達を作る時に大切な事です。スコットランド人をイングランド人と呼ぶと失礼な事になります。
別に怒られるというわけではありませんが、彼らのプライドを傷付ける事になると思います。そしてイギリス人とビジネスをする場合にも、この事について理解出来ていれば、ビジネス関係は上手く行くと思います。
イギリスの各国の間にはどんな違いがありますか?
まずウェールズはバイリンガルな国です。ウェールズという国では英語とウェールズ語の両方が同時に使われています。
公務系の仕事の多くは、ウェールズ語が話せないと勤める事が出来ません。
ウェールズには自分の「議会」がありますが、債務関係の法律を変える事が出来ません。ウェールズの議会の政治家はウェールズの教育制度や環境、国民保険などの事を管理する事が出来ます。
スコットランドにもスコットランド語がありますが、バイリンガルの国とは言えません。
スコットランド語を話す人達は非常に少なく西海岸の島に住んでいます。スコットランドはウェールズと同様に議会があります。
ウェールズよりも色々な事を管理する事が出来ます。スコットランドは2014年には国民投票を行います。この投票の結果によって、スコットランドは独立国になるのかどうかが決まります。