イギリス英語でよく使う重複単語「happy-clappy、mumbo-jumbo、hanky-panky」とはどんな意味?
皆さんこんにちは。今回の記事では「イギリス英語でよく使う重複単語」についてお話してみたいと思います。
皆さんは「重複単語」という言葉をご存じでしょうか。これは「同じ音を繰り返す単語」という意味です。日本語にもこういった単語は沢山ありますね。
例えば、「わざわざ」、「がちゃがちゃ」、「ぎりぎり」、「べたべた」といった「擬音語・擬態語」は「重複単語」の良い例ですね。こういった単語は同じ発音を2回繰り返します。
こういった日本語特有の重複単語は英語にはあまり無いのでは?と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、実は英語にも重複単語は多いです。
そこで今回の記事では、重複単語の中でも特にイギリス英語でよく使う”重複単語”について紹介したと思います。
happy-clappyの意味と使い方は?
この「happy-clappy」は形容詞として使う表現です。この表現は「手拍子をとり聖歌を歌うなど情熱的な礼拝を行うキリスト教会の信者」という意味になります。かなりマニアックな単語ですが、意外と役に立ちます(笑)。
この表現の発音は「ハッピークラッピー」に近いです。元々はオーストラリア英語だと考えられていますが、現在はイギリス英語でも使われています。
アメリカ英語ではまだまだ人気がない表現ですが、そのうちアメリカ英語でも使われるようになるのではないかと言語学者は考えているようです。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう!
happy-clappyの使い方 例文
A: Are you a Christian?
(あなたはキリスト教ですか。)
B: Yes, but not the happy-clappy kind. My family are Church of England.
(キリスト教ですが、そういった「手拍子をとって聖歌を歌う」ようなキリスト教徒じゃないよ。私の家族はただのイングランド教会の信者ですよ。)
A: Who was that at the door?
(ドアに来たのは誰だったの?)
B: It was those happy-clappy Christians handing out leaflets.
(パンフレットを配ってる熱心なキリスト教の奴だったよ。)
mumbo-jumboの意味と使い方
次に紹介する「mumbo-jumbo」は名詞で「何を言っているかわからない言葉」、「ややこしい無意味な儀式」、「(迷信的な)崇拝物」という意味になります。発音は「マンボジャンボ」に近いです。
これは簡単にいうと「ナンセンスな考え方」というニュアンスを与える表現になります。この単語の由来は元々アフリカの言語(マンディンカ語)がルーツになっているうです。
マンディンカ語では「maamajomboo」は「宗教の式で踊る男性」という意味になります。この単語は1855年くらいから英語で使われているそうです。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう!
mumbo-jumboの使い方 例文
A: According to the fortune teller I spoke to yesterday, I will meet the man of my dreams very soon.
(昨日話した占い師によると、私はもうそろそろ運命の男性と出会いますよ。)
B: You don’t believe in all that mumbo-jumbo do you? Just join an online dating site!
(そんな話に信じないでしょう! 単純にデーティングサイトに登録した方がいいよ!)
A: How did the counselling session go?
(カウンセリングはどうだった?)
B: It was surprisingly helpful. I used to think it was all mumbo-jumbo but I feel much better after trying it.
(以外と助かったよ。前に「カウンセリングは意味ない」と思っていたけど、実際にやってみる精神的に元気になった。)
hanky-pankyの意味と使い方
次に紹介する「hanky-panky」(発音:ハンキーパンキー)は「いんちき」という意味になりますが、使い方によって「性的な[不道徳な]行為」、「性愛の戯れ」というニュアンスとして使われます。
ちなみにこの表現は少しふざけた言い方なので真面目に使う表現ではありません。しかし、誰かをからかう際、皮肉めいた不倫などについて話す際に使うような表現になります。
この表現は1840年代頃に初めてイギリスで使われていましたが、現在はアメリカ英語でも通じると思います。それでは「hanky-panky」の使い方を実際の例文で確認してみましょう!
hanky-pankyの使い方 例文
A: Did anything interesting happen at the office Christmas party?
(オフィスのクリスマスパーティーでは何か面白い事があったの?)
B: Yes! There was some hanky-panky between David and the new female accountant!
(そうだよ!デイビッドと新しい会計士の女性がイチャイチャしていたよ!)
A: Why did Mike and Catherine get married so quickly? They’ve only just met.
(マイクとキャサリンはなんでそんなに早く結婚したの?出会ったばかりなのに。)
B: She told him no hanky-panky before marriage so he proposed straight away.
(彼女は彼に結婚する前に”アレ”をしないよ。って伝えたので彼は直ぐにプロポーズしたらしい。)
他にもあるよく使う英語の重複単語
他にも「重複英単語」の例は多いです。これらを覚えておくとネイティブとの会話の際にとても役に立つと思います。例えば。
- flip-flop = ビーチサンダル、突然変更する
- riff-raff = 下層階級の人々
- knickknack = 小間物
- higgledy-piggledy = ごちゃごちゃしている
- hocus-pocus = 魔法
- jiggery-pokery = ごまかし、不正、裏の手
以上のような口語は一般的な英語教材では紹介される事はないと思いますので、コミュニケーション目的で英語を勉強している方は是非覚えてくださいね!
お勧めの参考教材「British English “kougo” Master」
まとめ:重複単語「happy-clappy」,「mumbo-jumbo」,「hanky-panky」の意味と使い方
まとめると、英語では日本語と違って、「重複単語・擬態語」はあまり使われていないというイメージがありますが、実は以外に多くです。
その中でも今回紹介した「happy-clappy」(熱心なキリスト教徒)、「mumbo-jumbo」(ナンセンスな事・話)、「hanky-panky」(いちゃいちゃ、など)という三つの単語はイギリス英語でもよく使うので、是非覚えてみて下さいね。
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