日常英会話・ビジネス英語でもよく使うmindを含んだイディオム
皆さんこんにちは。今回の記事では日常会話、ビジネス英語でもよく使う表現「have in mind、keep in mind、bear in mindの違い」と、それぞれの意味と使い方についてお話していきたいと思います。
久しぶりの更新になってしまいました。最近、まとまった数の仕事が多くなってしまってウェブサイトの更新が滞ってしまいました。サイトの更新を楽しみにして下さっている方には申し訳ない事をしてしまいました。今週からは出来るだけ記事が更新出来るように頑張ります。
今回は「○○ in mind」というmindを含んだイディオムを紹介していきますが、一見するとこの三つのイディオム「have in mind、keep in mind、bear in mind」はとても似ていますが、動詞部分を変えると全く違う意味になります。
最近、色々な添削の仕事をしているのですが、ある仕事で「○○ in mind」というイディオムが出てきましたので、これはサイトの良いテーマになると思って紹介する事にしました。
have in mindの意味とは? 使い方は?
この「have in mind」というイディオムは「~について考えている」、「~を計画している」という意味になります。
例えば、誰かに週末の計画について質問する際、「What do you have in mind?」(どういう計画を考えていますか)といった表現を使えます。
他には「have ○○ in mind」という言い方もあります。これは「○○を計画している・考えている」という意味になります。例えば、「Who do you have in mind?」は「誰にするつもりですか」という意味になります。
このイディオムはイギリス英語だけではなく、他の英語圏の国でもよく出てくるイディオムなので、覚えておくと役に立つと思います。また、ビジネスシーンでもよく使いますので便利なフレーズです。
それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう!
have in mindの使い方 例文
A: Shall we go for a drive on Saturday?
(土曜日にドライブでも行こうか。)
B: Good idea. Do you have anywhere in mind?
(それはいいね。行きたい場所はある?)
A: Yes, I was thinking about visiting Norfolk. The scenery is lovely.
(そうね。ノーフォークに行こうかなと考えていた。景色はとても素敵だから。)
A: We need someone to organise the office Christmas party.
(オフィスのクリスマスパーティーを管理できる人が必要です。)
B: Who do you have in mind?
(誰にするつもりですか。)
A: The person I have in mind is Louise Jones. She is a very organised person.
(心当たりの人はルイーズ・ジョーンズです。彼女はとてもしっかりしている人だから。)
bear in mindの意味とは? 使い方は?
次に紹介する表現「bear in mind」、「bear ○○ in mind」は「○○を覚えておく」、「考えておく・忘れない」という意味になります。
多くの場合、その「覚えておく事」というのは「注意点」や「重要な情報」になります。
例えば、「when you pack your suitcase, bear in mind that it will be hot next week」(スーツケースを用意する時に来週は気温が高いという事を忘れないでね)という文脈でこのイディオムを使います。つまり、「暑いから持っていく洋服を考えておいてね」というニュアンスを与えます。
それでは、「bear in mind」という表現の使い方を覚えるために実際の使い方を例文で紹介します。
bear in mindの使い方 例文
A: Where are you planning on going on holiday this summer?
(今年の夏にどこに旅行に行く予定ですか。)
B: I was thinking of going to Japan.
(日本に行こうかなと考えいています。)
A: Bear in mind it’s very hot and humid there in summer.
(日本の夏はとても暑くて湿度が高いという事を考えておいてね。)
B: Oh, right. Maybe I should go to Japan in autumn instead.
(あっ、そうですか。代わりに秋に日本に行った方がいいかもしれません。)
A: What are you getting Jill for her birthday?
(ジルの誕生日には何をプレゼントしますか。)
B: I know she likes chocolate. I’ll get her some posh choccies.
(彼女はチョコレートが好きだから、高級なチョコをあげようかなと思って。)
A: Bear in mind that she’s vegan. Don’t get her milk chocolates!
(彼女がビーガンだという事を忘れないで!間違ってミルクチョコレートを買わないで!)
B: Yes, you’re right. I’d forgotten about that!
(そうだよね。忘れてた!)
keep in mindの意味は? 使い方は?
次に紹介する「keep in mind」という表現は、上記で紹介した「bear in mind」と全く同じ意味でニュアンスも同じです。
一つだけ違いがあるとすると、それは「使用頻度の違い」だと思います。この「bear in mind」は「keep in mind」よりも使われている表現です。
例えば、アメリカ英語では「keep in mind」という表現の方がよく使われます。下記のグラフを見ると、「bear in mind」と「keep in mind」の使用率がわかると思います。上のグラフはイギリス英語、下のグラフはアメリカ英語です。
それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
keep in mindの使い方 例文
A: When you do the calculation, keep in mind that you are working in Japanese yen, not British pounds.
(計算をする時に金額はイギリスのポンドではなく日本円だという事を忘れないでね。)
B: Don’t worry, I won’t forget.
(心配しないで。忘れないから。)
A: When you are ordering your meal, keep in mind that I’ve only got £30 with me.
(食べ物を注文する際、私は£30しか持っていないという事を忘れないでね。)
B: Don’t worry. I’m just going to order something small.
(心配しないで。小さな物しか注文しないから。)
bear in mind、keep in mindの代わりに使える表現
この「bear in mind、keep」や「keep in mind」という表現はよく会話に出る表現ですが、代わりに使える表現も沢山あります。例えば、以下のような表現になります。
- don’t forget that ~
- be mindful of the fact that ~
- remember that ~
- consider that ~
- be aware of the fact that ~
- think about ~
- take into account that ~
これらの表現は全て「keep/bear in mind」と同じ意味になりますのでバリエーションとして是非覚えておいて下さい。
まとめ:「keep/bear/have in mind」の違い
まとめると、「have in mind」は「~について考える・する予定」という意味になります。「keep in mind」と「bear in mind」は同じ意味で「忘れないで、覚えておく」という意味になります。
この三つの表現は日常英会話とビジネス英語でよく出てきますので、是非覚えて使ってみてくださいね!