イギリスとアメリカの刑務所の言い方の違い
今回の記事では「刑務所」という英語の正しい言い方と様々なスラングの言い方を紹介していきたいと思います。
英語のニュースを観ると「刑務所」という単語がよく使われていますし、テレビドラマや映画にもよく出てくる単語です。実はこの刑務所という単語は、イギリス英語とアメリカ英語では言い方が違います。
とにかくスラングが多い単語なので、覚えておいた方がいい単語だと思います。
先ずは、正式な言い方を紹介していきたいと思います。
こちらの記事もお勧めです:
刑務所という意味になる英語: 1. Prison, jail, gaol
「刑務所」は正式な英語では「prison」になります。この単語は最も使われていると思います。英語圏の国ならどの国でも通じます。
「Jail」という単語には二つの使い方があります。この二つの使い方は微妙に違います。一つ目の使い方は「prison」と同じく「裁判が終わった後に行かされる刑務所」という意味になります。
しかし、これは正しい使い方ではありません。二つ目は正しい使い方で、「裁判前まで待たされる刑務所」という意味になります。
「gaol」は「jail」と同じ意味で発音も同じですが、昔のスペルです。イギリスでは最近まで使われていたスペルですが、現在では殆ど「jail」というモダンなスペルが使われています。
しかし、古い小説を読むとこのスペルが出てくるかもしれませんので、一応覚えておくと役に立つと思います。
他に耳にする言い方としては以下のようなものがあると思います。
- penitentiary (主にアメリカ英語)
- penal institution
例文:
Her husband is in prison.
(彼女の旦那さんは刑務所に入っていますよ。)
He is in jail until the trial.
(彼は裁判まで刑務所に入っています。)
刑務所という意味になる英語: 2. the nick
これはイギリス英語のスラングです。テレビドラマや映画によく出てきます。動詞としても使う事が出来ますが、動詞の場合には「逮捕する」という意味になります。
例文:
Mike’s in the nick again.
(マイクはまた刑務所に入ったよ。)
You’re nicked!
(逮捕しますよ。)
刑務所という意味になる英語: 3.clink
このスラングは元々ロンドンのスラングだったそうです。ロンドンのSouthwarkにある刑務所のニックネームでした。
私は去年の夏休みにロンドンに行った際、この場所を見て写真を撮りましたが、その写真はどこにあるのか分かりません(笑)。見つけたらサイトにアップします(笑)。
参考:「The Clink」
「Clink」という単語のルーツは不明ですが、おそらく英語の擬音語から来たのかもしれません。ドアを閉めるとき、「clink」(ガタン)という音が出ますよね。刑務所のドアが閉められた時、「clink」という音が出たので、その音が刑務所のニックネームになったようです。
例文:
Pete is in the clink for 5 years.
(ピートは5年間刑務所に入っている。)
A: Where is your dad? I haven’t seen him for a while.
(あなたの親父は何処にいるの?しばらく会っていないね。)
B: He’s still in the clink. He comes out next year.
(まだ刑務所にいるよ。来年出てくる。)
刑務所という意味になる英語: 4. inside
このスラングは「刑務所」ではなく、「刑務所に入っている」という意味になります。主にイギリス英語のスラングだと思います。
例文:
Dave has been inside for ten years now.
(デイヴはもう既に10年間刑務所に入っているよ。)
What’s he inside for?
(彼はどうして刑務所に入っているの?)
刑務所という意味になる英語: 5. the slammer
このスラングは英語圏の国中で使われています。「slam」という動詞は「ドアをバタンと閉める事」という意味になります。
このイメージから刑務所は「the slammer」と呼ばれるようになったようです。
例文:
It’s his first time in the slammer. He’s scared.
(彼にとって初めての刑務所です。怖がっているよ。)
When does he leave the slammer?
(彼はいつ刑務所から出てくるの?)
他にもアメリカ英語とカナダ英語のスラングが沢山あります。
例えば:
- the can
- the cooler
- choky
- poky/pokey
今回紹介したスラングは主にイギリス英語のスラングなので、今度イギリスのテレビドラマや映画を観る時に今回紹介したスラングが出てくるかよく聞いてみてくださいね^^
それでは、今回の記事は以上になります。イギリスについてもっとこんな事を書いて欲しい!こんな情報をアップして欲しい!などがありましたら是非ご連絡くださいね^^