イギリス人美人女優のキャリー・マリガンが出演する「17歳の肖像」というイギリス映画を見た際の感想をレビュー
今回の記事では、定期的に毎週金曜にアップしている最近私が観たイギリス映画を紹介したいと思います。この映画は元々イギリス人のジャーナリストの伝記に基づいている物語です。
「17歳の肖像」(英語タイトル:An Education)は「成長物語」というジャンルの映画ですが、イギリスの映画なので少しだけユーモアも含まれています。
この映画は一般のハリウッド映画に比べるとても低予算で作られましたが、主人公のキャラクターを演じたキャリー・マリガンはアカデミー賞にノミネートされました。
私はこの映画をとても楽しみましたし、イギリス英語の勉強にとても良いと思いましたので、当サイトでも紹介したいと思いました。
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「17歳の肖像」のあらすじ
この物語は60年代のロンドンが舞台です。高校生のジェニーはとても普通なミドルクラスの生活を送っています。彼女は典型的なミドルクラスの両親と一緒に暮らしています。そしてm女子高で大学入学試験のために勉強しています。
ジェニーはとても頭が良いのでオックスフォード大学を目指しています。両親(特に父親)は教育を大切にしてジェニーにオックスフォード大学に入って欲しいと思っています。
しかし、ジェニーは心の中では、自分が送っている生活がくだらないと考えています。彼女は自由時間にフランスの音楽を聞いていますし、エキゾチックな「パリ生活」を考えています。
ある日、ジェニーは雨の中家に帰る途中で年上の男性と知り合います。この「デイヴィッド」という男性は素敵な車を運転しています。
彼は「雨が降っているから家まで送ってあげようか」という言葉で話しかけてきます。ジェニーは車に入ります。
ディヴィッドは年上ですが、ジェニーと少しずつ仲良くなってきます。彼は家まで高価な花束を送ったり、ジェニーの為にクラシカル音楽のコンサートに連れて行ったりします。
デイヴィッドはとてもチャーミングな人で、口もうまいのでジェニーの両親も彼の魅力の虜になります。ナイーヴなジェニーはデイヴィッドの素敵な世界に夢中になり、自分の勉強や自分の夢を忘れてしまいます。
ある日、デイヴィッドは指輪を出してプロポーズをします。ジェニーの両親は17歳の娘の結婚に反対しません。
彼らの意見では「お金持ちの男性と結婚すればオックスフォード大学に通う意味がない」と考えています。しかし、ある日、ジェニーはデイヴィッドの秘密を発見します・・・
それでは、いつものようにストーリーについてはこのくらいにしたいと思います(笑)。これ以上紹介してしまうと映画を観る楽しみがなくなりますからね^^。
そして、気になるデイヴィッドの色々な秘密は実際に映画を観てくださいね^^
「17歳の肖像」のトレーラー
「17歳の肖像」に出るイギリス英語について
これはイギリスの映画なので、キャラクターは全員イギリス人です。ジェニーの役を演じるキャリー・マリガン女優はイギリス人ですが、デイヴィッドの役を演じる俳優(ピーター・サースガード)はアメリカ人です。
彼はイギリス英語の発音を出来るだけ真似しますが、私は彼の声を初めて聞いた瞬間に「彼のアクセントはおかしいな!外国人でしょう!」とすぐに思いました(笑)。
やっぱり、ウィキペディアでピーター・サースガードという人物を調べたらアメリカ人だという情報が分かりました(笑)。イギリス人以外は彼の少し変な発音は気が付かないと思いますが、イギリス人は気になると思います。
彼のアクセントの影響もあり、「デイヴィッド」というキャラクターは余計に「気持ち悪い」印象を与えます(笑)。
この映画には多くのイギリス英語特有のボキャブラリーが使われています。例えば:
- chap = 男性
- bucketing down = 大量の雨が降っている
- bugger = 野郎
- bloody = くそっ
- flat = アパート
- headmistress = 校長先生(女性の)
- sixth-form = 高校
- A Levels = イギリスの教育修了一般試験
- sitting room = リビングルーム
- civil service = 行政事務
- speccy = 眼鏡をかけている人(スラング)
- spotty = にきびだらけ(スラング)
映画のスクリプトはこちら:「17歳の肖像の台詞がみれるページはこちら」
「17歳の肖像」は本当のストーリーなのでしょうか?
この映画はリン・バーバーというイギリス人の新聞記者・ライターによって書かれた伝記に基づいています。ですから、ストーリーは殆ど事実です。
キャラクターの名前は勿論、変えられていますが、リン・バーバーは本当に16歳の頃にこのようなズルい詐欺師のような年上の男性に騙されました。
映画の「ジェニー」と同じようにリン・バーバーは結局オックスフォード大学に入学できて、英文学を専攻して、卒業した後にトップジャーナリストになりました。
しかし、リン・バーバーはその経験の影響で他人を信用できなくなったそうです。彼女はオックスフォード大学の最後の一年に結婚相手と出会いました。彼女が選んだ相手はとても優しくて「つまらなくて」普通の男性でした。
16歳の経験は本当に「勉強になった」と言っていました。ですから、彼女の本と彼女の経験を語った映画は「An Education」(=教育・勉強になる)というタイトルが付けられました。
リン・バーバーが書いた本はこちら:
映画「17歳の肖像」を観る方法
私は御馴染みの「U-NEXT(ユーネクスト)」でこの映画を観ました。この映画は2009年に出ましたのでもう新作ではありません。ですから、U-Nextの見放題セクションに入っている映画です。
U-Nextという映画サービスはイギリスの映画とドラマが沢山入っていますのでイギリス英語の勉強にはお勧めです!