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イギリスのイースターとアメリカのイースターの習慣の違いとは?
皆さんは、イースター(Easter)というイベントをご存知ですか? 日本はキリスト教の国ではないのでイースターについて知っている方は少ないかもしれません。
イギリスではイースターが日本のゴールデン・ウィークにあたるような長い休みのイベントになります。
イギリスや他の英語圏の国では様々なイースターの習慣やイベントがあります。今回の記事は、イギリスのイースターの習慣とアメリカのイースターの習慣を比較したいと思います。
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イースター(Easter)とは?
イースターとはキリスト教の最も重要なお祭です。イースターは、イエスが十字架にかけられて亡くなった後、三日目に復活したという事を記念する行事です。最も重要な日は以下の3つです。

Maundy Thursday(聖木曜日)
この日にイエス、十二使徒と共に最後の夕食(「最後の晩餐)」を食べました。
Good Friday(聖金曜日)
この日にイエスが十字架にかけられて亡くなった。「聖金曜日」(Good Friday)と呼ばれる祭日です。
Easter Sunday(復活際・イースター・サンデー)
この日にイエスが復活しました。日曜日は「イースター・サンデー」です。
さらに詳しい詳細が読みたい方はこちら:復活祭
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イースターとは具体的にいつなのか?
イースターはクリスマスと違って、日付が決まっていません。つまり、毎年違う日付に行われます。イースターは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われています。
2015年のイースターは4月5日でした。次のイースター・サンデーの日付はこちらです:
- 2016年 3月27日
- 2017年 4月16日
- 2018年 4月1日
- 2019年 3月24日
- 2020年 4月12日
イギリスでは、聖金曜日(Good Friday)と次の月曜日(Easter Monday)は祭日(Bank Holiday)になります。殆どのビジネスは休みになります。
銀行と郵便局は必ず休みになり、電車やバスは休日のスケジュールで動いています。アメリカでは、聖金曜日とイースター・マンデーは休みになりません。
イギリスの小・中学校・高校に「春休み」はなく、その代わりに「イースター・休み」があります。つまり、イギリスの学校の「春休み」はイースターの日付に合わせて毎年変わります。休みは2週間くらいです。
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イギリスのイースターの習慣とは?
イースターは一応、キリスト教のお祭りですが、イギリスでは現在キリスト教徒の人数が減っています。ある調査によると、約59%のイギリス人が自分は「キリスト教徒」だと思っているというデータがあります。
イギリスでは、無宗教、イスラム教、ヒンズー教の人が多いので、イースターは宗教的なお祭というより「春祭り」といったような要素のイベントになってきました。
イギリスのイースターには、連休がありますので国内では凄い交通ラッシュがあります。高速道路は凄い混雑になり、交通事故が増えます。多くの人は実家に戻ったり、海外旅行に行ったり、国内旅行に行ったりします。
イギリスの最も有名なイースターの習慣としては、子供に「イースター・エッグ」に渡す事です。(子供だけではなく、私の母親は今でも私にイースター・エッグを送ってくれます!)

イギリスのイースター・エッグはチョコレートで作られています。イギリスのチョコレートメーカー(会社)は自分のブランドのイースター・エッグを発売します。
有名なキャラクターやグループもコラボしてイースター・エッグを出しています。例えば、アイドルやアニメキャラクターののイースター・エッグを買う事が出来ます(笑)。
イギリスの最も有名なイースター・お菓子:
アメリカのイースターの習慣とは?
アメリカでは、チョコレートのイースター・エッグはあまりないようです。アメリカ人は本物の「エッグ」(つまり、卵)に色とデザインを付けて子供に渡す習慣があります。
アメリカでは「イースター・エッグ・ハンティング」というアクティビティーが人気です。これは、子供が庭や公園に隠された卵を探しに行くというアクティビティーだそうです。アメリカでは「イースター・バニー」(イースターのウサギ)というキャラクターがあります。
イースター・バニーは子供にキャンディーをあげるキャラクターです。イギリスではイースター・バニーはあまり知られていません。私はアメリカのイースターに関する事を調べていた際にこのような記事を見つけました。
参考:「Why hasn’t America embraced Easter’s chocolate and alcohol binge?」
この記事では、「どうしてアメリカ人はチョコレート・イースター・エッグを渡さないのか?」という質問に答えています。
この記事によれば、アメリカでは、キリスト教徒が多く(76%)、アメリカのイースターはイギリスのイースターよりも真面目なイベントになるようです。教会に行って祈る人が多く、クリスマスのような楽しい祭りではないようです。
しかし、アメリカでも「イースター・パレード」があります。例えば、ニュー・ヨークには、「イースター帽子のパレード」があります。地元の人は自分で使った「Easter Bonnet」(帽子)を被ってニュー・ヨークの街を出歩きます。
参考:「2015 Easter Parade and Easter Bonnet Festival in New York City」
イースターに関する他のイベント
イギリスの北部には、「卵を転がすコンテスト」が沢山あります。このゲームに参加する人は坂の上から下まで卵を転がします。そして、卵が一番早く下に着いた人の勝ちになります!
アメリカでも「卵を転がすコンテストがありますが、ここでは坂を使いません。アメリカの大統領は毎年ホワイト・ハウスの芝生で子供の「卵転がしコンテスト」を行います。
参考:2016 WHITE HOUSE EASTER EGG ROLL
イギリスでは、特別なイースター・料理はないのですが、この時期に実家に戻る人はローストビーフなどの「サンデー・ロースト」を食べる人が多いかもしれません。
そして、伝統的には「hot cross buns」というパンが食卓に並べられます。「Hot cross buns」は菓子パンの一種です。甘いパンの中にレーズンなどのドライフルーツが入っています。
パンの上には「+」という文字が書かれています。イースターの時期にもしイギリスにいたら、美味しいので是非食べてみてくださいね^^
参考:Hot cross bun
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