ゼロ、零は英語で何と言う? イギリス英語とアメリカ英語のzeroの違いは?

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英語でゼロという際の色々な言い方:英米のzero(ゼロ)の言い方・発音

Mair

皆さんこんにちは。ブリティッシュEigoのMairiです。今回の記事では「英語でゼロという際の色々な言い方とイギリス英語とアメリカ英語のzeroの言い方の違い」を紹介したいと思います。

皆さんは、「ゼロ(零)」(zero)の英語の言い方が色々とある事をご存知でしょうか? 一般的に多くの方は「zero」と答える方が多いと思います。

もちろんこれは正しい言い方なのですが、実は文脈によって違う言い方があります。そして、ゼロという単語にはイギリス英語とアメリカ英語の使い方の違いがある事から、今回の記事では、英語の「ゼロ」の様々な言い方を紹介してみたいと思います。

まず、英語では「ゼロ」という意味になる4つの英単語があります。その4つの単語はこちら:

  • zero
  • oh
  • nought
  • nil

それでは、これらの単語の使い方を例文を交えて詳しく紹介していたいと思います。そして、イギリス英語とアメリカ英語の使い方の違いがあれば、その使い方の違いも合わせて説明したいと思います。

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「ゼロ」という単語について

まず、どの英語圏の国の人でもゼロという場合に「zero」という単語を使います。そして、例えば「数学」を勉強している際に、アメリカ人やイギリス人は必ず「zero」という単語を使います。

そして、電話番号を言う際に「zero」という言い方をする人もいますが、一般的には「oh(オー)」という言い方をする人が多いです。しかし、アメリカ人は一般的に「oh」よりも「zero」という言い方を使う傾向が強いです。

イギリス人やアメリカ人が「ゼロ」を使う際の例文:

A:What’s the temperature today?
(今日の気温は何度ですか?)

B:It’s zero degrees. The pond has frozen.
(ゼロ度ですよ。池は凍っている。)

A:Do you know the answer to this question?
(この問題の答えが分かる?)

B:Yeah, it’s zero point five.
(うん。答えは0.5だよ。)

A:What’s her phone number?
(彼女の電話番号は何ですか?)

B:It’s zero one two seven…
(彼女の電話番号は0127…) ※「zero」の代わりに「oh」という言い方を使う人が多いです。

「oh」のイギリス英語とアメリカ英語の扱いの違い

日常英会話では「zero」という言い方よりも「oh」という言い方が使われます。例えば、電話番号を言う際、部屋の番号を言う際、郵便番号を言う際などは「zero」ではなく「oh」という言い方の方がよく使われます。

この言い方はアルファベットの「O」(オー)から来ています。ゼロとアルファベットの「O」の形は似ていますから、ゼロが「oh」と呼ばれるようになりました。

しかし、「oh」という言い方は口語なので、数学や理科等の話をする際には「zero」という正式な言い方を使った方が良いとです。

自分の電話番号や、郵便番号、部屋の番号を言う際に多くの英語圏のネイティブは「zero」の代わりに「oh」と言います。しかし、イギリスの郵便番号は、数字とアルファベットが混ざっていますので、相手にわかりやすくする為に「zero」という言い方を使う場合があります。

また、イギリス英語、アメリカ英語ともに例えば「1905年」などの年号を表わす際の「zero」は「oh」を使います。つまり「1905年」という場合には「nineteen oh five」という事になります。「2005年」という場合には「two thousand and five」という言い方をします。または「twenty oh five」という言い方をする事もあります。

イギリス人やアメリカ人が「oh」を使う際の例文:

A:What’s your phone number?
(あなたの電話番号は何ですか?)

B:It’s oh one two seven…
(私の電話番号は0127…)

A:When did Queen Victoria die?
(ヴィクトリア女王はいつ亡くなりましたか?)

B:She died in nineteen oh one.
(1901年に亡くなりましたよ。)

A:What number room is she staying in?
(彼女は何番の部屋に泊まっていますか?)

B:She’s staying in room three oh five.
(彼女は305号室に泊まっています。)

イギリス英語の「nought」ついて

特にイギリス人の日常会話では、ゼロという代わりに「nought」という単語もよく使われます。発音は「ノート」になります。

例えば、「0.5」は「nought point five」と表現します。アメリカ人も時々「nought」という言い方をしますが、一般的にアメリカ英語よりもイギリス英語の会話の中でよく出てきます。

数字を表現する以外には「nought」はあまり使いません。一つだけの例外として「2000年代のニックネーム」として使われることもあります。

英語では「~年代」は「twenties」、「thirties」、「forties」などの言い方になります。イギリス英語では「2000年代」という場合「the noughties」という言い方がされていました。しかし、これはイギリス人によって勝手に作られた単語です!

イギリス人が日常会話で使う「nought」の例文:

A:Did you take the baby’s temperature this morning?
(今朝、赤ちゃんの体温を測った?)

B:Yes. It was 37.9 degrees. That’s nought point five degrees higher than yesterday.
(測ったよ。37.9度だった。それは昨日のよりも0.5度高いよ。)

A:I really like nineties fashion.
(私は90年代のファッションが好き。)

B:Really? I think the noughties were much cooler.
(本当?2000年代の方がかっこいいと思うけど。)

A:What was the answer to the maths homework?
(数学の宿題の正解は何だった?)

B:It was nought point three.
(正解は0.3だった。)

イギリス英語よく使う「nil」という言い方

イギリス人は数字のゼロを「nil」と表現する事があります。この言い方は特にイギリスのスポーツの話によく出てきます。イギリスではサッカーが最も人気のあるスポーツです。

イギリス人はサッカーのスコアーを言う際にゼロという言い方は使いません。代わりに「nil」という単語を使います。

例えば「1-0」というスコアの場合「one nil」という言い方をします。「0-0」は「nil nil」になります。

しかし、アメリカ人はスポーツのスコアを言う際に「zero」という言い方をする事が一般的です。アメリカでは「nil」という単語はあまり使われていません。

しかし、テニスのスコアに限ってはイギリス英語でも、アメリカでも「zero」という場合に「love」という表現をします。これは世界中のテニス業界の習慣から来た言い方です。

イギリスのスポーツであるクリケットの場合「zero」という言い方は使われていません。代わりに「nought」という単語がよく使われます。

それと一般的にアメリカ人はクリケットの話をしませんし、クリケットというスポーツ自体もアメリカ人にとって興味があるスポーツではありません。ですから、クリケットのスコアに関しては彼らが何と言うかは分かりません・・。(笑)

イギリス人がスポーツの話で使う「nil」の例文:

A:Did you enjoy the match?
(試合は楽しかった?)

B:No. It ended nil-nil. It was really boring.
(いや、ゼロ対ゼロで終わった。とてもつまらなかったよ。)

A:What was the score at half time?
(ハーフタイムにスコアは何だった?)

B:It was one-nil. But the blue team scored two goals in the second half.
(1対ゼロだったよ。でも、青いチームは前半に2点を取った。)

英語で「ゼロ」と言う際のまとめ

今回の記事では、様々な「ゼロ」・「零」の言い方を紹介しました。まとめると、「シーン」によっても、「国」によっても違う言い方をする事があると知っておくとよいと思います。

数字のゼロと言う際:

  • アメリカ英語 → zero
  • イギリス英語 → zero, nought

電話番号を言う際のゼロ:

  • アメリカ英語 → oh, zero
  • イギリス英語 → oh, zero

郵便番号を言う際のゼロ:

  • アメリカ英語 → zero, oh
  • イギリス → zero, oh (しかし、ohという言い方を避ける人が多い!)

部屋を言う際のゼロ:

  • アメリカ英語 → oh
  • イギリス英語 → oh

時間を言う際のゼロ:

  • アメリカ英語 → oh
  • イギリス英語 → oh

年号を言う際のゼロ:

  • アメリカ英語 → oh
  • イギリス英語 → oh

スポーツ試合のスコアを言う際:

  • アメリカ英語 → zero
  • イギリス英語 → nil

他にもイギリス英語とアメリカ英語の言い方の違いで知りたい単語や表現があれば、是非こちらからご連絡下さいね^^

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