イギリスのお正月はどんな感じ? イギリスのお正月の伝統・習慣

イギリスのお正月の伝統・習慣を紹介!
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イギリスのお正月の音楽は日本でお馴染みのあの歌です!イギリスのお正月の伝統・習慣について

今回の記事ではイギリスのお正月について話したいと思います。私は以前にイギリスのクリスマスの伝統について書いた事がありますが、今まで「イギリスのお正月」については触れた事がないと思います。

参考:「イギリスの伝統的なクリスマスの習慣について

まず、「イギリスのお正月」と言いましたが、実はイギリスの中でもそれぞれの国によって伝統が違うので異なる点も多いと思います。特にイングランドとスコットランドのお正月の伝統は違います。

イングランドでは、お正月よりもクリスマスがメインです。スコットランドは逆にクリスマスよりもお正月がメインになります。この違いは宗教的なルーツが関係しています。イングランドとスコットランドは両方ともキリスト教の国ですが、”宗派”が違います。

スコットランドの「Presbyterian Church」(長老派教会)は長い間クリスマスの派手なお祝いを禁止していたそうです。ですから、スコットランドではお正月の方が大きなイベントになりました。現在、イングランドでは1月1日が祭日ですが、スコットランドでは1日と2日が祭日です。

スコットランドのお正月

スコットランドのお正月は「Hogmanay」と呼ばれます。「Hogmanay」(発音:ホグマネイ)という単語のルーツは残念ながら不明ですが、「年の最後の日」という意味として使われています。

多くのスコットランド人はホームパーティーを行いますが、町のお祭りやストリートパーティーも沢山あります。

例えば、エジンバラ(スコットランドの首都)では3日間続くストリートフェスティバルを行います。エジンバラ城の周辺に300,000人くらいの人が集まります。ここでは、有名なロックバンドやポップグループがパフォーマンスを演じます。

そして、素晴らしい花火大会もあります。12月31日の夜の12時にはエジンバラ城にある大砲が発射されます。その後、みんなで「Auld Lang Syne」という歌を歌います。

皆さんは、「Auld Lang Syne」という歌をご存知でしょうか?日本人の皆さんは必ず一度は聴いたことがあるあの歌です^^。その歌は「日本のお店のある時間帯」によく耳にします。日本語では「蛍の光」という歌になります。実はこの歌は元々はスコットランドの詩なんですね。


Should old acquaintance be forgot,
and never brought to mind?
Should old acquaintance be forgot,
and old lang syne?

CHORUS:
For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we’ll take a cup of kindness yet,
for auld lang syne.

歌詞の翻訳については省略しますが、結局、この曲の意味は「昔の友達を思い出そう」という意味です。「懐かしい」気持ちを思い出させるような歌です。お正月にみんなで手を繋いでこの歌を歌います。

エジンバラ以外にも多くのお祭りがあります。アバディーンの隣の町のStonehavenでは「Fireball Festival」という祭りがあります。

Stonehavenの男性は道の真ん中で火のボールを頭の周りで回します。私はこの祭りには行った事がありませんが、素晴らしいらしいという噂を聞きました^^機会があれば是非見に行ってみてください!

動画:スコットランドのStonehaven Fireball Festival (2015)

スコットランドでは個人によってもお正月の伝統が異なります。例えば「First footing」という習慣があります。この習慣は「1月1日の最初の来客」は家に「幸運を持ってくる」という存在になります。

最初の来客は飲み物や食べ物のようなプレゼントを持って家にやってきます。髪の黒い男性は最もラッキーだそうです(笑)。金髪の男性はアンラッキーだそうです(笑)。

イングランドでも、お正月を祝う人が沢山いますが、中にはあまり祝わない人もいます。一般的にホームパーティーを行ったり、パブやナイトクラブに行ってパーティーをする人が多いです。家で過ごす人はテレビでエジンバラのストリートパーティーや音楽のライブを見ます。

日本では大晦日に「紅白歌合戦」という番組を見る方がいると思いますが、イギリスにも似たような番組があります。これは「Jools Holland’s Annual Hootenanny」という音楽の番組です。

この番組では数多くの有名アーティストがライブパフォーマンスを演じます。夜の12時になったらみんなAuld Lang Syneを歌います。

Jools Holland’s Annual Hootenanny 2015

ロンドンでは、毎年新年になるとBig Benで新年を迎えた瞬間に花火が上がります。多くの人達はテムズ川に集まって新年のカウントダウンして新年を向えます。

1月1日の過ごし方は家族によって違いますが、家族が集まって一緒に食事を食べる人が多いと思います。日本のように「お年玉」という習慣はありませんし、年賀状は送りませんが、イギリスではお正月は「パーティーをする言い訳」として考えられています(笑)。

以上、今回の記事では、イギリスのお正月の伝統・習慣を紹介してみました。私もまだお休みが続いて日本のお正月気分に浸っていますが、少しづつ仕事モードに戻っていこうと思っています(笑)^^

イギリスのお正月の伝統・習慣を紹介!

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