イギリス英語のスラング buggerの様々な意味と使い方をニュアンスを徹底解説
今回の記事では、イギリス英語でよく使う「bugger」というスラングの意味と使い方、「bugger」に関連する英語の表現を紹介してみたいと思います。
この「bugger」という単語はイギリスだけではなく、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド等の国で使われていますが、私が知る限りアメリカ英語ではあまり使われていません。
「Bugger」はスラング(俗語)ですが、「罵り言葉」とも呼べる単語です。使い方によってはかなり下品な意味になる可能性があります。
元々は「男色」という意味でしたが、現在では、その意味で使う人が少ないと思います。それでは、「bugger」の使い方を紹介していきます。
「奴、野郎、ガキ」という意味になる buggerの使い方
イギリス人が「奴」や「野郎」、「ガキ」という意味として「bugger」を使った場合、少しだけ「愛情を込めて言っている」というニュアンスが含まれています。
本当に嫌いな人であれば、「bugger」と呼びませんが、自分の友達、恋人、子供などを「bugger」と呼ぶと何処と無く「親しい文句」になります。
イギリス人が使う際の例文:
You are a silly bugger!
(君はおかしい奴だね!) ※友達や兄弟などに愛情を表しながら文句を言う場合。
Jim is a daft old bugger, isn’t he!
(ジムは面白いオヤジだよね!)
Ooh, the little bugger just bit me!
(いてぇ!この野郎は私を噛みやがった!) ※愛犬に噛まれた時に使う文句(笑)。
「嫌な事、嫌な作業」という意味で使う「bugger」
「a bugger of a job」(=難しい作業)や、「It’s a bugger to ~」(~する事は難しい)という表現はイギリス人はよく使います。
イギリス人が使う際の例文:
This lid is a bugger to get off.
(この蓋をはずすのは超難しいよ。)
You want me to fix your computer? This is going to be a bugger of a job.
(パソコンを直して欲しいの? これは大変な作業だね。)
「ちくしょう!」や「くそ!」という意味の「bugger」の使い方
例えば、イギリス人は「怒っている時」や「何処かに手をぶつけた」という時などに「Bugger!」という叫び声をよく使います(笑)。
ニュアンス的には「Oh shit!」や「Fuck!」よりも少しだけソフトな言い方になります。
「Bloody hell!」と同じくらい強い言い方だと思います。
イギリス人が使う際の例文:ダイアログ
A: Bugger!
(ちくしょう!)
B: What’s wrong?
(どうしたの?)
A: I’ve stubbed my toe on the door.
(つま先をドアにぶつけちゃったよ。)
イギリス人が使う際の例文:
Bugger! I left my wallet at home.
(ちくしょう!財布を家に忘れちゃった。)
「かまわない、どうでもいい」という意味になる「bugger it, bugger ~」
この使い方は少し説明しにくいので、文章で説明するよりも、実際の使い方を例文でみて下さい!
イギリス人が使う際の例文:
Bugger the diet. I’m going to have an ice cream.
(ダイエットはいいや!アイスを食べます!)
Bugger the cost, I’ve always wanted a Chanel handbag so I’m going to get one.
(値段は構わない。私はずっとシャネルのハンドバッグが欲しかったから買うよ。)
Bugger it. I’m going to take the day off tomorrow. I don’t care if I get sacked.
(いいや。私は明日仕事を休める。首になったらしょうがないね。)
「ほっとけ!行け!」という意味の「bugger off」
この言い方は「piss off」、「sod off」、「fuck off」などの”アグレシッブな表現”と同じ意味になりますが、それほど強くニュアンスではありません。
例として「誰かに怒っている」という際に使うような表現になります。それでは、イギリス人の使い方を例文で確認してみましょう。
イギリス人が使う際の例文:
Bugger off and leave me alone.
(行けよ。1人にさせてくれ。)
I wish he would just bugger off.
(彼にいなくなって欲しいなぁ。)
「ダメにする、失敗する、下手にやる」という意味の「bugger ~ up」
この表現はイギリス人によく使われています。代わりに「make a mess of ~」という表現も使えますが「bugger ~ up」という方がスラングっぽい表現です。
イギリス人が使う際の例文:
The hairdresser buggered up my hair. I absolutely hate it.
(美容師は私の髪の毛をおかしくしちゃった。大嫌いだ!)
I’ve buggered up my homework. I’ll have to start again.
(宿題を下手にやったな。もう一回初めからやり直すしかない。)
イギリス人が日常会話でよく使う口語・スラング・罵り言葉を学べるおススメ教材
イギリス人は日常的な会話で、とても多くのスラングやイギリス英語特有の単語を使います。
以上の理由から、イギリス英語を勉強して習得したいと思っているイギリス英語学習者の方はこういった「イギリス人特有の口語」を覚えた方がイギリス英語の理解も深まります。
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イギリスカルチャーの好きな方にとっては役に立つ教材になると思います。