「Did you think so?」や「Did you?」使い方、会話でのタイミングを紹介します
今日の記事では、読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。今回の質問のテーマは「英語である意見へ対応する」というの質問です。
また、それに合わせて「英語のテスト対策」に役に立つ回答方法についてのアドバイスも少し書いてみました^^
それでは、質問はこちら:
読者の方の質問:
はじめましてこんにちは。いつもブログ楽しく拝見しております。
イギリス英語の情報(特に日本語で発信されているもの)はなかなかないので、大変貴重です。本当にいつも勉強になることばかりです。ありがとうございます。
「日本人が知らないイギリス英語入門」もとっても勉強になりました。会話方式になっているので、実際の会話でも参考にしやすいです。
私は発売当初に購入したのですが、今現在Kindle価格がとってもお買い得になっていてびっくりしました。あんな良書がこんなにリーズナブルになっているとは…
私はイギリス英語を勉強中で、KETやPETに挑戦しています。
「Did you? Did you think so?」 などの「responding to an opinion」がイマイチわかりません。と言うのも以下のような問題があったのですが、私はこの3つの問題を正解することができませんでした。
A:Their music is really interesting.
B: 1.Do you? 2.I don’t really agree. 3.Yeah, me too.
私は1を選んで、不正解。
A: This singer is amazing!
B: 1. Do do you think so? 2. Did you think so? 3. Yeah, me too.
私は3を選んで不正解。
A: That film was terrible!
B: 1. Did you think so? 2.Yeah, me too. 3.Did you?
私は3を選んで不正解。
「Did you think so?」と「Did you?」の違いはどんな点でしょうか? 私はどちらも「そうなの?」と相手の意見と自分の意見が異なるときに使うのかなと思ったのですが、そうではないということですよね?
そもそも、この問題自体が疑問と言うか…「Yeah, me too.」は相手の意見に同意する時に使うと思うのですが、Aさんのコメントに対して、同意見か反対意見なのかこの1文のみでは判断できないと思うのです。
それで選択肢に疑問が生じて不正解を選んでしまっています。私の理解の仕方が間違っているかと思いますので、「Did you think so?」や「Did you?」の使い方を教えていただければと思い質問させていただきました。
私が不明な点を説明したくて実際に間違った問題を使っています。
私の暮らす町ではイギリス英語を教えてくれている教室があり、イギリス英語を勉強するようになりました。
この件については先生に質問してみましたが、英語での質問なので、なぜ私が疑問に思っているかを伝えるのが難しく、頑張って質問しましたがその解説を私が理解できずいまだ疑問点が残ったままです。
こちらに質問するのはどうかなとも思ったのですが、思い切って質問させていただきました。もちろん不適切であれば、ご回答いただかなくても大丈夫です。長文失礼しました。宜しくお願い致します。
先ずは質問ありがとうございました!! そして、私が書いた「日本人が知らないイギリス英語」という電子書籍を読んでくださってありがとうございます!
そんな優しい褒め言葉を頂きとても嬉しかったです(そして、ちょっと恥ずかしくなりました!^^)。そうですね、アマゾンの電子書籍なので値段は「リーズナブル」(=安すぎる?!^^)だと思います。
この電子書籍の値段は出版社が決める事なので・・(笑)。 それでは元の質問に戻りましょう。読者の方が挑戦した問題は全て「意見への対応」に関する問題ですね。
それらの問題を理解して上手に「回答」するために、先ずそれらが「肯定文なのか?」それとも「疑問文なのか?」という問題を先に解決する必要があります。
こちらの記事もお勧めです:
- 「should」と「would」の使い方の違いとニュアンスに関して:イギリス英語の文法の観点から解説します
- イギリス英語とアメリカ英語の文法の違い「shallとwill」の使い方の違いを紹介
- イギリス英語とアメリカ英語の文法の違い:6つの文法の違いとは?
「Did you think so?」と「Did you?」の違いについての解説
それでは、まずは頂いた質問にあった、そのテストに出てきた問題を日本語に直訳してみましょう。
1. Their music is really interesting.
(日本語:彼らの音楽はとても面白いです。)
2. This singer is amazing!
(日本語:この歌手は凄い!)
3. That film was terrible!
(日本語:その映画は酷かったよ!)
日本語訳を見れば分かると思いますが、これら三つの文章は全て「肯定文」ですね。つまり、これを言っている人は自分の意見をはっきり述べていますね。ですから「疑問文」ではありません。
疑問文である場合、文章は「疑問詞」(who/what/where/whyなど)からはじまります。そして、「Do/Is/Are/Can」などの単語から始まる文章も疑問文ですね。しかし、上記の例文は明らかに「平叙文」ですね。
次は、それらの平叙文への対応を見ていきましょう。そしてまた日本語に直訳してみた方が良いと思います。
平叙文:
A:Their music is really interesting.
(日本語:彼らの音楽はとても面白いです。)
対応:
B: 1.Do you?
(日本語:あなたはそう(する)?)
※「Do you think so?」であれば正解ですが、「Do you?」という対応は主に「一般動詞が含まれている平叙文」に対して使う対応です。
例えば、「I like tennis.」という平叙文に対しては「Do you?」という対応を使います。何故なら、「like」は一般動詞です。しかし、この問題に出てくる平叙文には「is」(be動詞)が入っていますので「Do you?」だけ使えません。
2. I don’t really agree.
(日本語: 私はあまり同意できません。)
※これは正解ですね! 「あなたの意見に同意できません」という意味になりますね。
3. Yeah, me too.
(日本語:はい、私も。)
※元々の平叙文には「I」や「we」が入っていませんので「me too」を使う事は出来ません。元々の平叙文が「I think this band is really interesting」であれば、「me too」という対応を使えます。
平叙文:
A: This singer is amazing!
(日本語:この歌手は凄い!)
対応:
B: 1. Do you think so?
(日本語:そう思っているの?)
※これは正解ですね。なぜなら、元々の平叙文は「現在形」です。つまり、その歌手のライブを見ながら「この歌手は凄いね!」という意見を言っています。「Do you think so?」も「現在形の疑問文」なので、正解になります。
2. Did you think so?
(日本語:そう思っていたの?)
※この疑問文は過去形なので、元々の平叙文には合っていません。
3. Yeah, me too.
(日本語: はい、私も。)
※ これも一番目の問題と同じ事です。「me too」は「I/We」からはじまる平叙文に対して使うフレーズです。
平叙文:
A: That film was terrible!
(日本語:その映画は酷かったよ!)
対応:
B:1. Did you think so?
(日本語:そう思っていたの?)
※これは正解ですね! 元々の平叙文は「過去形」なので「Did…」から始まる対応は時制が合っています。
2. Yeah, me too.
(日本語: はい、私も。)
※これも一番目の問題と二番目の問題と同じ事です。「me too」は「I/We」から始まる平叙文に対して使うフレーズです。
3. Did you?
(日本語:そうしたの?)
※「I thought that film was terrible」という平叙文である場合、「Did you?」という対応を使う事が出来ます。
しかし「That film was terrible!」は「be動詞が含まれている平叙文」なので、「Did you?」を使えません。しかし、「Was it?」という対応を使う事が出来ます。
このテスト問題に解答する際のマリのアドバイス
最後はこういった英語のテストを行う際に役に立つアドバイスを少し紹介してみたいと思います。
1. 問題の文章は疑問文ですか?肯定文ですか?
問題を解答する前に「文章の種類」を考えておくべきだと思います。疑問文、肯定文、平叙文などによって対応が違いますので、それが「どんな種類の文章なのか?」という事を先に考えた方が良いと思います。
2. 問題の文章に「be動詞」は入っていますか? それとも「一般動詞」が入っていますか?
その文章に入っている「動詞の種類」によって解答が変ってきます。
3. 問題の文章は「現在形ですか?」それとも「過去形ですか?」
問題の回答を選ぶ際に「時制」を考えた方が良いでしょう。
4. もし問題の答え方が分からなければ、一度日本語に直訳してみましょう。
一般的に英語と日本語はとてもギャップがある言語なので「直訳してはいけない」というアドバイスをしていますが、テスト問題の場合は本当に答え方が分からない場合には、「問題と答えを一度、日本語に直訳してみる」という作業を行っても大丈夫だと思います。
多くの場合、日本語にしてみてこれは「おかしいな!」という文章になれば、英語でもそれは「おかしい」と思います。そうする事によって、この「おかしい」選択肢を消して、正解を見つける事が出来ると思います^^。
以上、頂いた質問に答えてみました。少し長くなってしまいましたが、上手に説明出来ましたでしょうか^^ 出来るだけ分かりやすく答える為に沢山例を紹介しながら書いてみました。
他の質問があれば、是非ご連絡くださいね! いつもでもご質問お待ちしていますよ^^