イギリス英語のスラングでよく聞く「wellies」、「clobber」、「cardie」、「y-fronts」ってどんな意味?
今回の記事では毎度お馴染みのスラングに関する記事です^^ 特に「洋服・ファッションに関するイギリス英語のスラング」を紹介していきたいと思います。
以前の記事でも「イギリス英語とアメリカ英語のファッションに関するボキャブラリーの違い」について何度か紹介した事がありますが、今回はファッションに関するスラングでも”イギリス英語特有スラング”に注目して紹介していきたいと思います。
過去に紹介したファッションに関するスラングの記事:
- イギリス英語特有のボキャブラリー:「trainers」は「トレーナー」になる?「Jersey」は「ジャージー」になる?
- イギリス英語とアメリカ英語のファッションに関するボキャブラリーの違いを紹介:「Vest」、「Suspenders」、「tube top」とは?
- 「Pants」を使った最も有名なイディオム紹介:イギリス英語とアメリカ英語のボキャブラリーの違いについて
ファッションに関するイギリス英語のスラング: 1. wellies
wellies(wellington boots):ゴム製の長靴
「Wellies」という単語は「wellington boots」の省略です。「Wellington boots」とは日本語で「ゴム製の長靴」という意味になります。
つまり、雨が降った際に穿くような長靴のことですね。このブーツの種類は19世紀頃になって初めて使われ出すようになりました。
名前の由来は「ウェリントン公爵」というイギリス人の公爵から来たようです。アメリカ英語では、「rainboots」、「gumboots」、「galoshes」などの名前が使われています。
イギリスでは有名なwellington bootsのブランドが沢山あります。例えば、Hunterというブランドは特に有名だと思います。
実際の使われ方の例文:
You should wear your wellies today. It’s going to rain later.
(あなたは今日長靴を穿いた方がいいよ。後で雨が降るみたいだね。
I like your new wellies. Where did you buy them?
(あなたの新しい長靴は素敵ですよね。何処で買いましたか?)
ファッションに関するイギリス英語のスラング: 2. Cardie
「Cardie」は「cardigan」(カーディガン)の省略です。実はこの「cardigan」という名前もイギリス人の伯爵名前が由来になっています。
第7代カーディガン伯爵(1797年生まれ)はイギリス人の軍人で、その当時の軍人は制服(軍服)の下にニットのセーターを着ていたそうです。その事から、その形のセーターは「カーディガン」と呼ばれるようになりました。
実際の使われ方の例文:
I’m knitting a cardie for my granddaughter.
(私は孫の為にカーディガンを作っています。)
※「knit」は動詞で「編む」という意味になります。
Is that a new cardie? It’s very pretty, isn’t it?
(それは新しいカーディガンですか?とても可愛いですよね。)
ファッションに関するイギリス英語のスラング: 3.clobber
clobber:洋服
このスラングは1940年代頃から使われているそうです。「洋服」という意味になります。私はこのスラングを使いませんが、この間「Fresh Meat」というコメディードラマを観ていた時に久しぶりに耳にしました。コックニー(ロンドンのローカルスラング)っぽい単語ですが、オーストラリア英語でも使われています。
実際の使われ方の例文:
Nice clobber! Are you going out somewhere?
(おしゃれだね!どこかに出かけるの?)
I think you need to get some new clobber.
(お前は新しい洋服を買った方がいいと思うよ。)
ファッションに関するイギリス英語のスラング: 4. y-fronts
y-fronts:男性のブリーフ系下着
これは日常的に使われているスラングです。「男性のブリーフ系下着」という意味になります。男性のブリーフの前にYの字の形の縫い目がありますよね。その形状のイメージから出来たスラングです(笑)。
アメリカ英語では、このような男性用下着は単純に「briefs」と呼ばれると思いますが、「jockeys」や「jockey shorts」という名前も使われています。
そして、アメリカ英語のスラングでは「tighty-whiteys」(ぴちぴち白パン)というニックネームも使われているようです(笑)。
実際の使われ方の例文:
He looks like the kind of bloke who wears y-fronts.
(彼はブリーフを穿きそうな男性だよ。)
Which do you prefer, y-fronts or boxers?
(あなたはブリーフかショーツか、どっちの方が好き?)
それでは、今回のイギリス英語のスラングに関する記事はこれで終わりますが、その他イギリス英語に関する質問やイギリスのカルチャー、観光などについて聞きたい事があれば是非ご連絡くださいね!