イギリス英語のスラング紹介:「arse」関係のスラングとイディオムの使い方紹介(パート2)
今日の記事は先週の記事の続きです。「arse(お尻)関係のスラングとイディオムの使い方(パート1)」
先週の記事では「イギリス英語はarse」、「アメリカ英語はass」という事を簡単に説明しましたが、実は「ass」という単語もイギリスで少しずつ使われるようになってきています。
例えば、「kickass」(形容詞:素晴らしい、激しい)という表現はイギリス人も使います。そして、「ass」にはもう一つの意味があります。
イギリス英語で「ass」とは「ロバ」という動物をさします。しかし、文脈によって「ass」は「バカ」という使い方もあります。それでは「arse」に関するイギリス英語のスラング・表現を具体的な例を交えて紹介していきたいと思います。
Arsewipe
Arsewipe(トイレットペーパー)
この単語はとても下品なスラングです。意味は「トイレットペーパー」という意味になります。そして、嫌いな人に対して使う「罵り言葉」としても使う事が出来ます。この場合は「嫌な奴」や「バカ」という意味になります。
例文:
イギリス英語: I can’t stand my colleague. He’s an arsewipe.
日本語: 私は仕事の同僚が大嫌いだ。彼は本当に嫌な奴だよ。
arseholed
この表現はとても下品で主に男性に使われている表現です。ニュアンス的には「めっちゃ酔っ払った」という意味で使います。
例文:
イギリス英語: I got arseholed last night.
日本語: 私は昨日の夜、めっちゃ酔っ払ったよ。
arse licker/kisser
arse licker/kisser(おべっか使い)
この表現は日本語でいうところの「おべっか使い」という意味になります。アメリカ英語では「ass licker/kisser」になります。「arse licker/kisser」は名詞として使いますが、「to lick/kiss someone’s arse」という動詞フレーズもあります。
例文:
イギリス英語: She is such an arse-kisser. She is obviously after a pay-rise.
日本語: 彼女はとんでもないおべっか使いだよね。彼女は明らかに昇給を狙っているね。
※ 「昇給」はイギリス英語では「pay rise」になり、アメリカ英語では「pay raise」になります。
to not know one’s arse from one’s elbow
to not know one’s arse from one’s elbow(てんでわからない)
この表現は日本語でいう「てんでわからない」というニュアンスの表現です。直訳では「この人はバカすぎて自分のお尻と自分の肘を区別できない」という意味になります。下品なフレーズというわけではありませんが、「人をからかう」ような時に使うスラング表現ですね。
例文:
イギリス英語: John will never pass his driving test. He doesn’t know his arse from his elbow!
日本語: ジョンは運転免許を取るの無理だよね!彼は頭が悪くててんで分からない奴だから!
arsey
arsey(機嫌が悪い)
この単語は形容詞で「機嫌が悪い」という意味になります。
例文:
イギリス英語: What’s wrong with James today? He’s a bit arsey.
日本語: ジェームズは今日どうしたんだろう?ちょっと機嫌悪いよね。