「死ぬ」・「亡くなる」という意味になるイギリス英語のスラング・イディオムの使い方と例文紹介

イギリス英語のスラング・イディオム「亡くなる・死ぬ」という表現の使い方と例文 
目次

イギリス英語のスラング・イディオムの紹介:「死ぬ」・「亡くなる」という意味の表現について

英語では「死ぬ」という意味になる婉曲的なスラング・イディオムは多いです。勿論、日本語にもあるでしょう。例えば、「死ぬ」、「死亡する」、「亡くなる」、「土に帰る」、「鬼籍に入る」等・・・

「死ぬ」・「亡くなる」という言葉自体あまりポジティブなイメージを連想するものではありませんが、人によっては正式なビジネスシーンや日常会話でも使う事が出てくるかもしれません。

そこで今回の記事ではイギリス英語特有の「死ぬ」という意味になる表現・イディオム・スラングを使い方のニュアンス、例文を交えて紹介していきたいと思います。

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イギリス英語の「死ぬ」・「亡くなる」という意味の表現: 1. to pop one’s clogs

to pop one’s clogs
直訳:「靴を質に入れる」

この表現は19世紀の頃から使われている表現です。その当時、貧しい人が亡くなった時に家族はその亡くなった人の遺品(洋服、靴、等)を質に入れる事が多かった事から、「pop」という単語は当時のスラングで「質に入れる」という意味になりました。「clogs」という単語は「木靴」という意味になります。

例文:

I heard that Geoffrey popped his clogs last week.
(先週ジェフリーが亡くなったと聞いたよ。)

イギリス英語の「死ぬ」・「亡くなる」という意味の表現: 2. to come to a sticky end・to meet a sticky end

to come to a sticky end・to meet a sticky end
直訳: べたべたした終わりに遭う

このイディオムはウィリアム・シェイクスピアが書いた「ロミオとジュリエット」という作品で初めて使われました表現です。ニュアンス的には「ひどくみじめな死に方をする」という意味になります。

例文:

The baddie in the film came to a sticky end.
(映画の悪者は結局ひどくみじめな死に方をした。)

イギリス英語の「死ぬ」・「亡くなる」という意味の表現: 3. go for a Burton

go for a Burton
直訳: バートン(というビール)を飲みに行く

この婉曲的な表現は第二次大戦当時によく使われていた表現です。戦前に「バートン」(Burton)というビール会社は「誰々 has gone for a Burton」(誰々はバートンを飲みに行ったよ)というキャッチコピーを宣伝で使っていました。このキャッチコピーはイギリスの軍人達の間で使われるようになりました。

しかし本当の意味は「誰々は戦死した」という意味として使っていました。この表現は現在でも使われていますが、「戦死した」という意味だけではなく、「亡くなった」という意味としても使われています。

Poor old Tom went for a burton last year.
(気の毒にトムは去年亡くなりました。)

イギリス英語の「死ぬ」・「亡くなる」という意味の表現: 4. bought it

bought it
直訳: (何かを)買っちゃった

この表現は第一次大戦当時によく使われていたイディオムです。この表現は現在イギリス人の若者達の間では使われていませんが、お年寄り(特に上流階級)はまだ使うかもしれません。

そしてイギリスの戦争ドラマやブラックコメディーを見るとこの表現は出てきます。残念ながらこの表現のルーツは不明です。アメリカ英語では「bought the farm」という言い方になります。

例文:

A What happened to Bertie?
(バーティーはどうなった?)

B He bought it.
(彼は死んじゃったよ。)

イギリス英語の「死ぬ」・「亡くなる」という意味の表現: 5. have had one’s chips

have had one’s chips
直訳: (ポーカー用の)数取り札(点棒)を使い切った

この表現は「死ぬ」という意味だけではなく、「運が尽きる」、「見込みがない」という意味としても使う事が出来ます。元々ポーカーやルーレット等のギャンブルゲームから来たイディオムです。

ポーカープレイヤーは「chips」(数取り札・点棒)を全部使ってしまった場合、その人は「アウト」で「ゲームオーバー」になります。

この事から「have had one’s chips」は「死ぬ」という意味になりました。少し古い表現ですので若い人はあまり使いません(私の祖父母はよく使っていました!)。

例文:

It looks like the villain’s had his chips!
(悪者はもう死にそうだね!)

※映画を観ながら言う表現ですね^^

さらに詳しくイギリス英語のイディオムについて知りたい方は以下の教材の中で詳しく紹介していますので、よければ読んでみて下さい^^

>> イギリス英語のイディオム専門教材:ブリティッシュイングリッシュ・イディオムマスター

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