コロナウイルス対策としてサイモン・ペッグが出した動画「The Plan」の内容とは?
実はこちらの質問は前回アップした記事で質問を下さった読者の方から頂いた内容です。前回アップした記事はこちら:
具体的な質問内容としては、イギリス人の俳優サイモン・ペッグが最近アップしたある動画に関する質問です。それでは、実際に頂いた質問内容はこちら:
読者の方の質問:
2つ目の質問は、サイモンペッグとニックフロストが公開した動画「The plan」の内容の意味と解説です。セリフが聞き取れませんでした。
また、イギリスの医療に関する知識や元ネタの映画の内容などもわからないと、理解できないできないと感じました。サイトで取り上げいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
実は、私もSNSでサイモン・ペッグとニック・フロストの動画を観ました。最近、コロナウイルスの影響で海外の色々なセレブ、スポーツ選手などが「家にいよう!」といった内容のメッセージ・動画を出していますね。その中でもサイモン・ペッグの動画は特に面白いと思います^^
動画を紹介する前には、サイモン・ペッグという人物についてご存知ない読者の方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけ彼の事を紹介してみたいと思います。
サイモン・ペッグとはどんな俳優?
サイモン・ペッグ(Simon Pegg)は、1970年に生まれたイギリス人の俳優です。彼はライターとプロデューサーとして活躍しています。
彼が有名になったきっかけとしては、チャンネル4で放送された「Spaced」というテレビコメディードラマでした。
しかし、日本で彼の事を知っている人が多い理由としては、「ショーン・オブ・ザ・デッド」というコメディー・ゾンビ映画に出演した事が大きいのではないかと思います。他にも彼は過去に以下の映画に出演しています。
- ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!
- ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ
- スター・トレック
- 宇宙人ポール
- ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
- カムバック!
- しあわせはどこにある
- マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり
- ミラクル・ニール
私は過去の記事でサイモン・ペッグの映画作品を数多く紹介した事がありますので、まだ御覧になっていない方は是非、目を通してみてくださいね!
サイモン・ペッグの「The Plan」について
それでは、元の質問に戻りましょう。まだ、この「The Plan」の動画をご覧になっていない方は是非ご覧ください。これから動画内のダイアログを日本語訳付きで紹介していきます。
The Planのダイアログ
Nick: Hey, so what’s the plan?
(やあ。じゃあ、計画は?)
Simon: Right, call mum and make sure she’s ok. If Phillip has been infected, follow the NHS guidelines to the letter.
(お母さんに電話して大丈夫かどうか確認してね。フィリップがコロナになったら、NHSのアドバイスにしっかり従いなさい。)
Nick: Don’t you want to kill him?
(彼を殺したくないの?)
Simon: Well, of course I want to kill him. I just can’t right now.
(もちろん殺したいけど、今はできない。)
Nick: Oh!
(そっか。)
Simon: Don’t go to Liz’s.
(リズの家に行かないで。)
Nick: What if I’m horny?
(でも、エッチがしたいならどうすればいい?)
Simon: Well, she’s my girlfriend!
(俺の彼女だよ!)
Nick: Alright, grey!
(はいはい、「グレー」!)
Simon: “Alright, gr..”? Ah, yeah. I see what you’re doing. I know it’s 2020 but the original joke wasn’t intended as homophobic, it was more a comment on the absurdity of straight male appropriation of homophobic signifiers in order to denote their aversion to the emotional canvas.
(「はい、はいグレー」なんて! あ、そうか。分かった。2020年になったけど、元々の冗談は「ホモ嫌い」という意味じゃなかったよ。ストレートの男性が「ゲイ」という単語を使う変な癖に対するコメントだっただけだよ。)
※大体の意訳です!
Nick: (sighs)
(ためいき。)
Simon: Do not go to the Winchester. The pub is out.
(ウィンチェスターに行かないで。パブは絶対に行っちゃいけない。)
Nick: Even if it’s shut?
(閉まってても?)
Simon: Especially if it’s closed. Remember what happened last time?
(特に閉まっている場合には行っちゃいけない。前に起きた事件を覚えているだろう!)
Nick: Yeah…
(そうね。)
Simon: Yeah.
(そうね。)
Nick: …….
Simon: If you can, stay at home, have a cup of tea, and wait for all this to blow over. Above all, don’t be a twat about things. We’re all in this together. Don’t be selfish. Look after each other. Give someone a call if you think they might be lonely. Ok? How are you doing?
(できれば、そのまま家にいて、紅茶を飲んで、パンデミックが終わるまで待ってて。特にばかばかしい事をしないで。みんな一緒だからね。わがままにならないで。お互い大事にしよう。誰かが寂しいと思っているなら、電話してみて。分かった?君は大丈夫?)
Nick: I’m running out of toilet paper. Have you got any?
(トイレットペーパーがなくなっている。貸してくれる?)
Simon: Ah, yes. Sorry mate. I’m down to my last…sheet. I know, you take care. Ok buddy. Bye.
(あ、ごめんね。俺は。。。一枚しか残っていない。そうだね、気を付けてね、じゃあね。)
大体の意訳になりますので、少しずれている部分があるかもしれません(笑)。しかし、このダイアログは「ショーン・オブ・ザ・デッド」の「計画を立てているシーン」のパロディーです。
今回は、「ゾンビ」ではなく、みんな”コロナウイルス”から逃げています。あの映画では、この二人は「ザ・ウィンチェスター」というパブに逃げました。
しかし今回の場合、「パブ、飲み屋、カフェ、レストランなどに行かないようにしましょう」というアドバイスがありますので、サイモン・ペッグは「ザ・ウィンチェスターに行かないで」と言っています。
元々のシーンでは、Ed(ニック・フロスト)がショーン(サイモン・ペッグ)を「ゲイ」と呼びます。しかし、今回のパロディー動画では、「グレー」と呼びます。
その理由としては、最近、イギリスでは「ゲイ」という言葉を「悪口として使う」事はNGになっています。サイモン・ペッグはパロディーの動画で昔「ゲイという悪口を使った理由」を説明しています。
それでは、元々の動画を観てセリフを比べてみましょう^^
今回の記事のまとめ
今回の記事ではサイモン・ペッグを紹介しながら、彼が最近リリースした動画のセリフを紹介してみました。
彼は過去に自身が監督して出演した「ショーン・オブ・ザ・デッド」というゾンビ映画をパロディーにして、コロナウイルスの対策を動画で説明しました。
それでは、読者の皆さんもコロナウイルスに気を付けましょうね! サイモン・ペッグが言ったようにコロナウイルスに感染しない為には「出来るだけ混みあった場所に行かない」という事が大切ですね。
私も最近できるだけ無駄な外出は避けて出来るだけ自宅で過ごすようにしています。仕事も自宅で出来る環境にしています。普段から「自粛」を心がけていますので、ようやく落ち着いて記事を書く時間が出来ています。
イギリス英語について、イギリスのカルチャー、英語圏のカルチャーに関する質問があれば、是非ご連絡くださいね! 出来るだけ分かりやすく回答します!