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イギリスのコメディードラマで勉強は出来るのか? ドラマ内のイギリス英語を分析して紹介
Mair
皆さんこんにちは。今回の記事では読者の方から頂いた「英コメディードラマ The Officeでイギリス英語の勉強はできるの?」という質問にお答えしてみたいと思います。
まずは最初に「The Office」というコメディーシリーズのストーリーについて紹介しながら、ドラマ内で使用されているイギリス英語について分析しながら解説していきたいと思います。
それでは、実際に読者の方から頂いた質問はこちらになります!
読者の方の質問:
いつも楽しくサイトを見させていただいています。
イギリスのドラマとして有名なものにthe officeがあると思うのですが、あのドラマは英会話の勉強になりますでしょうか。
会社を舞台にしたドラマということで難しく堅い表現が多く出てくるのでしょうか、それとも意外とカジュアルでスラングなどが多く出てくるのでしょうか。
解説していただけるとありがたいです。
先ずはご質問ありがとうございます。そして、当サイトをご覧頂きましてありがとうございます。
このドラマを分析する前に「The Office」というコメディードラマについてご存じない読者の方もいらっしゃると思いますので、まずはこの作品のあらすじを紹介してみたいと思います。
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The Officeのあらすじ
「The Office」は2001年に初めてBBCで放送されたコメディードラマです。このコメディードラマの2つのシリーズしか製作されませんでしたが、イギリスでとても人気になりました。
このドラマは「ドキュメンタリー風」です。つまり、ドキュメンタリーのように作られていますが、全て作り話です。ドラマの舞台はスラウという町のとあるオフィスです。
スラウはロンドンから約30キロ離れた貿易が盛んな町です。多くのイギリスのビジネスの本社はスラウにありますので、こういったドラマの舞台にピッタリの場所です。
「The Office」の主人公はデイビッド・ブレントというとても癖のある男性です。彼はオフィスのマネージャーですが、性格がとても変な人です。
彼は自分が偉いビジネスマンだと思い込んでいるので、仕事中に数多くのビジネスイディオムを使いますが、実は部下に嫌われています。
そして、デイビッド・ブレントは部下と仲良くしようとするために色々な冗談を言ったり、イタズラをしたりしますが、結局は空気が読めないタイプの人なので余計嫌われるようになります。
デイビッド・ブレントの役を演じる俳優はリッキー・ジャーヴェイスです。他に登場するキャラクターは、オフィスのスタッフでデイビッド・ブレントの部下役のドーンです。
彼女は受付の女性ですが、明らかにブレントの事を嫌っています。彼女は彼に対する態度がとても悪いです。しかし、それでも彼は無理やり仲良くしようとしています。
エピソード1では、ブレントはドーンを泣かせてしまいます。その事件の後に彼らの仲はさらに悪くなっていきます。
もう一人のキャラクターはティムという人物です。ティムの役を演じる俳優はシャーロックに出演した「マーティン・フリーマン」です。
このドラマはかなり昔の作品なので、映像に登場するマーティン・フリーマンはとても若いので、シャーロックのファンは彼の若い姿にびっくりするかもしれません(笑)。
ティムの隣に座っている同僚はギャレスという人物です。この二人はとても仲が悪くいつも口喧嘩しています。エピソード1ではティムはギャラスのホチキスをゼリーの中に入れます。このイタズラのせいで大げんかを起こします。
このコメディードラマの最大の特徴は「大きな冗談がない」という点です。むしろ、デイビッド・ブレントのふざけた行動と彼の部下のリアクションがコメディー(笑いの部分)となっています。
オフィスで働いた事がある人であれば、誰もがあるあると納得するようなキャラクターが次々と登場します(笑)。
実は、このドラマシリーズにはイギリス版以外にもアメリカ版があります。イギリス版は先に作られて、その後アメリカ版ができました。
アメリカ版はイギリスのバージョンが元になって製作されていますが、キャラクターは違います。そして、もちろん、アメリカのオフィスが舞台なのでアメリカ英語になっています。ですから、イギリス英語を勉強したい人はアメリカ版を選ばないようにしてくださいね!
The Officeで使われているイギリス英語はどんな英語?
このドラマは主人公のデイビッド・ブレントのセリフが最も多いです。彼のアクセントは微妙に訛っています。彼はスラウの近くのレディング出身なので、舞台のスラウに合う英語です。
そして、彼は早口で話す癖がありますし、ふざけたイディオムや表現を使いますので、キャストの中では最も聞き取りにくいかもしれません。他のキャラクターはブレントよりは分かりやすいと思います。
しかし、ギャレスというキャラクターもかなり訛っていると思います。The Officeには、イギリス英語のスラングや口語、特有のボキャブラリーがかなり出てきます。例えば以下のような言葉です。
このサイトをよく御覧の方は上記の単語の意味・使い方をご覧になっている方は多いと思います。そして、私が作ったイギリス英語の教材でも紹介していますので興味があれば是非使ってみてください^^
私はインターネットでThe Officeのスクリプトを見つけました。リスニング中にセリフが聞き取れなければ、英語のスクリプトを同時にご覧になって下さい。スクリプトはこちら:
The Officeのスクリプト
私はU-NEXTでThe Office (UK)を観ました。日本語字幕も付いていますが、冗談や言葉遊びが多く翻訳しにくいスクリプトだと思いますので、実際に翻訳された字幕をみるとセリフとけっこう違いました。
そのため、英語で観る場合には出来るだけ英語のスクリプトを読みながら観た方が勉強になると思います。
「The Office」を観る方法
私はU-NEXTという動画ストリーミングサービスのメンバーなので、U-NEXTでThe Officeを観ました。U-NEXTは数多くのイギリス版のドラマや映画などありますので、イギリス英語を勉強しているなら、このサービスがお勧めです。
私はNETFLIXもありますが、そのサービスにはアメリカ版のThe Officeしかありません。Amazon Prime Videoにもイギリス版のThe Officeを観る事ができます。
DVDの方が好きな人もいると思います。The Officeのシリーズ1&シリーズ2のDVDもあります。
まとめ:The Office (UK)
まとめると、The Officeというコメディーを通してイギリス英語を勉強する事ができると思います。もちろん、どのドラマでもネイティブ向けのスクリプトなので外国人の学習者には分かるづらいポイントが多いと思います。
しかし、スクリプトを読みながら映画やドラマを観れば知らなかった表現や単語を調べる事ができます。当サイトでは過去の記事でイギリス英語特有の単語を数多く紹介してきました。
それらの記事を利用すれば、イギリス英語特有の単語やスラング、表現も網羅できると思いますので、是非過去記事もご覧になって下さい。以上になりますが、他の質問があれば、是非ご連絡くださいね!
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